5/28
4 魔王様だと気づきました
短めです。
とりあえず求婚は受けた。でもどうしよう。
そもそもこの人の名前すら知らないんだよね。私……。
「あの、お名前はなんていうんですか?」
「む?ああ、名乗るのを忘れていたな。すまない…」
「いえ!でも、名前を知らないと不便だと思っただけですし……」
本当に忘れていたようだ。自分の名前名乗り忘れるって結構な忘れ物だ……。
彼は跪いている状態から立ち上がり、私にこう言った。
「私の名前はヴァルフリード。魔国の王であり、魔王と呼ばれている。フリードと呼んでほしい」
………私に求婚してきた人は、魔王様だったらしい。
次も読んでいただけると幸いです。