表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「そんなの、ムリです!」 ~ソロアサシンやってたらトップランカーに誘われました~  作者: 高鳥瑞穂
二章 ソロ???はソロアサシンに憧れる

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/369

2-5.ソロ遊び人とソロアサシン

「ん~、そこまでかな」



 ギルド『サザンクロス』リーダー:リーダー より PvP仲裁 が発生しました。

 PvPを終了します。


 緊張感のない声が響くと同時にアナウンスが流れ、戦闘フィールドが強制解除された。


「……へ?」

「…………おい」


 気がつくとあの人とサザンクロスのリーダーさんが直ぐ側に来ていた。


「はいはい、そこまで。トップ勢が50も60もレベ下にここまで食いつかれたんだから、実質負けっしょ」

「だけど、彼女は」

「んー、ふつーのストーカーっぽくないじゃん?」


 いやストーカーじゃないんです。そのつもりじゃなかったんです。


「まあ……そうだが」


 ロイドが気まずそうにゴニョゴニョと返事をする。あ、ストーカーっぽくないとは思ってもらえてたんですね。よかった。


「そゆこと。――さて、通りすがりの遊び人さん、推定勝者として扱うよ。ただし立ち会わせてね」

「は、はい!ありがとうございます!」


 この人一体どこから話聞いてたんだろう。普通にあの人と喋ってるように見えたんだけど、勝利報酬の話まで知ってるの?

 ま、まあいいや。今はこっち!


「あ、あの、シーフ(・・・)さん!」


 あの人が困った顔で首をかしげた。そりゃそうだ、もうシーフじゃなくてアサシンですもんね。


 私は衣装操作でシルクハットを外す。

 衣装効果が外れて結われていた髪が肩に落ちた。



「……?あれ?どこかで……会ったことありますか?」

「っ!!!はい!!!初心者殺しの森で助けていただいた者です!!!」

「えっ!?知り合い!?」

「遊び人に知り合いはいないと言っていなかったか?」

「その、以前お会いしたときは、初期職ノービスでしたよね」

「そうです!」


 サザンクロスの二人から気の抜けたため息が出た。

 よくわからないけど、どうもよほど警戒されていたらしい。なんかその、スミマセン。


「えーっと、えーっと、あれだ、フェニックス切らして死にかけてた?」

「そうです!」

「え、フェニックス切らすとかある?」

「普通はないが、初心者ならあるんじゃないか?」


 すごい!覚えてもらえてた!

 あとそこの二人は黙ってもらえますかね!自分が一番思ってるんで!!


 キッと睨みつけると、リーダーさんが肩をすくめて黙った。


 トランプをぎゅっと握りしめる。

 あの時よりも一段濃い青色の装備を着たあの人に、ゆっくりと一歩近づいて。



「あの、私、あなたに憧れて!あの時のあなたがかっこよくて、私もなりたくて!」





「その、まだプレイヤースキルは全然届かないし、レベルもまだまだ低いし、その、()()()()()なんですけども……」





「私と、フレンドになってください!」



2章これで完結です。

もう一話か二話ほど幕間を挟んで、三章になります。


ブックマーク、評価、いいねありがとうございます!励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 展開や会話が程よいペースでとても読みやすいです! [気になる点] 今誰の視点なのかが分かりにくくめちゃくちゃ混乱したので一人称や口調などで差別化して頂けるととても嬉しいなっておもいました!…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