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【書籍化準備中】「そんなの、ムリです!」 ~ソロアサシンやってたらトップランカーに誘われました~  作者: 高鳥瑞穂
十七章 EFOに血の降る日

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幕間 ヘロズタウンを歩くよー - 琥珀の窓

「こんばんはーニンカだよ」

「こんばんは、グライドっす。アーカイブで見てくれてる人もありがとう」


『ばんわー』

『こんちゃっす』

『おはきょう~』


「予定通り街歩き配信の第一回やっていくよー」


『お便りこなかった?』

『お便り送ったよ』


「お便り来ましたっす。ただ配信1時間くらいやってこうと思ったら頭からお便り読むのもなってことで、街歩きして後半に読もうかなと思います」


『はーい』


「ってことでまあ最初に歩くのはここでしょ。冒険者の町ヘロズタウン」

「あー冒頭注意なんだが、ストーリーのネタバレを含みます。ストーリー自分で楽しみたい人はバックお願いします」


** 配信タグは #にんぐらいぶ **


「ヘロズタウン、石壁に囲まれた小さい町だね。冒険者協会と、最低限の道具屋、鍛冶屋だけがありますー」

「町はスタンダードな西洋レンガ風だな。中央に小さい噴水広場がある。転送石はそこっすね」

「最初の町だからさー、あんまり迷わないように出来てるんだよね。裏道とか全然ないの」

「門の近くに冒険者協会、道具屋、鍛冶屋が並んでて、奥の方に民家っぽい見た目が並んでるだけだからなー。民家の方にもサブクエストがいくつかある。序盤で受けると結構いい小遣いになるから、初心者は奥まで歩いたほうが良いな」


『後半余裕が出来てから行くとすげえがっかりするクエストな……』

『序盤に行ったほうが良いぞ!!!』


「あ、でねー、この町のお花は私好きなんだよね」

「え?」

「あれ、知らない?EFOって町ごとに固有のお花があるんだよ」

「なにそれ知らん」

「お、じゃあ街歩きで毎回紹介するね!ヘロズタウンはこれ、真っ白な小ぶりの百合っぽいお花」

「……へえ」


『知らん……』

『そんなんあるんか』

『可愛い感じ』

『タウンフラワーはハウジングアイテムに使うっけ?』


「そうそう、多分なんか効果なしアイテムが作れるはず。可愛いよね。こういう花好きなんだ」

「知らなかった」

「まあ、好きな花の話とかあんまりしないよね」


『おいグライド彼女に花の一つも送れよ』


「いや、生花送るのはダメだろ。手入れすげえ大変だし」

「もらっても結構困る。あとプレゼントは形に残るほうが嬉しい」

「話戻そうか。ヘロズタウンはずっと名前の由来考察が色々出てたんだけど、最新ストーリーのアレで、多分英雄だなって話になってるな」

「女神よ英雄を歌えも、へーロースアエイデテアーだもんね」

「そうそう、だから元から英雄じゃね?ってのが最有力ではあった。確定したなーって感じだな。直訳すると英雄町か?結構すごい名前の町。小せえけど」

「ここさ、序盤ストーリーで一瞬だけ話すけど、冒険者協会発祥の地って説明されるんだよね。あれ今思うとおかしいよね」

「それな。こんな周りが雑魚ばっかりの場所で冒険者を集める理由ないし」

「町の壁もすっごいしっかりしてるよね。後からもうちょっと別の町に行くと、あんまり壁しっかりしてないとこも多い。こんな平和な町でここまでしっかり作る必要ないし、多分昔はここに戦うことを生業にする人を集める理由があったんだろうね」

