夏の恋と野球 by夏色まつり
どもですm(_ _)m
今回はロボ子さんのお話では無いんですね…
それをロボ子さんのシリーズで書くのどうかと思いましたが…
本来でしたら、このお話は数時間前に投稿しなければいけないはずでした…しかし投稿出来なかった…その理由は…
このお話書き始めたの…投稿した3時間前なんですね…
色々失敗しました…そんな後悔を持ちつつも、このお話を投稿させていただきます…
急遽書いたものなので、内容薄っぺらいですし…文字数も多くありません…
そして読んだ方から激怒されるかもと言う不安もあります、それでも書かずにはいられなかったし、投稿したかった…
とまぁ、長々と語るのもアレですので…
ごゆるりと…m(_ _)m
いきなりだが聞きたい、スポーツに必要な事って何だと思う?
練習?確かに必要だ、センス?それも必要ではある、やる気?それも必要だな…
だが、土壇場で1番必要なものがある…それは応援だ。
これは、そんな全力で応援する少女と1人のスポーツマンのお話…
カキーン!
「オラァ!〇〇行ったぞぉ!」
「オーライ!オーライ!」ポスン
「よーし、ナイスだ〇〇」
俺、〇〇はまつりす高校2年、野球部に所属している。
ここの野球部は甲子園には行けないものの、毎回決勝までは行ける。
それなりには強いのだ。
そんな強い部に所属している俺は外野手をやっている、しかし補欠の部類だ。
部員数は50人を超えており、レギュラー争いが激化している。
俺もそこまで下手くそな方では無いのだが、外野手レギュラーの3人とのレベル差は明らかになっている。
右の外野手2年海老野は同年代で既に肩が出来上がっている。
レーザービームなんてお手の物だ。
中央外野手3年獅子川さんは足が特に速い、普通なら届かない距離でもあっという間に追い付いてフライにしてしまう…外野手の要である。
左の外野手2年帝は小学校の頃から野球をやっている、両親からの英才教育?で外国のコーチから直接指導を受けているとかなんとか…
2人と比べるとレベルが上である。
俺は高校から野球を始めた、所謂初心者の部類だ
それでも補欠のポジションを確保出来てるのは、俺の代打での活躍が大きいからなんだろう…
守備こそ上手くはないが、打撃に関しては監督からも一目置かれている。
狙ったところに打てるコントロールに定評がある、得点圏にランナーが居る場合かなりの確率で起用してもらえる。
だがさっきも言ったが守備がそこまで上手くはない…これで守備も上手くなればレギュラーに抜擢される確率も大きく上がるだろう。
その為監督に無理言って毎日2時間の居残り練習をお願いしている、一応…少しずつ上達はしているはずだ…
「〇〇、今日はもうこれくらいにしておくぞ…そんなフラフラではもう捕球は出来まい」
監督は俺の状態を見て判断したようだ…俺はもう少し練習したいが、オーバーワークは身を滅ぼす、ここは大人しく従う
「はい!何時も付き合っていただきありがとうございます!失礼します!」
俺は監督にお礼と挨拶をし、片付けをした後グラウンドを後にする
「イテテ…流石に無理してるな…それでも早く上手くならなきゃいけないんだ…」
俺はレギュラーになる為焦っていた、夏の大会が迫っているのも焦りの1つだが…もう1つ理由がある。それは…
「アレアレェ…?〇〇先輩…まだレギュラーなれないんですかぁ…?」
後輩の夏色まつりからの煽りなのだ…
まつりはチア部に所属している、話に聞くと上手らしい…
まつりとは1つ賭けをしている、俺が夏の大会のレギュラーに選ばれたら、デートをするという賭けを…
デート?そんなの別に賭けの対象にならないだろ?って声はあると思う、まぁ分かるよ…だがこの賭けには続きがある。
それは、俺がレギュラーで見事サイクルヒットを打ったら付き合うという賭けだ…
どこにでも打てるコントロールがあれば楽勝だろ?と思うだろうが、俺は唯一ホームランだけは打てないんだ…
腕力がな…非力なんだ…
「こんなんじゃ付き合うはおろかデートも無理ですねぇ…?」
まつりは煽るように喋ってくる…
俺はこんなまつりの事が好きである、告白も実はしてる…
だがその条件な感じで賭けをする事になったんだ…
「今に見てろ…?直ぐにでもレギュラーになってやるからよ!人間努力すれば何でも出来るんだよ!」
俺は身体中の痛みなんて気にせずにまつりに言った、
もう少しなんだ…もう少しでレギュラーの道が開かれるんだ…
「そうですか、まぁ期待しないで待ってますねぇ?」
まつりめ…俺がレギュラーになれないと思ってやがる…絶対レギュラーになってやる…!
