「空はなぜ青いのか」
子供の定番の質問である「空はなぜ青いのか」
この回答としては、散乱がどうのこうのとされているが、これで子供達は納得しているのだろうか。小難しい理屈を聞いて、なんとなく納得しているだけではないだろうか。もしくは、理解するのを諦めているのではないだろうか。
そんな疑問をもったのは、質問が「空はなぜ青いのか」であって、「空はなぜ赤いのか(朝焼け・夕焼け)」や、「空はなぜ黒いのか(夜空)」でもなく、また「りんごはなぜ赤いのか」など、色そのものへの疑問ではない点である。
そういう疑問もあるにはあるが、「空はなぜ青いのか」に比べれば、数は少ない。定番とはなっていないのだ。空の色の変化の方がよほど不思議に感じると思うのだけど。
「空はなぜ青いのか」
なぜこの疑問を持ったのか。
それを考えれば、「空はなぜ青いのか」とは、「何もない空になぜ色があるのか」または「透明な空気しかないのに、空に色があるのはなぜか」という質問ではないだろうかと思う。そうすれば、他の疑問ではなく、この疑問が上がってくる理由が分かる。
空気には小さなホコリや水滴が存在しており、何もないわけではない。これは、空気をビニールに入れて放置したり冷やせば、ホコリや水が現れることから理解出来るだろう。
更に窒素や酸素、二酸化炭素などといった一見何もないように見えるが、様々な気体が存在している。これも理科の実験で存在を確認できるだろう。
目の前の空気は透明ではあるが、これが積み重なれば、青い色となる。これは、海が青色なのにもかかわらず、海水をすくってみれば透明である事や、透明なガラス板を重ねていけば白色になる事から分かるだろう。
つまり、空気は何もないわけではなく、密度が小さいながらも色々な物質が混在しており、それらが一見透明に見えるほどに、ものすごく薄い青色をしている。という事ではないだろうか。