閑話 雑談するよ~ - サザンクロスチャンネル
「――――はー、ちょっと暇んなったな。なんか質問でも答える?」
「そうだな、何かあるか?」
「んー、質問箱……ああじゃこれ。お二人のお名前の由来を教えて下さい」
「名前か……EFOでもそうだが、ロボット系・ヒューマノイド設定などがある種族をよく選んでいる。それで、ロボット・ヒューマノイドからとってロイドだな」
『へー』
『ちなみになんでロボット系ばっか使うの?』
「小さい頃からあまり表情が変わらないらしく、それが怖いと言われることがかなりあって……機械系の見た目だったら表情が変わらなくても怖くないだろうか、とちょっと思ったんだよな」
「ロイド結構表情変わるよね?」
「それを言うのはお前だけだな」
『結構見込んでるけどわかんないこと多いね』
『てえてえ』
『あらあらまあまあ』
「マジか……」
「正直なところ、俺の影響でEFOにロボノイドブラックマジシャンが多いのは、ちょっと申し訳無さがある」
「ロボノイド初期魔力低いから、ホントは魔法職向けじゃねーんだよな~」
『あー…』
『50レベルくらいまではちょいしんどいな』
『まあ初期値の違いとか100レベ超えたら誤差だから』
『リーダーは?』
「ロイドのせい」
「そうだけど、お前があの時そう名乗ったんだろ」
「名乗りじゃなかったんだけど!?」
『二人で分かり合うな~』
「あー……初めて一緒に遊んだ時にさ、チュートリアル終わって合流してパーティ組んで、俺がパーティリーダーやるねーって意図で"俺がリーダーだ!よろしく!"って声かけたの」
『おう』
『まあ普通』
「その時、俺はリーダーの名前を知らなくてな」
『え?』
「オンライン学校は生徒同士では名前を非表示にすることがあるんだ。リーダーは名前が非表示になっていたので、チャットで誘われたは誘われたけど、誰かはわからなかった」
『おおう』
『誰か知らないのに遊んでたのw』
「アイコン写真でクラスメイトであることは分かっていたし、暇だったからな」
「学校の授業つまらんくてな~超暇だった」
『え?授業中にゲームしてたの?』
「うん」
「あー……よいこの諸君は真似しないように」
『www』
『ロイド真面目そうなのにwwwww』
「授業進度が非常に遅くて、本当に座っているだけだったのでな……。それでまあ、名前がわからないからずっとリーダーと呼んでいた」
「なんかずーっとリーダーって呼んでくるな~とは思ってた」
「名前を言ってこないので、知られたくないのかと思っていた」
「んなわけねえだろ!?」
『ウケるw』
『大草原』
「まあ2ヶ月くらいで授業で先生が呼んだので名前は分かったんだが」
『二ヶ月w』
『長えよwww』
「その後クランを立ち上げたら当たり前にリーダーがクランマスターになるし、なんとなく呼び方を変えるタイミングを逃してな。生配信時もずっとリーダーと呼んでいたので、気付いたときには名前がそれで固定になっていた」
「まあ大抵のゲームで"リーダー"はユーザー名に使えないから、リイダーとかひらがなでりーだーとか使ってたな」
『EFOは使えるんだね』
「使えない」
「使えないよ」
『え?』
『あれ?』
「俺βユーザーなんだけど、EFO側のNGネーム考慮漏れで登録出来ちゃったんだよね」
「βユーザー特典として、βユーザー名をそのまま名前の登録番号1番として使用できるという特典があった。そのためリーダーはオリジン番号として登録されて、特典は特典だしということでそのまま正式版に引き継がれた」
「新規ユーザー名としては使用できなくなった。だからEFOのリーダーはほんとに俺だけだよ。ユニークネーム」
『ええんか運営……』
『そういうのって他にもいるの?』
「確か、暴力表現ネームの考慮漏れがいくつかあって、それはβ期間中にリネームカードの先行テストと称して使用停止されたはずだ」
「リーダーはいいんだ、って思ったよねw」
「てっきりお前にも強制変更が来ると思っていたんだけどな」
「な。来たら素直に変えるつもりだったんだけど」
『今EFOのトッププレイヤーだから笑い話だけど、これでトップにかすりもしなかったらちょっと恥ずかしいよね』
「うん、もしそうだったらこっそり変えたかもしれん」
「まあEFOに来た理由が、事前のシステム概要を見てこれならトップを取れる、だったからな。勝てる勝負をしにきて全く勝てないなら、そもそも勝負の場所を変えたかもしれない」
『え?』
『そういう理由で来たの?』
