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声優と付き合いたい

作者: Tatsuki

俺は小説家だがまだ売れてはいないので実家暮らしのバイトをして生活をしたりしている。

だが今はとある所に向かっている。

そう、アニメイベントの会場だ。

なぜなら、俺はか〜なりのアニオタなのだからな!

因みに、今日来ているイベント内容は『第1期お疲れ様&2ndシーズンへGO』というアニメが終わってから開催されるファンミーティングだ。

ファンミーティングのチケットはかなり倍率が高くて当選するかどうか怪しかった。


が、俺はイベント参加の権利を得た!!!

グッズもあるので買う物リストを作ってから家を出た。

会場までの道のりはOPとEDの曲を聴きながら足早に現地へ。

   

現地に着くと既にイベント参加者で溢れていた。

そして、スタッフの声が聞こえる。


「グッズお買い求めの方はこちらが最後尾です」


おっ、グッズ売り場はあそこか。やっぱりもうかなり並んでるな。

さて、今の所グッズ一覧を見た感じだとまだ売り切れは1つもなさそうだな。

まぁ、俺が欲しい物は売り切れることはないやろ。

過去イベント参加して欲しい物が売り切れことがない。


因みに、 今回狙っているグッズは3つある。


・限定ペンライト

・限定タオル

・パンフレット


この3つは何としても欲しい!

あと、アクリルスタンドとタペストリーは現地で見てから決めることにしたから実質5つ買うことになるんだけどね。

待ち時間はアニメを見て時間を潰していた、そしてようやく順番が回ってきた。

どれどれ、うん。やっぱり残ってるな。

とりあえず、決まっていた3つは即座に確保に向かった。

その次にアクリルスタンドとタペストリーを見に行き、推し声優がやってるキャラクターを見て5秒考えてどっちも買うことにした。


買い物が終わりいよいよファンミーティング会場に入場した。

会場は一階二階とあり俺の席は…

『一階席 前方 75番』

微妙!!!席が微妙な位置すぎる!!!!!

たしかに、一階で前の方だからいいよ。だけど会場が広いから見えにくいの。

念のため双眼鏡は持ってきといてよかった。


そして、開演時間になった。

まず最初に進行役の人が出てきて注意事項や楽しみ方などの説明があった。

次にメインキャストがでてきた。その中には推し声優の宮本すみれさんの姿が。

周りに便乗して俺も

「すみれちゃん!!!!!」

と叫んでいた。

 その後、アニメ一期振り返りがあり思い出話に盛り上がった。

 朗読劇はもう最高の時間を過ごせたと思う。

 そしてあっという間に2時間と言う時間が過ぎていきラスト2ndシーズンのPVが流れてファンミーティングは終了した。

 帰り道は余韻に浸りながら鼻歌をして家に着いた。

 着いてからもグッズの整理やコミュニティーサイトなどで感想を書いて就寝した。

 

 翌朝、バイトの為早く起きたけど昨日の余韻が全く抜けてなかった。

 しかも、日曜日だから尚更やる気が起きてこない。

 だけど、バイト中に思い出しながら作業してたら、なぜか作業は捗った。

 そんなことをしてたら呼ばれる声がした。


 「黒川さんレジの応援お願いします」

「こちらのレジはどうぞ」


 と、レジの手伝いをしていたら思いがけない出来事が起きた。

 なんと目の前には昨日イベントに出演していた声優の宮本すみれさんに似た人がいたのだ。


「お願いします。あっ、レジ袋はいりません袋ありますから」

「は…はい、………… 以上で750円になります」


 そして、彼女は750円丁度をだした。


「お預かりします。ーーーこちらレシートです。ありがとうございました」


 いきなりの出来事に何もできずただお会計をして帰っていった後ろ姿を見て心の中で泣いていた。

 そのまま時間は経過していき家に帰ってからも後悔が残っていた。


 「黒川さん急に泣きたそうな顔してどうしたんですか」


とお客さんが途切れたタイミングで横から同じバイト仲間の溝口さんから話しかけられた。

 溝口さんは女子大学生でいつも休日の日に被る時がある。


 「いや、ちょっと推しの声優さんの人に似てる人がいてそれで本人だったら惜しいことしたなって」

 「あー、それは残念でしたね。でももしかしたらまたチャンスあるかもしれませんよ!」

「次は私も手伝いますから」

 「溝口さん、ありがとう」


 その後はまた業務に戻って退勤時間なったので上がった。


 家に帰ってから…

 なんで、あの時本人か聞かなかったんだ…まぁ後ろに他のお客さんもいたから難しかったかもしれないけど辛すぎる…また来てください、そして…


「付き合いたい…」っとボソッと枕に向かって呟いた。


 そんな出来事があった日から1週間経った。

 あれから彼女は来ることはなく溝口さんに彼女が出演していたアニメを教えて布教してた。

 