「よーし、今日までの成績、コンディションでレギュラー決めるぞ!」
とうとうこの日が来た…あれからも毎日2時間の居残り練習を欠かさずやった…捕球もかなり上手くなったと自負している。
練習が始まる、まずは打撃練習だ
カキーン!カキーン!カキーン!
「よーし〇〇、打撃はやはり素晴らしいな…期待しているぞ!」
監督から褒められた、しかし打撃では何時もなのでもう気にしていない。
「ありがとうございます!部に貢献出来るよう全力を尽くします!」
俺はそう言って打席から離れる。
周りの打撃評価を見ていると、打撃面ではレギュラークラスにはなれそうだ…問題は守備練習…ここでミスったら全てが終わる…まつりともデートが出来なくなる…俺は気合いを入れ直した。
守備練習が始まった、やはりレギュラー陣3人の守備スキルは高い…アレを越えなきゃ…いけないんだ…!
「次!〇〇!」
俺の名前が呼ばれる
「はい!お願いします!」
監督が10本打ち上げて捕球力、返球力、反応速度で決まる。
カキーン!パスッ!シュッ!
なんとか7球までは楽にいけた…しかし残り3球は横に大きく振ってくる…
カキーン! パスッ! シュッ!
流石に辛いか…でもやるんだ…!
カキーン! パスッ! シュッ!
後…1球!
カキーン!パスッ!シュッ!
最後の反応速度はかなり速く出来た…しかし2球がちょっとダメだったかもしれない…
「よし、〇〇終わりだ!」
監督から終了の合図を貰う
「はい!ありがとうございました!」
俺はグラウンドを後にし、走り込みに行った
(今回のでレギュラーが決まる…出来る事はやった、後は結果を待つだけだ…)
練習終了の時間になる、監督が選手を集めた…レギュラーが決まる…
「お前達よく頑張った、これからレギュラーの名前を呼ぶ、しかし呼ばれなかった者も誇りに思って欲しい…」
監督は先に労いの言葉を皆にかけていった
「よし、それじゃ呼んでいくぞ」
とうとう決まるんだ…レギュラーに…なるんだ…
「次、外野手…獅子川、帝……〇〇」
え…?俺の名前…呼ばれた…?
「おい!〇〇返事はどうした!」
監督から言われ俺は覚醒した
「は…はい!」
「初レギュラーだったな…頑張れよ、努力が報われたんだ」
俺の努力は報われた…レギュラーになれたんだ…
海老野は肩の調子が悪いのか、自慢のレーザービームが使えなかったそうだ…その差で選ばれたのだろう…
俺はまつりにこの事を伝えた、1つ目の賭けに勝ったのだ…
「へ…へぇ…先輩レギュラーなったんですねぇ…やれば出来んじゃん…」
ん…?最後聞こえなかったが…まぁ良い
「賭けには勝ったんだ…デートしてもらうぞ」
「仕方ないなぁ…んで?何時デートします?」
なんか投げやりな気が…まぁ良いか…
「んー…練習もこれからまた激しくなるから、今から行こう」
デートは嬉しいが、それで練習の妨げになるのは正直嫌なので今から行こうとする
「今からですか!?」
まぁ驚くよな…普通土日とかの休みにするもんだろうけど、練習したいんだ
「まつりも面倒くさそうな感じしてるしな、サッサと済ませたいだろ?」
「はぁ…分かりましたよ、それじゃゲーセン行きましょ」
とりあえずデートスタートだ
ゲーセンに入って目に飛び込んだのはクレーンゲームだ、海老フライとライオンが合体してる海老フライオンというキャラのぬいぐるみが人気らしい…何か凄いな…
チャリン♪
とりあえず1回やってみるか…クレーンゲームとかやった事無いけど…
ウィーン…ウィーン…ガシャン…ウィーー…ポトン
取れちゃった…1回で…
「あー!先輩それ取ったんですか!?」
まつりが興奮しながら迫ってきた、可愛い…
「あ…あぁ、1回でな…」
「良いなぁ…何回やっても取れなかったし…」
なるほど…欲しいんだな…
「んじゃこれやるよ、俺にぬいぐるみは合わないから」
俺はまつりに海老フライオンをあげることにした
「本当ですか!ありがとうございます」
あぁ…可愛いなぁ…
その後ダンスゲームや某太鼓のゲーム等、色々やった…
ダンスゲームは流石チア部なのかキレが凄かった…太鼓は…まぁ…うん…
時間も遅くなったので、そろそろ帰ることにした
「今日はありがとうなまつり、嫌々でもデートしてくれて」
「別に嫌じゃ無いですよ、楽しかったし…」
そう言いながら海老フライオンを抱きしめていた、楽しんでくれたなら…良かったな…
「今日は良い思い出だ…もう付き合えなくても良いかな…」
俺は少し諦めながら言った、ホームランはどうやっても打てないからな…
「〇〇先輩そんな簡単に諦めるんですかぁ?まつりの事好きって言ったのは嘘だったんですかぁ?」
まつりはまた煽りながら言ってきた、いや打てないものは打てないんだ…
「どうやっても筋肉だけはな…それだけはすぐ解決しないんだ…」
「はぁ…もしまつりも〇〇先輩の事好きと言っても諦めるんですか?」
まつりは突然そんな事に言いだした
「なっ!?お前何言ってんだよ…冗談止めてくれよ…」
俺はつい否定的になってしまった…
「まつりは嘘付きませんよ、信じるかどうかは〇〇先輩の自由ですがね…」
信じて良いのだろうか…本当なら嬉しいが…
「はぁ…仕方ないのでやる気出してもらう為にまつりが1つおまじないしてあげますよ」
おまじない…?