「EFOの前にやっていたCCOは、少人数ギルドでは絶対にランキングに載れないんだ。烏合の衆でも集めて集めて課金でブーストしてボスを倒し続けて、それでトップに立つスタイルだ」
「知らん人向けに説明すると、最新ボス――10個?のボス討伐のトータルスコアでランキングされるんだよね。だからたくさんの人数でとにかく大量に倒せばランキングが上がる。これがまー、配信業との相性が最悪でな~」
「ゲーム配信だとCCO以外もやるからな。異世界型だと数日やらないとNPCの好感度が下がって好感度依存のクエストが受注できなかったりと、CCO以外もやるプレイヤーでは上には絶対に立てない」
『あー』
『異世界型のトップはほんとに、向こうに住んでないと無理だから……』
「EFOは最高スコアだけがカウントされるから、一回だけ、他人に抜けないスコアを出せばいい。俺とロイドなら出せる。絶対に出せる。一緒にトップに立とうぜ!って言って移住してきたんだよ」
「本当にトップに立つとは思ってなかったんだけどな」
「ランキングに乗ろうぜ!って最初は言ってたよなw」
『それが今や不動の一位』
「2位吸収合併したのは予定外なんだよ~」
「ランキングシステムにテコ入れが来るんじゃないかとずっと思っているんだが、来ないな」
「来ないねえ」
『他ゲーやったことないんだけど、他はどんなシステムあんの?』
「んーそうだな、ファークロは半年に一回ギルド対抗戦があって、それ一発勝負だったはず」
「スペースブレンダーは制圧して管理している土地の面積だったな」
「あとはなんだろ……ああ、プリンシプルウォーズはPvPレーティングで個人戦闘力が数値化されてて、所属メンバーの戦闘力合計でランキングされるね」
『へー』
『くわしいねえ』
「物によっては案件で触ったりしているからな」
「プリンシプルウォーズなんかはそうだねー」
『プリウォはもうやんないのー?』
「PvPガチでやり続けんのが結構しんどい……」
「悪いゲームではないんだが……戦い続けることが至上とされる世界観は、俺達の配信スタイルとは少しずれるな」
「俺ら結構遊ぶからなー。招待選手としてなら出るって伝えてあるけど、真面目にやってる配信者多いからお呼びはこねーな」
『むしろトラさんはなんでやんないんだろ?』
『超似合いそうだよね』
「あー、ね」
「すまないが、話す許可を得ていない」
「え?ロイド聞いてんの?」
「むしろお前は聞いていないのか?」
『話せないレベルの話なの』
『おや?』
『あれwwwww』
『情報もらってないリーダー君www』
「う、うーん……まあ余所の話だし一旦話題変えよう。次はなんだろ、ああこれは?」
「アバターもう使わないの?か……」
「えーと物自体はあるよ。ちょっとまってね……えーとトラッカーこれで……あれ設定コレだよな?」
「こっちの設定ファイルに一括化している。これ」
「ああできたできた。どう?映ってる?」
『ふつーにいい出来のVアバター出てきて困惑してる』
『おおー、久々に見た』
「元々未成年の時に使ってたやつなんだよね。成人してからもVコラボでは使ってる。アバターとリア顔並んでるとちょっと違和感大きくて」
「最近はVコラボの時も雑談ならEFOを利用するので、あまり使っていないな」
「そうそう。必要なくて」
『二人のEFOキャラってこのアバターに寄せてんの?』
「そうだよー。EFOに限らず俺は金髪碧眼、ロイドはアイスブルーの目と髪。アバター合わせだね」
「今使うと少しアバターが幼いな」
「まあ文字通り高校時代のだしな。ちょい年齢上げて描き直してもらうか?」
「ほとんど使わないから少々悩むな。更新してもいいとは思うが」
『なんでアバターあるのにリア顔出したんですか?』
「んー、成人祝いでリアルプレゼントが結構届いてさ。それの開封配信のためにリアルの顔出したんだよね。最初はよくあるあれ、デカいマスクつけてたんだけど」
「開始5秒で名前が割れてな」
『5秒wwwwww』
『嘘やろwwwwwwwww』
「うん……さすがに配信中くらいはバレんだろうと思ってたんだけどね。まあ、実家関連の記事とかにまあまあ写真出てるし、時間の問題ではあったんだろうけど」
「実家の太さは隠していなかったしな」
「プライベートの話すんのにあの実家を完全に隠すのは無理だって」
『それはそう』
『小遣いが文字通り桁違いだから…』
「そうそう。お年玉の桁が2つ違うとかザラだったからどうしようもない。そんでまー、名前一瞬で割れたし、この配信は内容的にアーカイブ非公開できないし。もういいかーってことで顔出してる。最初の頃は基本アバター時々顔出しだったんだけど、その時期に丁度リアルグッズの案件が何件も来て、リア顔の方がやりやすくなっちゃったんだよね」
