1/24
プロローグ:すべての終焉
もし、目覚めた世界に自分以外の誰もいなかったら……?
存在するはずのない世界で、私は目を覚ました。
そして、それは私の身体ではなかった。
街は崩れ果て、静まり返った通り、壊れた建物、太陽を忘れた空が広がっている。
どうやってここに来たのか分からない。自分が何者なのかさえも。
記憶は指の隙間からこぼれ落ちる砂のように消え、ただ断片だけが残っている――思い出せない約束の囁きだけを。
でも、何かがおかしい。この世界はまるで壊れたレコードのように、同じ瞬間を繰り返している。
影は本来動かないはずの場所で蠢き、時間は説明のつかない歪みを見せる。
答えを求めて深く潜るほどに確信する――これは私だけの問題ではない。
時の輪の狭間に、何かが潜んでいる。
それは、こちらを見つめ、静かに待っている。
この檻を破れば、真実に辿り着けるのか?
それとも、私もまたすべてと共に消えてしまうのか?
星が願いを叶える時、その代償に何を奪うのだろうか?
がるはなの謎を解き明かせ。