 だが、その時は急に来た。

 服装は違うが明らかに1週間前に来た時と変わらない帽子と眼鏡をしていた。


 俺は急な出来事にあわあわしてた。

 だが、レジをしていたのは溝口さんだったので咄嗟の判断で会話をしていた。

 

「こんにちは!お姉さんもしかして声優の宮本すみれさんですか?」

 といきなり小声で聞いていた。

「は、はい。そうですね。あまり大きな声で言わないでね…」

「そこは大丈夫ですよー秘密主義なんでね!」

「お姉さんともっと仲良くなりたいから次も来てくださいね!」

「うふふ、変わった子ね。じゃあ、次も来ようかしら」


 そんな2人の会話を後ろで聞いていた。 

 それにしても溝口さんコミュ力高すぎるやろ!

 俺なんて積極的に話せないしそもそも決まった行動しかできないだよ…

 だから、溝口さんの積極的な行動は少し羨ましいところがある。


「くーろーかーわーさん、見てました?」

「見てたよ。抜け駆けしやがって」

「次は連絡先も交換してもらおうかな〜その時は黒川さんのこともうまーく伝えて好感度上げときますよ!」

「はいはい。それは超期待して楽しみにしてますよ。」

 

 気がつけば2週間が経っていた。

 あれから宮本すみれさんを見かけていない。

 多分、仕事が忙しいんだろ。

 そしたら、溝口さんがまた話しかけてきた。


「黒川さんいいこと教えてあげましょうか??」

「なんだよ…いいことって」

「じゃーんこれなーんだ!」

「こっ、、これは」


目の前に出されたのはなんと宮本すみれさんの連絡先とツーショット写真だった。

なんだこの羨ましい光景は!!!


「「どうしたんだよ!それ!!!」」


「うん?普通に黒川さんがお休みの日に偶々来てその時にかなり仲良くなって交換して写真撮ったんですよ〜」

「俺の知らない所でそんなに進んでたのかよ」

「大丈夫っす!ちゃんと黒川さんの事も教えたっすよ」

「なんて伝えたんだ?」

「えっ、とりあえず面白い先輩って感じかな?

「それで?反応は?」

「そんなに面白いんだね!ちょっと話してみたいかも!だってさ。」


 あの憧れの声優さんに話してみたいって思ってくれたなんて。。。嬉しすぎる。


「あのー聞いてますかー?」

「聞いてます。とりあえず一言ありがとうございます」

「それと俺も連絡先欲しいです…」

「あーなら、今度遊ぶ予定立てるんでその時に頑張って聞いてください。私も行くので安心してくださいね」

 

その後話はどんどん進み本当に3人で遊ぶ約束ができてしまった。

 とりあえず服だな。溝口さんな頼むのもあれだけどここはプライドを捨てて頼もう!


「溝口さん、服装をどうすればいいのか助けてください」

「服装ですか。まあ、いいですけど。」

「ありがとうございます」

「とりあえず、店員さんのオススメで買えばある程度は大丈夫ですよ」

「店員さんのオススメ!?」

「はい!店員さんのオススメは信頼できるなぜなら、オシャレにカスタムしているから!」

「なるほど、では店員さんのオススメを聞いて買ってきます」

「気をつけてね〜」


 そんなこんなで服装はコンプリート。トークはその場のノリで行く覚悟にした。


ー当日ー


 昨日は一睡もできずに緊張していた。

 心音が聞こえそうだ。

 待ち合わせ時刻の1時間前。

 早くきすぎた少し暇だ、緊張もほぐしたいから動画でもみてるか。

 動画見てたらあっという間に5分前になってた。

 溝口さんが来た。

 