「ほぼ南端の町だしな。太陽との戦いの前線基地だったんだろうなーってのが今の主流考察だな」

「さて、事前散歩で見つけた場所をご紹介~」


『お、何だろ』


「はい、こちら冒険者協会の裏側でーす。あそこ。月とうさぎのマークがある」


『へえ』

『マジじゃん』

『隣、なんか削られてるな』


「ね、太陽のマークなんじゃないかなー、削り取られて消えてる」

「序盤からこれあったんかーって気分にはなった」

「こんなとこ見ないよね……」

「一応これ見つけてからユーザーWiki見に行ったんだけど、小ネタページには記載があった」

「また小ネタ扱い~」

「なんでも小ネタページに書くのはやめような!」

「さて、ちょっとチャンネル切り替えるね。一瞬配信暗くなりますー」



「はいただいま」


『おかえりー』

『夜だ』


「はーい、チャンネル21番、常夜チャンネルでーす」

「夜のヘロズタウンが結構きれいなんだ。それでこっちに移動した」


『そうなの?』


「チュートリアル中は常時昼だから実はあんまり知られてないんだよね」

「そうだな。さて、どうぞ、こんな感じ」


『おお~~』


「夜はNPCが家に帰る設定で、各民家に灯りが点く。ここは小さい町だからあんまり街灯がなくて、家からの光がふわふわしてて結構きれいだよな」

「道をまっすぐいくと、見えてきたかな~噴水広場でーす」


『おおー、きれい』


「噴水が淡く光って神秘的だよね。はい、ここで小ネタを一つ」

「夜の噴水、吹き出しが途切れるタイミングで水面に月が映ります」


『ここも映るんか』


「ねー。最初の町、結構ちらちらこういうのが散りばめられてるっぽい」

「他にもあるかもしれないけど、それはみんなも是非歩いて探してみてくれ」

「……いまスクショ撮った?」

「撮った」

「なんで?」

「サムネにいいかなと」

「グライドも入ろうよ!?」

「あとで合成でくっつけとくわ」

「なーんーでー!?」

「はい!というわけで、最初の町ヘロズタウンでした!」

「ちょっとお!後で撮り直すからね!?」

「はいはい。あ、じゃあちょっと移動して、雑談に移ります~。5分くらい待機画面入るよー」



** #にんぐらーと ありがとう! **



「再開します」

「配信部屋に来ました~」


『おかえりー』


「ただいまっす」

「まあふつおた的なのを読んでこうと思います」

「結構来たな」

「明らかに何件も送ってる人いたね……」

「まあ別にいいんだけども。ってことで読んでくか~今日は初回だし、配信についての質問中心かな。1つ目。サザンクロスの話題は出しても大丈夫?」

「大丈夫です」

「えーとこれはサザンクロスチャンネル側とすでに協議してありまして。俺達普通にサザンクロスギルドの所属のままだし、向こうの動画や攻略にもバシバシ出るので、話題に出さないことはほぼ不可能です。なのでお互いあんまり気にせず話題に出しましょうってことで合意してます」

「なんでまあ、こっちだけ登録してる人あんまりいないと思うけど、向こうのサザンクロスチャンネルも見てもらえるとより楽しめると思います~」

「他のギルメンの話題も出します。セリスさんとかはニンカがめっちゃ遊んでるから話題多いと思う」


『助っ人さんでええんやで』


「その話はやめよう」

「これ聞いたことなかったと思うんだけど、まじで嫉妬で助っ人さんって呼んでたの?」

「なあホントにその話題やめない?」


『めっちゃ聞きたい』

『ききたーい』


「で、どうなの?」

「…………指摘されるまでは完全に無意識だった。言われてみればそうだと思う……」

「へえ」


『へえええええええ』

『貴重なグライドのてれ顔だ!』

『切り抜け切り抜け』


「ここアーカイブからカットしても良い?」

「だめに決まってんでしょw」

「……よしっ、次の話題行こう。メンバーシップ等有料コンテンツの予定はありますか?」

「わかんない」

「正直どれくらい真面目に活動するか未定なところが大きくて、今のところ未定です」

「というかまだ収益化すら通ってないwメンバーシップって収益化通らないとだめっしょ」

「あ、さっき通ったぞ、多分」

「え?」


『おめ!』

『はっやwwww』

『ちょっと一回切ってさ、スペチャオンにして再開しよ?』


「えーと……今日の配信はやらないです、でいいよね?」

「スペチャオンは次回からだな」

「おーけーおーけー。まあえっと、メン限みたいなクローズドでやりたい内容も今んとこないんで、未定です。ってかあたし全然メンバーシップ入ってないんだけど、他の人って何やってんの?」

