魔女の87日目
朝起きるとディルが......!
......毎回誰か来ると朝何かしらあるんですが......このパターンは初めてですね......隣でディルが寝てるとは流石に想像できませんでした......
私は思いっきりディルを窓から投げました。
「っ......!痛った!!」
「......はぁ」
2階なんで少し可哀そうだと思いましたが構わず放り投げました。一生家に入れないで起きましょうかね。
ディルが自分から家の中に入ってきて私の部屋に速攻来ました。
「何してくれるんですか!」
「それはこっちのセリフよ。何故私の部屋で寝てるのさ」
「あ、いや......それはですね。そこにベッドがあったからでして......」
「ディル、朝食抜きね」
「それは酷くないですか?!」
朝からこの調子だと体力持ちますかね......先が思いやられそうです。
とりあえず朝食を食べて(一応ディルにもあげて)その後は家事をしましょうかね。ディルには洗い物を任せましょうかね。エルエネと違って作業してくれるのでいいですね。
あの猫が家に来るメリットはありませんからね。寧ろデメリットだけですね。
「ねぇシュロシル。ドラゴンは?」
「ああ、外に行ったよ。オルウルは頭がいいから日が暮れたら戻ってくるのさ」
「何それ。私も欲しいんだけど!」
「買うのはいいけどちゃんと同居の相手に許可取りなよ~」
「それぐらいわかってるよ」
ディルは魔女の中でも特殊で普通の人間と同居している。魔女は家族とも同居はしないのだが、ディルは関係ないと言い2人暮らししているらしい。
「それで思い出したけど、置いてきて大丈夫だったの?」
「うん。私が出掛ける理由なんて魔女に会う以外無いからね。買い物とかは行ってくれるから」
「なるほどね。それは良い暮らしをしてますね~」
「シュロシル。あんた馬鹿にしてない?」
「してないしてない。引きこもりはいいな~って思ってんね」
「そんなこと言ったら魔女はほとんど引きこもりでしょ!」
「まぁそうなんだけどね......」
魔女は買い物以外に外に出ることが少ない。仕事などは無く、金は魔法を研究してもらえる。いわば研究者みたいな感じだ。けれど私は街で門番をやって稼ぐなど、人それぞれである。
ディルと話ながら家事を終えてこの後どうしましょうかね。
「ディルなんかやりたいことあるの?」
「うーん。じゃあさ、私に料理を教えてくれない?シュロシル上手いからさ!」
「そう来たか......まぁそれでもいいかな」
「やたー!普段は作ってもらってるから私も作れるようにならないと」
「それじゃ簡単にできるハンバーグなんかでどう?」
「うん!やる!」
こうやって見てると子供みたいですね。少し可愛く見えます。実年齢は20歳ぐらいだったはずなんですけどね。
ディルに分かりやすく教えながらハンバーグを作り、そして添え物も作りすべて終わった時にオルウルが帰ってきました。
「疲れた~......料理ってこんなにも大変なんだね......」
「まぁ後は慣れだろうね。包丁の使い方とかは良かったし少しずつでも頑張れば上手くなると思うよ」
「うん。頑張る」
「じゃあ、時間も丁度いいし食べようか」
ディルが作ったハンバーグは予想以上に美味しかったです。私の教えが良かったんでしょうね......多分。ディル意外と料理のセンスがあったので少し驚いてるのが内心です......
「美味しいじゃん」
「本当だ。思った以上に美味しい!」
「これからも頑張りなよ」
「気が向いたらね」
食べ終わった後、今日はディルに食器を洗わせて私が先に風呂に入りました。そして上がったら交代でディルが入る感じでした。1人居ると作業が少なくて楽にも思えますね。
とりあえず風呂から上がったので日記を書きましょうか。
『朝起きたらディルが隣にいた。晩御飯はディルに教えながら作った』
まだ時間があったのでディルと少し話して眠くなってきたら部屋に戻りましょうかね。
「ディル。今日は部屋に入ってこないでね。魔法設置しておくよ」
「何の魔法?」
「家に戻す魔法」
「え。そんな魔法あるの。帰る時便利じゃん」
「......そうだね」
本当にこの子は能天気と言うか天然とは言いませんが......まぁそういう子なんでいいとしましょうか。
「じゃあ私は寝るね」
「おやすみ~」
とりあえず寝ますかね。明日はどうなることやら......
それではおやすみなさい。また明日。
見ていただきありがとうございます。
今PV作成の為にAviutlを使っているんですが......難しいですね。慣れればいいんですが、かれこれ10時間以上やってまだ45秒ですよ......以上作者でした......
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