「黒川さん早いですね!」

「緊張しすぎて寝れなかったんだよー!」

「まあ憧れの人かつ好きな人ですもんね」

「好きな人ってい、いつから気づいてた」

「えっ、最初のから」

「まじかよ恥ずかしすぎる」

「でも、2人はお似合いだと思いますから私的にはくっついて欲しいですね」

「お世辞でも嬉しいよ」

「お世辞じゃないんだけどな〜」

「あっ!すみれさんきたよ!!」

『お待たせしました。溝口さん。』

「すみれちゃん待ってたよ!!」

「あっ、この人が前話してた黒川さんね」

『初めまして。声優をやってます宮本すみれと言います。』

「初めまして、黒川と言います」


 軽い自己紹介をして個室のお店に入った。

 理由としては相手は仮にも芸能人だ。

 女性とならまだセーフだけど、男性もいたとなると問題だ。

 なので、変装はしているものの個室のお店を探して入ったのだ。


「よし、飲もう!」

『そうですね、紅茶でも頼みましょう』

「俺も紅茶でお願いします」

「お二人さん、気が合いますね〜」

「好きな食べ物も一緒だったりして」

「すみれちゃんなにが好き?」

『えっ、と、抹茶系のお菓子とか好きですね』

「はい、黒川さんは」

「まっ、、抹茶のお菓子は昔から好きだな」

「ほら〜気が合うやん!!」

「こうなれば私の権限で2人とも連絡先交換しなさい!!」


 なんか唐突に強制イベントきたんどけど。

 えっ、なんなの?嬉しいよ?宮本さんがOKしてくれるならでも急すぎない。


「あの、本当にいいんですか?」

『いいですよ』


 小声でその言葉を発した。

 それを聞いた俺は心の中でガッツポーズした!

 

 ー連絡先交換完了ー


それからはお互いに緊張もなくなり気楽に話せた。

時間もあっという間に経ちお開きになった。


その夜


 『今日はどうもありがとうございました。とても楽しかったです。また会えるのを楽しみにしてます。』


 えっ、また会ってくれるの!?

 これはやばい。

 溝口さんに報告だ。


「て言う感じにメールが来た」

「なるほど、これは少し気になる人になったかな」

「なんでそう思うの?」

「私の所にはまた会えるのをって文がありません。」

「そんなわけで告白まであと少しですね!」

「気が早いよ。そんなうまくいくわけないし」

「楽しみですね!」

「あと、はやくすみれちゃんに返信してくださいね」

「今すぐ返信します」


「こちらこそ楽しかったです。自分もまた会えるのを楽しみにしてます。」


 送ってから気が抜けたのか寝落ちしていた。

 一件の通知が来てた。

 

「急な事ですみません。来週、空いてますか?」


 まさかの誘われた!?もちろん何があっても行くでしょ!!!


「大丈夫です!」

「では、来週のお昼頃に待ち合わせで」

「わかりました。ではまた」


 バイトに行きその事を溝口さんに伝えた。

「完璧に流れが来てますね」

「まあ流れは来てるけどこれ本当に行けるのかな」

「当たって砕けろって言葉通りいきましょう!」

「そうだな」


 まあ、すみれちゃんは初めて会った日に一目惚れみたいな感じで気になっててずっと相談受けてたんだよね。内緒にしてたけど。

 あとは黒川さんから告白してくれれば完璧だ!

 がんばれ、黒川さん。応援してるぞ!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 いよいよ今日はお出かけの日。

 しかも2人きり。やばい緊張する。


『お待たせしました。早いですね!』

「今来た所ですよ」

『では、お店この前と同じ所でいいですか?』

「はい。大丈夫です」


 前回と同じお店へと向かった。

 お店に着いてからはお互いにソワソワしていた。


『あの、今日は急な誘いにも関わらずありがとうございます。』

「こちらこそ誘っていただきありがとうございます」


 度々沈黙が訪れる。

 時間だけが過ぎていき、お開きの時間に近づいていた。

 そろそろ覚悟を決めるしかない。今ここで。


『あの…』

「あの、」


 言葉が重なった。


 先にどうぞと言ったが相手も先にどうぞだったのでこちらから言うことになった。


「実は、宮本さんのファンでした。そしてずっと好きでした。」

「もしよかったら、俺と付き合ってください」


 言った。めちゃ恥ずかしい。なんて返事が来るかドキドキしていた。

 だが、思いがけない言葉が返ってきた。


『嬉しい』

『私も好きでした。こちらこそお願いします』

「ほんとですか!やったー!」

『はい』


 めちゃくちゃ喜んだ。宮本さんに笑われた。

 恥ずかしい。

 それからはもうお互いに気さくに話してお店を出た。

 そして、帰り道は手を繋いで帰っていた。

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