「あー、有名どころだとおるさんは顔出し酒雑だな」

「顔出すんだ」

「個人のときからメン限は顔出してたって言ってた。リーダーたちは配信裏話とかが多いか。あとはえーと……有名なのは、トラキチ……?」


『その話ここですんの……?』

『トラのはやめとこ?』


「なにその気になる引きやめよう?」

「あー……R18要素のある戦闘ゲームやってる」

「エロゲ?あいつそういうのやるの?」

「うん、ノーミスエロゲ。エロ要素ゼロ」

「……あたしそういうのやったことないんだけど、それってそういうゲームなの?」

「んなわけねえだろ」


『コメントにミスれってめっちゃ書かれてる』

『まじで全然ミスんないからまったくエロくない』


「あー……まあ人を選ぶゲームをやるのはアリかもね」

「例えば?」

「ちょっとグロ系の強いガンアクションとか?」

「あー。こないだやったな」

「そうそう。ちょっと配信で流すのは微妙じゃん」


『まあそういう系はたまにあるよね』


「ありっちゃありだけど、今すぐじゃねえかな」

「うーんそうね、そういうのやりたーいってなったら考える。今んとこなし」

「そうだな」

「じゃー次!お二人がサザンクロスに入った経緯が知りたいです」

「これ、サザンクロスの方の動画では話してるな」

「そうだねえ」

「ええと、このゲーム、めっちゃタンク必要なのにタンクって全然いないんだよな」

「仕方ない。難しいのもあるけど、シンプルに怖いから」

「そこに向かってくのが楽しいんだけどな……で、まあ俺はそういう意味でめっちゃめちゃ勧誘来ててな」


『だろうね』


「ところであたし、めっちゃめちゃ嫌われてて、色んなギルドからギルドレベルでブロックされてたんだよね」


『……だろうね』

『まあ……うん……』


「勧誘してきた全部のギルドに対してニンカと一緒なら入りますよって言って、最初にOKが出たのがサザンクロスだった」

「最初にOKしたのがですぺなだったらですぺなに入っただろうし、777だったら777に入ったと思うよ」

「他のギルドは全部持ち帰ったのに、サザンクロスはリーダーがその場でいいよーって言ってきたんだよな。あのスピード感はサザンクロスじゃないと出せないと思う」

「その辺はリーダーの即決が強いよねえ」

「リーダーのGOにはロイド絶対ダメって言わないからな」

「後のことはなんとかするって言って、ほんとになんとかしちゃうもんねー。すごいよね」


『リーダーはホントにその場でOKしたんか……』


「俺未だに覚えてんだけど。"ニンカさん?ああ、スコランのアサシンさんね。相方なんでしょ、いいよおいでおいで"って」

「それ単にあたしのこと知らないんじゃない?って思ったよね」

「ロイドは知ってたな」

「知ってたね。なんなら歩行補助ですよね?って出会い頭に聞かれたね」


『おさんぽ同好会さんとかはなんで勧誘しなかったんだろうね?』


「あー、それは後で向こうのリーダーさんに聞いたんだけど、ウチに入っちゃうと実質車椅子COになっちゃうから、COしてない人には声かけてないって言ってた」

「大分気にしてもらっちゃったね」

「アレが大人の対応というものです」

「そうねー。じゃあ次のお便りどれ読もうか」

「じゃあこれ。お互いの好きなところを教えて下さい」

「ねえあのさあ!自爆しに行くのやめない?!」


『わくわく!』

『わっくわっく!』

『是非聞きたいですねえ!!!』


「じゃー俺から。まっすぐなところだな。バカ正直で、素直で、全力で、めっちゃかわいい」

「もうやめよう?ねえやめよう?」

「はい次ニンカ」

「ねえやめようってば!?」


『お便り選ばれちゃったからな~』

『選ばれたからには答えないとなあ~』


「~~~~~!」

「はい、何か言って」

「ねえこれ絶対さっきの仕返しでしょ!?」

「そうだよ?」

「そうだよじゃないんだけど!?!?」


『そうだよ?wwww』

『そこは認めるのかwwww』

『wwwww』


「~~~~~~~、……かっこいいところ」


『具体的にどこが格好良いですか!?』


「もういいじゃん!もういいでしょ!?だいたい1年かけて好きになった相手の好きなところとか今更わかんないよ!!!!!」


『ほおおおおおおん』

『へえええええ』

『いいねえ』

『てえてえ』

『ちょっとすぺちゃ送れないんだけど』


「こういう真っ直ぐなところが好き」

「ねえ黙ろう!?もう今日は終わり!おわり!!!!!」


『えー』

『もう1時間くらい語ってくれていいのよ?』


「お!!!わ!!!!り!!!!!」

「しゃーないなー、じゃあ今日はここまでな」

「はい、おしまい!じゃあ!」

「せーの」

「「まったねー」」


『まったねー』

『また語ってね~』


「語りませんっ!」


===== この配信は終了しました =====

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― 新着の感想 ―
>「なんでも小ネタページに書くのはやめような!」 そう言われても、フィツィロ実装前には攻略にも生産にも関わらない町のちょっとした名物程度だし、逆に太陽怪しいんじゃね?とぶっちゃけられた後だとストーリ…
[一言] 面白いんだけど、口角が!すごく!痛い!てぇてぇ
[一言] いいぞもっとやれー、そして最後は仲間内でつ突き倒されれば完璧かw あまりにも理想的過ぎて深刻なダメージを受けそうな層がいそうなのと、この夫婦の後にチャンネルを立ち上げられる猛者がいるのかって…
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