「当時はチャンネル規模も1万くらいだったか?」
「多分そう……あの直後に2万記念配信した記憶があるな」
「そうだったか」
「もう引っ越しちゃったから詳細記録が見れねえわ。あそこの配信サイトVR対応遅かったから続けらんなかったんだよな……」
『VRからの画像が何やっても出なくて、なんとか配信できないかとコンバーター色々試して、毎度上手く行かなくて、情報もなくて……なつかしいですねえ……』
「やべえ長老がいる」
「あ、ありがとうございます。よく覚えていらっしゃいますね……」
『突然敬語になるロイド』
『いやコレは分かるw』
『いえいえ、ただのイチεですよ』
『久々に聞いたわそのファンネ』
「うん。俺も久々に見たわ」
『え、サザンクロスのファンネっていぷしろんなの?』
『知らんやつおるwww』
「えーと、一応公式には設定してないっす」
「この配信サイトに引っ越してきて、正式にチャンネル名がサザンクロスチャンネルになった際に、一部のファンがサザンクロスの横にいるという意味でイプシロンを名乗っていた。こちらではファンダムネームは指定していない」
『公式じゃないの!?』
『知らんやつおるwwwww』
「こっちの配信サイトに来た段階で6周年とかだったしなー。今更設定すんのもね」
「こちらでも認知しているし、半公式的な扱いだけどな。まあ、名乗っても名乗らなくてもいいと思っている」
『りょうかい~』
「んじゃーつぎ~ん、ああ、これたまに聞かれんだよな。おはきょうって何?」
「何と言われても……」
「俺的にはお前らが言い出したんだろーって気分」
「まあ、そうだな……」
『おれら?』
「生配信する時、毎回必ずおはようございますって言ってたの。配信時間に関わらず」
「朝9時スタートのときも、夜の22時にやる時も、必ず言っていたな」
「深夜の3時でも言ってた」
「それは寝ろ」
『それは寝ろ』
『それリスナーいたの?w』
「意外といた」
「夜行性リスナーはそれなりにいるからな」
『夜行性扱いw』
「でまー、まあまあな頻度でおはようって時間じゃねーだろwってコメントが付くわけですよ。無視して毎回おはようって言ってたらコメントでおはようございます(強弁)って書かれるようになってなー。それもらって言うようになった。今ではただの固定挨拶だね」
「なのでまあ、言い出したのはリスナーだ」
『へえ』
『知らんかった』
「まあ、このサイト来る前の配信だからなー」
「この部分は切り抜いておくべきだったかもな」
「もう前のサイトの課金切っちゃったからアーカイブ残ってねーんだよな~」
『最初のおはきょう配信なら残ってますよ~』
「え?」
「は?」
『長老wwww』
『見たいっす!!!!!』
「え……まじで残ってんの?8年とか9年とか前だと思うけど」
「アバター配信の時のものであっていますか?」
『モリカー1位3回取るまで終われない耐久配信ですよね?』
「マジだわ……記憶が正しいならあれアーカイブ5時間だけど」
『今確認してますが、5時間23分ですね』
「死ぬほどしんどかったんだよな……配信見てるガチ勢が1位全力で阻止しにきてて」
「書き込んでいらっしゃるアカウントを控えました。後ほどサザンクロス公式メールアドレスからご連絡しますので、よろしくお願いします」
『お待ちしてます~やった~公式でびゅ~ちなみに誕プレ開封配信もありますよ!』
『(俺も好きな配信はローカルに持っとこうかな)』
『ありがとうございます!ありがとうございます!』
「誕プレ開封配信は確か切り抜き動画上げてなかったっけ?」
「本名でコメントがいっぱいになったところはカットしていたはずだ」
「あー……そうだった。わー、やべえな。そんな昔の動画持ってる人いるんだね」
「まあ、配信者冥利に尽きるということでいいんじゃないか?」
「そーだね!ちょっと恥ずかしいけど結構嬉しいわw動画の方は貰ったら内容確認して、ちょっと編集して出せるようにするね。――さて、もう良い時間だ」
『おつおつー』
『動画よろしくな!』
「はーい、ということで、今日はこのまま、アバターでご挨拶しよっか!」
「直近の配信予定だが、明日はなしだ」
「明後日も配信はないんだけど、動画が一本上がる予定~見に来てね~」
『楽しみ~』
『予定了解~』
「それでは、ご視聴ありがとうございました」
「オツカレサンシタ~ばいばいっ!」
===== この配信は終了しました =====




