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【書籍化準備中】「そんなの、ムリです!」 ~ソロアサシンやってたらトップランカーに誘われました~  作者: 高鳥瑞穂
四章 ふたりの遊び人

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4-2.遊び人とぼったくり

※匿名希望ちゃん視点

 適正レベルってなんだろうな。


 というのを、氷結玉で氷漬けになった巨人をレイピアで滅多刺しにしながら思う。


 微妙に時給落ちていても3体目の精霊蝶を狩ったのは、この氷結玉が使用するプレイヤーレベル依存で威力が変わるアイテムだかららしい。

 レベル80プレイヤーが10個ほど氷結玉を使うと、ここ岩食いの巨人の峡谷のボス、岩食いの大巨人が凍結するんだとか。


「めっっっっっちゃめちゃ金使うから、メインでかなり稼いでないとサブキャラ育成ですら使えないけどね」


 とはニンカさんの言葉で、そして彼女はトップギルドの火力アタッカーである。さすが稼いでるんだなぁ。

 しかし、これはこれで……


「すみませんおんぶにだっこで」

「あー……じゃああとでロイドさんにお礼言っといて」

「え?」

「ロイドさんから”明らかにあれじゃ足りないんだけど受け取ってもらえないから使って”って結構もらった」

「は????」

「ロイドさんの金なかったら流石にこのレベリングはやってないよ。いくらかかると思ってんの」

「へ?????」

「なのでこれは実質あんたの稼ぎ」

「いやまって??????」

「あ、今からやめとく?普通に金あんたに渡すのでも全然いいんだけど。別の狩り場だと時給落ちるけど、あたしはそっちでもいいよ」

「いやっそれはっいらないです!!!」

「じゃあ続行ってことで」


 聞いてない、聞いてないよロイドさん!?


 リーダーさんからもらった二周年記念パック*10だって明らかにもらい過ぎなのに!?

 あれ、あれいくらするの?いや見ない。見ないぞ。前に見た値段は忘れるんだ。忘れる……忘れる……


 で、今回のこの超効率お金溶かし戦法、ゴールドどんだけ溶けるの……一体ロイドさんはいくら渡したの……

 氷結玉、氷結玉の値段なんて調べたことない……


「あ、あの……」

「ん?どした?」

「参考までに、氷結玉っておいくら……」

「リリパットの高級ぼったくり店で、一個1M(メガ)ゴールド」

「つまり一周10M?」


 よかった、10Mゴールド、10周100Mくらいなら現実的な


「あー…………」

「え?」

「あの店がなぜボッタクリ店と呼ばれているかはご存知でない」

「ご、ご存知でないです」

「あの店は、同一プレイヤーが同じアイテムを買うと、在庫がーとか言って値段を吊り上げてくるんよ」

「ほっ!?」

「50個買うと合計は500Mくらい、100個も買おうものなら2G(ギガ)を気軽に超える」

「もしかしてリリパットの守銭奴って」

「あのNPCのことだね」

「あのっそれっ私が半分買うべきでしたよね!?」

「うん、いつ言い出そうかなーって思ってたんだけど聞いてくれてよかった。後半はあんたが買ってきて。ちょうど経験値バフも切れるし、休憩しよっか」



 フレンド:ニンカよりプレゼントが届きました。

 700,000,000ゴールド



 ――――多いよ!



※リーダーやロイドはガチャ産衣装を売り出すことでリアルマネーをゲーム内マネー(ゴールド)に変換するタイプのリアルマネートレード(通称公式RMT)を行って稼いでいます。

ニンカちゃんはやってないのでそれほどゲーム内マネー(ゴールド)に余裕がありません。もちろんトップランカー基準の余裕がない、ですが。


※ぼったくり屋はアイテム1つ買うごとに該当アイテムが40%くらい値上がりするトンデモ店です。

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