まつりは俺から少し距離をとった
「フレー!フレー!〇〇先輩!フレッフレッ〇〇先輩!フレッフレッ〇〇先輩!」
まつりが俺だけに応援エールをしてくれた…凄い…嬉しいな…
「ふぅ…これで〇〇先輩はホームランきっと打てますよ、まつりの応援なんですから」
「ありがとうなまつり…俺頑張るから…」
まさかまつりに応援されるとは思わなかった、ここまでされたんだ…弱気になんてなれない!
「じゃあ、頑張ってサイクルヒット狙って下さいね」
まつりは頬を少し赤らめ、そっぽを向いた
「あぁ、頑張るよ…好きだし、付き合いたいからな」
そう言うとまつりは更に顔を赤くした気がする…
「それじゃ、今日はどうもでした、大会ファイトですよ」
「あぁ、気を付けてな」
俺達はそれぞれの帰路についた
大会当日、俺は海老野のポジションの右外野手になった
ここまで来たんだ…何が何でもサイクルヒット取ってやる!
と、意気込んだのは良いんだが…やっぱりホームランだけは出なかった…3ベースは出来たぞ、必死に走り込みもしてたからな…
初戦は5-2で勝利した、俺はタイムリーを1回貢献した
2回戦7-1、3回戦6-3で勝利した、やはりホームランだけは出なかった…このままじゃダメだ…!
試合を勝ち進み、とうとう決勝戦…
「良いか!決勝の相手はナニサー高校!毎回決勝であたる相手だ、今日こそは勝つぞ!」
オォー!
選手の士気はかなり高まっている、これを勝てば甲子園なんだ…頑張らなきゃな…!
1回の裏、俺は3番で打席に入る、1アウト2塁、得点のチャンスだ…
ここはホームランを狙うのではなく、手堅く点を入れる事を考えた
カキーン!
丁度外野手がどっちでも行けるようなとこに落とせた
ズサーッ
2塁ランナーホームイン、俺は2塁まで進めた…
その後2点追加し、1回の表で3点獲得した
相手の攻撃、やはり甲子園常連校…かなり強い
こっちの投手も決して弱くはない、だが的確に攻めてきてあっという間に同点にされた…これは打撃合戦になりそうだ…
案の定、打撃合戦になった…7回の時点で8-8、かなり辛い戦いだ…
俺は既にヒットとツーベース、スリーベースは達成した…ホームランだけ未だに出ない…
とうとう9回の裏…8-9と1点差で負けている…俺達も相手も共に疲弊している、そして2アウトで1塁…かなり状況は危ないところだ…
俺の今の状態だと、もう狙ったところに打つのは厳しい…決めるとしたら…ホームランしかない…
ビュッ!…ストライーク!
相手の投手の球威も落ちてる…狙うなら今しか無いが…ホームランを打てる力が…
「〇〇先輩ー!お願い!打って!負けないで!」
まつりが叫んでる声が聞こえる…そんな人前で特定の人間応援するのはダメだろ…
だけど…力は湧いてきた…今なら…打てるかもしれない…いや、打つんだ…!
ビュッ!カキーン!…ファール!
追い込まれた…だが、俺は打つ…こんなところで…負けられない!
ビュッ!カキーン!ガサッ…
俺は…打った…人生で初の…ホームランを…
ウォォォォォォォォォォ!
