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魔女の364日  作者: Catch262
50/364

魔女の50日目

エルエネの隠れた才能とは......?

 おはようございます。シュロシルです。時間はレアル(8時)ですね。今日は起こしに来なかったですね。少し期待してた私が馬鹿でした。


 確かエルエネがうちに来た時も最後の日は起こさなかったですよね。最終日は起こさないとかあるんでしょうか。まぁ来ないに越したことは無いんですけどね。


 居間に降りるとアルエファが朝食の準備をしてくれてました。今日の朝食はご飯と魚ですね。パンじゃないんですか。


 「おはよ。やっと起きたの」


 アルエファが気付き声をかけてきます。


 「おはよ。朝食ってパンとご飯交互にしてる感じ?」

 「そうだよ。毎日ご飯とかパンとかにしてたら健康に悪いからね」

 「......そうだね」


 私は毎日パンなんですけど黙っておきましょうか。健康を考えて晩飯はちゃんと考えてるので大丈夫でしょう。


 朝食を食べながら今日の予定を考えます。一応今日が最終日ですね。明日にはレアティアを出ますよ。


 アルエファは午前中はいつも通り家事をするらしいので私もそれに付き合います。その後は雑談でいいかなと言う事で最終日は家から出ないみたいですね。話す相手がいるだけいいです。


 朝食を食べ終わるとエルエネとオルウルは出かけます。


 「エルエネ、いつもどこ行ってるの?」

 「秘密ですよ。人間には知られたくないので」


 そう言うとエルエネはどこかに行ってしまいました。


 「アルエファは知らないの?」

 「さーね。あれでも魔猫だから何があっても大丈夫だし安心できるよ」

 「魔猫......?」 

 「あれ?シュロシル知らなかったっけ?」

 「いや、聞いたことはあるけど......」


 魔法を使える猫が存在すると聞いたことがあったがまさか。エルエネだったとは......人間の言葉も話せるし魔法も使えるしって、猫離れしすぎでは?


 「ちなみにどんな魔法使えるの?」

 「護身用に動きを止める魔法と分身もできたはず」

 「分身って......じゃあ朝見たのは偽物なの?」

 「普段から魔法を使ってる訳じゃないからね」

 「それってアルエファは分身だってことに気付くの?」

 「全く気付かないよ」


 魔法の作成者としてどうなのか......それでも動きを止める魔法を使えるのはかなりすごい。それをできるようにさせたアルエファが一番すごいが......


 アルエファが掃除をしている間私は何気無い話をずっと振ってました。


 「そういえばアルエファ、頼んでたの出来てる?」

 「ああ、出来てるよ。ちょっと待ってね」

 

 アルエファはある部屋に行きある物を持ってきた。それは小さい瓶に液体が入った物だった。それは私がアルエファに注文したものである。


 「ありがと。オルウルの気が変わったら使うね」 

 「使ったら教えてよね。どうなったかすごい気になるから」

 「分かってるよ」


 これは生き物を擬人化させる魔法を液体状にしたものだ。帰った後でもこの魔法を使うことができる。即ち、オルウルがいつでも人間になれると言う事だ。


 「それにしてもシュロシル考えたね」

 「考えるまではいいんだけどそれを成功できるアルエファがすごいと思うよ」

 「魔法を液体状にするのは意外と簡単なんだよ。なんなら今から教えようか?」


 アルエファは先ほど入った部屋を指さして私に聞いてきました。あの部屋が魔法部屋なのでしょうか。魔法を液体状にするのは少し興味がありますね。時間もありますし教えて貰いましょうかね。


 「是非。どうせ今日やる事無かったからね」

 「そうだね。じゃあ入って」


 部屋に入るとそこには多くの瓶や粉末、魔導書なんかもあった。


 「なんかの儀式でもするつもり?漁ったら死体でも出てきそうな感じだけど」

 「失礼なこと言わないでよね。シュロシルと違って道具が無いと魔法ができないの」

 「大抵の魔女は道具が無きゃ無理ですよ。私の場合だけ例外です」


 私は基本的に道具が要らないんですけど、ほかの魔女は何かしらの道具を必要とします。魔法に優れている魔女ほど道具を必要としないんですよ。まぁ私の場合は例外なんですけどね。


 「液体状にする方法は至って簡単で魔法を使った瞬間に血を出せばいいだけ」

 「その血が魔法になるってこと?」

 「そういう事、あとは2、3日放置しておけば出来上がる」

 「へー、意外と簡単なんだね。というか説明だけなら部屋に呼ばなくても良かったのでは?」

 「あれ?実践しなくていいの?」

 「今すぐに魔法を液体状にするつもりは無いから大丈夫だよ」


 魔法を液体状にするのがここまで簡単だったとは知りませんでした。今度やってみましょうか。


 その後は軽く雑談をして時間を潰し晩飯の時間になってきたので今日はアルエファに任せました。今日は最終日なのでやはりラーメンを食べさせたいとの事でした。しかも私の大好きな醬油ラーメンですよ。すごい楽しみですね。


 匂いに釣られたかのようにエルエネとオルウルが帰ってきました。


 「ねぇエルエネ、魔法使ってみてよ」

 「言ったんですか......『止まれ』」

 「え......?」


 その止まれの一言で体は一切動かなくなりました。詠唱の短さはやばいですね。


 『解除』


 その合図で魔法は解けました。すごいですね。


 盛り上がってる時にアルエファが晩飯を作り終えたとの事なのでラーメンを食べますか。


 そのラーメンはアルエファらしい味でした。2、3日アルエファの料理を食べていたのでわかります。この味は他の店ではまずないですね。ものすごく美味しいです。あとでレシピ貰っておきましょうかね。


 晩飯を食べた後は風呂に入り日記を書きます。

 

 『魔法を液体状にする方法をアルエファから教わった。エルエネが魔猫だと言う事を知った』


 エルエネが魔猫だったことには物凄く驚きましたね。


 日記を書いた後また居間に降りて少し話した後ベッドに向かいます。


 明日はレアティアを抜けて行きで泊った村長さんの家まで行ってそこで1晩過ごすつもりです。明後日には家に着きますね。


 それではおやすみなさい。また明日。

 見ていただきありがとうございます。 


 今日で50日目ですね。作者です。あと316日ですね。やっと7分の1終わった感じですね。これからも頑張っていきましょうか。


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 明日もお楽しみに!

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