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魔女の364日  作者: Catch262
364/364

魔女の364日目

 おはようございます。シュロシルです。昨日はすいませんでした。魔法が切れてしまって大掃除辺りで終わっていたかと思います......これは最後の日に言うつもりで黙ってたんですが、1日早く切れてしまって、昨日1日だけ魔法で増やしたので安心してください。


 え?何のことだって?まだ気づかないんですか?魔法ですよ。魔法。私はこの1年間共有の魔法を使って、どこか違う世界の誰かと私が体験した日々を共有していたのです。そうです。今見ているだろうあなたにですよ。まぁ私からはどこの誰が私の暮らしを見ているかは知りませんが......もしかしたら居ないかもしれませんね。それだけの為に私は毎日魔法をつかっていました。だから他の魔女よりも体力が少なかったんですよ。


 今日で最後なので色々言って行きましょうかね。私の秘密を......っと、その前に居間に行ってオルウルにでも会いましょうかね。


 階段を1歩1歩踏みしめて歩き、今年を振り返る。色々ありすぎて振り返る事も大変なぐらいだった。今までにない過去最大に思い出が多くなった年でしたからね。共有の魔法もそのうちの一つですよ。


 「おはよ」

 「おはよ~シュロシル。今年も今日で最後だね~」 

 「なんというか、早いよね」

 「うん。あっという間だった」


 朝食を食べながらオルウルはテレビを付けた。当たり前だが、今年最後だとテレビではそれしか報道されていたなかった。今年を振り返っている番組や、大晦日限定の番組。残り時間をカウントしている番組。そんなのを見ながら私達は今日という日を今までにないぐらいゆったりと過ごした。


 「ねぇシュロシル」

 「ん?」

 「根本的な話になるんだけど、なんで年を越すだけでこんなになってるの?」

 「さぁね。どこかの風習を持って来たんじゃないの?あのトレースって人が」

 「確かに、あの人なら持ってきそうかも」


 大晦日。という文化が始まったのはこの世界が出来てからと前に読んだ本で聞いたことはあった。となるとやはりトレースが関連しているのだろう。この世界を造った時に造り上げた文化なのだろう。私達はそれで納得してしまう。この世界を造った張本人が居るから信用できる。


 昼間は今年を振り返りながらオルウルと話していた。オルウルと会ったのは1月。ドラゴンという希少なペットと言われたので反射的に買ってしまった。それでも今は後悔はしていない。寧ろ正解だっただろう。


 2月はレアティアにアルエファに会いに行ったことでしょうかね。3月はレイレアナさんと会ったこと......なーんて、全部の月を考えていったら多分今日だけじゃ収まり切りませんね。日記を途中から書いて途中で辞めてますからね。振り返るのも一苦労ですよ。


 晩御飯は二人でご馳走を作りました。どちらも料理の腕はプロ並みなのでかなり豪華な食事になるんですよね。


 美味しく晩御飯を食べた後は除夜の鐘を聞くだけです。聞くと言ってもフィンで鳴らすので聞こえないのかなって思いますが、そうではなくまたトレース達のおかげでオルニア全体に聞こえるようになっているんです。その数は108回。一年を過ごすには四苦八苦するのでそれをかけて108回になるらしいですよ。だから108個の煩悩を消しながら年を超すみたいです。


 年越しそばを食べながら時間が過ぎるのを待った。ゆっくりと動く秒針は早くも遅くも、ずっと一定のスピードで動いているはずなのにゆっくりに感じた。


 ソルジメ(23時)になりました。これで今年が終わり、共有の魔法も最期を迎えます。色々言いたいことはありますが。とりあえず、1年間お疲れ様でした。


 「シュロシル!もう少しで年越えるよ!」

 「ほんとうだ。今年ももう終わるね~」

 「シュロシル......今年はありがとね!来年もお世話になるよ!」

 「礼を言うのは私の方だよ。ありがと、そして来年もよろしく」


 その瞬間除夜の鐘が鳴り響いた。綺麗な鐘の叩く音はオルニア全体に、一人一人の耳に入ってきた。それが今年が終わる合図と共に今年が始まる合図でもあった。


 共有の魔法はもうすぐ終わります。また共有の魔法を使うことがありましたらお会いしましょう。


 でも、もう使うことは無いかもしれません。


 「明けましておめでとう!シュロシル!」

 「明けましておめでとう。今年もよろしくね」


 だって......もう一人じゃないから。

 魔女の364日を最後まで見て頂き本当にありがとうございます。ここまでこれたのも見てくれる皆様が居たかだと思っています。ここまで成長できたのも皆様のおかげだと思っています。

 この後は長くなるので先に言っておきます。1年間毎日投稿は過酷な日々でした。けれど、最後までやり切った時、やってよかったと心から思いました。今回は魔女の364日をご覧いただき、ありがとうございます。次の作品でもお会いしましょう。



 ここからは言いたいことを言わせてください。別に見ても見なくても大丈夫です。


 一昨年の12月にこの作品を始めようと思い世界構成や10人の魔女の魔法や性格。時間の言い換え、曜日や方角なども別の名前にしたりしました。その頃から魔女という存在が好きで魔女を題材とした話になりましたね。

 初めて見ると設定が多すぎて忘れたりもしました。だから1日目から見て頂けると色々と変な部分もあります。(一時期は時間を言い間違えてたりも......)


 因みに共有の魔法の詳細ですが、オルニアの世界で1月1日と別の世界の1月1日が同じ世界と共有する魔法でした。オルニアの世界は1年が364日なので強制的にその日で魔法が終わってしまう感じです。

 見たものやシュロシルが思ったことだけが描かれる......はずだったんですけど、火の魔女の時は他の魔女も共有していましたね。あの回はノーカンでお願いします......

 

 終わり方は一昨年に考えた終わり方で今回はおわりました。何事も変更はなく、これで終わろうと思っていたので満足のいく結果です。共有の魔法で小説を読んでいる人に語り掛けるような口調で今まで書いてきたつもりです。


 毎日投稿と言ったものの、本当に忙しくて書けなかった時もありました。ちゃんと投稿できなかった時、次の日も一緒に投稿した時、色々とこの1年間でミスはありました。でも、終わり良ければ総て良しです。


 本当は夏ぐらいに一度もうやめようか考えた時期もありました。そこで友達が今辞めたら後悔すると、背中を押してくれた事に感謝してもしきれないです。


 来年は冒険者で異世界を!season2の方を進めさせていただきます。そちらも良かったらご覧ください。トレースとティグリスが主人公の物語となっています。


 

 ほかにも言いたいことは沢山ありますが、この辺りで締めさせていただきます。


 改めて、この度は魔女の364日を見て頂きありがとうございました。次回シーズでお会いしましょう。

 

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