選手が…監督が…まつりす高校の皆が…雄叫びをあげた…
俺の初のホームランは、サヨナラ2ランホームランだった…
俺達は甲子園出場を果たした…先輩も泣いてるし、監督もここ一番の笑顔だ…
「皆今日は良くやった!疲れを残さないようにゆっくり休んでくれ!」
監督の激励の後、各自解散になった…
「〇〇先輩」
振り返ると、まつりが居た…
「まつり…俺、やったよ…俺の手で…甲子園出場決めたよ…」
「見てましたよ、〇〇先輩のサヨナラ2ランホームラン…カッコよかったです」
ちょっと恥ずかしいな…でも…良かった…
「ははっ…ありがとうな…まつり…」
俺は疲れきってる為か…返事をするのもやっとだった…
「これで賭けは〇〇先輩の勝ちですね…」
まつりは頬を赤らめながら、微笑んだ…
「…そうだな」
「嬉しくないんですか?まつりと付き合うの」
「嬉しいけどさ…まつりは良いのか…?こんな事で俺と付き合う事になって…賭けなんてしちゃったが、お前がどうしても嫌なら別に」
そこまで言うと、まつりは俺を押し倒した…
今の俺はヘトヘトだ…抵抗する力も無い…
「〇〇先輩、まつりは本当に好きなんですよ、この前のデートの時だって嬉しかったですし、嘘は言いません」
まつりは真っ直ぐ俺を見ながら言う…
「まつり…」
「それに、まつりも付き合いたかったですし…ただ意地悪したくて賭けなんて提案したんです…本当にサイクルヒット達成するとは思わなかったですが…」
そこは信じてなかったのね…まぁ俺も信じられなかったからなぁ…サイクルヒット達成するなんて…
「だから、これでちゃんと付き合えるって思うと嬉しいんです…〇〇先輩…好きです…」
チュッ
まつりはそう言って、俺の頬にキスをした…
「唇はまだ早いので…ほっぺで我慢して下さいね」
まつりは顔を真っ赤にしながら言った
「まつり…俺も好きだ…大好きだ…」
甲子園出場を決めた日、俺達は正式に付き合う事になった
しれっと隠れて見てた奴らから話は広まり、教室に入った途端質問攻めになったのは驚いた…
俺達まつりす高校野球部は、怒涛の勢いで決勝まで行った…
正直ここまで勝ち上がれるとは思わなかった…でもここまで来たら優勝しかないよな…!
「さぁ…泣いても笑ってもこれが最後、決勝だ!きっちり優勝して笑顔で帰るぞ!」
オォー!
さて…今回は打順変わって俺は一番バッターだ…
まずは得点圏に塁を進めないとな…
ビュッ!!カキーン!
絶対に…優勝するんだ!
結局、俺達は勝てなかった…
でも誰1人諦めずに戦い抜いた…
「負けちゃいましたね…〇〇先輩…」
俺はまつりと帰っていた、付き合い始めてからずっと一緒に帰っている。
「あぁ…手も足も出なかった…悔しいよ…」
俺の打撃コントロールも通用しない程だった…自信を持っていただけに、ショックはある…
「それでも、〇〇先輩は来年があります!3年の先輩は残念ですが…〇〇先輩は後1年あります!次こそは甲子園優勝しましょう!」
まつりは元気に励ましてくれる…思えばまつりは意地悪だが励ます時はきっちり励ましてくれる、こういう所に救われる…
「ありがとうな、まつり」
チュッ
俺はまつりのおでこにキスをした、唇は未だにした事ない…
高校生だからな…ピュアな関係でいたいと思ってる。
「っ//〇〇先輩ズルいです…」
まつりの顔は一気に真っ赤になった…
付き合い始めてから照れる事が多くなった気がする
今回は甲子園優勝果たせなかったが、次こそは優勝を狙う…
まつりと一緒なら…本当に出来そうな気がする…
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます…
読んだ方なら分かると思いますが、このお話は夏色まつりちゃんという方のお話でございます…
実はこのお話を投稿した数時間前まで、夏色まつりちゃんの誕生日でございました…本来だったらその日に投稿しなければいけないのにまさかの時間切れ…
おそらくファンの方からはブチ切れられるだろうなぁ…と思っております…
そして、自分が知ってる夏色まつりちゃんの情報が少なすぎるせいか、キャラや口調が違う、なんて事もあるかもしれません…
本当に申し訳ございません…
次のお話からはまたロボ子さんのお話になりますので、また宜しければ読んでいただけると幸いです…
ではでは、次のお話まで失礼します…m(_ _)m
追伸、ユーザー登録されてなくても感想等書けるようにしておりますので、応援でも叱責でも構いません…感想をいただけると今後の糧に出来るかと思いますのでよろしくお願い致します…