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【書籍化準備中】「そんなの、ムリです!」 ~ソロアサシンやってたらトップランカーに誘われました~  作者: 高鳥瑞穂
十六章 地震と落涙

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閑話 【EFO】第二回レンジャーチャレンジ - サザンクロスチャンネル

『おはきょう〜』

『おはきょー』

『レンジャー二回目????』

『もうやめていいんだロイド……やめていいよ……』


「あー、こんばんは、サザンクロスのロイドだ」

「おはようございますかっこきょうべん、サザンクロスの、セリスです」


『セリスちゃんだー!!!』

『金セリスちゃんはじめまして!結婚してください!』

『セリスちゃんのレンジャーチャレンジ?』

『教えるのがロイドなのは絶対間違ってるだろ』

『ねむ蝉連れてこい』


「すみません本日ねむ蝉さんはお休みで、二人で、いえ私はほぼ居るだけなんですが、ロイドさんのレンジャーチャレンジ第二回をやります」

「できてもできなくても、15分くらいで終了予定だ」

「今回試走もしていないので、本当に全然できない可能性もあります」

「普通にはできないのは、先日散々見せた通りだ」


『ショットって曲がるんだね……』

『スナイプシュートって真っ直ぐ飛ぶスキルだと思ってたよ……』


「ということで、設定は変えてありますでしょうか?」

「変えた。やっていく。的は前回と同じ、カカシ君の普通人型位置固定。俺の方はノービスレベル48、職安で弓シーフになっている」

「私の方はノービスレベル45、同じく弓シーフモードです」


『設定何変えたの?』


「……やっていく。――――――――ショット」


『!?』

『え?』

『飛んだ!!!!!』

『めっちゃ溜め長かったな?』


「ああ、やっぱりこれならできますね」

「……実用はできないな」

「ですねえ」


『いや偉大なる一歩だが!?』

『え、どうやったの!?なんで!?』


「あー、配信画面を切り替える。少々待ってくれ――――見えただろうか、今俺の完全一人称に切り替えた」


『おう』

『とりあえずロイド視点にはなったな』


完全(・・)一人称視点だ。現在視界からチャージ表示をすべて消している」


『お?』

『あ、ほんとだ?』


「そのためチャージ終了のタイミングがわからない。ショットにやたら長いチャージをしていたのはそのせいだ。もう一度打ってみる―――――――――――ショット、スナイプシュート」


『おおおおおおおお!』

『二連続スキル!この間ついぞ一度も成功しなかった二連続スキルじゃないか!』

『よかった!俺の知ってるスナイプシュートだ!!』


「……こんなにあっさり成功するとは」

「成功してよかったです」


『チャージ円が悪さしてたの?』


「悪さ、は、してないですねえ……。メイジのスキルは、スキル発動後即座に魔法が出るんですが、弓職はスキル発動後弦から手を離した時にスキルが発動します。――ショット――――こんな感じですね」


『ディレイ発動ね、PvPじゃ結構使われるけど』


「ええと、ディレイ発動?という名前が付いてるんですか?すみませんレンジャー全然詳しくなくて……」

「比較的一般的な手法だな。PvP以外にも一部の大技タイプのボスで技の起こりを弾くのに使われる」


『ディレイ発動がどうかしたの?』


「これ、別に遅らせる気がなくても、スキル発動から手が離れるまでって数フレームくらい差がありますよね」


『……まあ?』

『コンマ〇一秒とかの話をしてるならそう』


「ロイドさん、そのコンマ〇一秒の間にスキルチャージ円の方に視界が寄ってしまって、それで失敗していらっしゃいました」


『なんて?』


「レンジャーの初期スキルは視線ロックオン式ですから、視線が外れたら真っすぐ飛びません」


『人間の反応速度では不可能では?』

『ロイド人間じゃないから』

『そうだった』


「そんな訳無いと自分でも思ったんだが……今できたということはそういうことなんだろうな……」

「ということで、これで弓はまっすぐ飛ぶようになったのですが…」

「チャージ時間管理を自力で行うのは不可能だな。特にレンジャーはやり込む予定がないから」

「そうなんですよねえ」


『うーん』

『できるけどできないことがわかった』


「まあ、全くうまくいかない理由が分かってすっきりはした」


『それはわかる』

『よくわからんができないってのとは全然違うよね』


「もし万が一俺と同じく弓が全くまっすぐ飛ばない人が居たら一度チャージの全非表示を試してみてくれ。それで上手くいくようなら……諦めてブラマジになることを勧める」


『wwwwwww』

『それはそうwwwwww』

『ロイド並みの反応速度ってことだもんなwwwww』


「ということで、突発だったが来てくれてありがとう」


『終わる前にセリスちゃんの弓見たい』

『せっかくだからセリスちゃんもちょっとやろ?』


「え、ええと……」

「あー、やりたいならやってもいい」

「じゃあ、少しだけ……レンジャーは少し触った程度なのであまりやってないんですよね」


――――ショット スナイプシュート ホーミングアロー ジャンプブースト 撃ち落とし


『おお』

『かっけえ!』


「うーん……」


『なんかだめなの?かっこいいのに』


「えーと、私普段回避にジャンプブーストを多用するので、スキルにハイジャンプ状態必須だと必要な時に使えないんですよね……」


『あー……』

『なるほどねえ』


「レンジャー自体はやろうと思えばできそうなんですが、プレイスタイルの関係でやりこみは難しそうだな、という感じです」

「メインが回避型のアサシンなら、そこはもうどうしようもないな」

「はい。ということで、私はレンジャーはやらない予定です」


『かっこよかったのに』

『美少女弓も浪漫なのになぁ……』

『仕方ないかー』


「……ということで、今度こそ本当に終わろう」

「はい、来ていただいてありがとうございました」

「今後は俺のレンジャーチャレンジは行わない。本当にこれで終了だ。もうアンケートに書かないように」


『はーい』

『おつおつ〜』


「それでは、お疲れ様でした」

「また次の配信で、お会いしましょう」


『またね〜』

『ばいばーい』


===== この配信は終了しました =====

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― 新着の感想 ―
[一言] 皆の固定概念すら歪めてるの凄いなww 言われてみれば何となく通じるけど……なトンデモネタとか、それこそ研究開発陣営が飛びつきそうな話かもw
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