魔女の354日目
昨日はレイレアナさんが来て晩御飯を食べて少しレイレアナさんと話しながら飲んでいたらいつの間にか寝てました。そして起きるとアクジア(11時)だった。自分で部屋に来た覚えは無いのでオルウルが運んでくれたんですかね?
「おはよ......」
気怠そうに起きてきた私を見てオルウルが朝から私に文句を言ってきた。飲むのは構わないけど、寝るときは風邪ひくから布団で寝てだそうです。怒っている割にはかなり優しいこと言ってますよね。
「あれ?レイレアナさんは?」
「外で魔法使ってるよ」
「へ~......え?」
レイレアナさんは旅の魔女。そんな魔女がどんな魔法を使うのかすごく見てみたくなって私はすぐに家を出た。すると家の周囲にあった雪は綺麗にまっ平になっていた。魔法って言うのは雪をなくす。魔法ですかね。
「レイレアナさん......どこですか?」
「シュロシルさん起きたんですか。ここですよ~」
家の裏から声がしたので行ってみた。するとレイレアナさんが歩いている所だけ雪が無くなっていった。
「魔法......?」
「そうですよ。道を作る魔法です。旅をしていると障害物などありますからね。それを避ける魔法です」
「魔法を使ってるとやっぱり魔女っぽく見えるもんだね」
「その言い方だと普段の私は魔女っぽく見えないんですね」
「そうだね。普通の旅人って感じだけど、そんな感じ嫌いじゃないよ?」
「それはありがとございます」
雪の除雪をしてくれるとは思わなかったですが、正直今日雪が夜のうちに積もるって聞いてたので雪投げかなって思ってたんですが、大丈夫そうですね。
雪の除雪が終わりレイレアナさんが家の中に入ってきたので温かいココアを差し出した。レイレアナさんは飲み干すとそろそろ帰ると言って帰る準備を始めた。この後も用事があるらしく1日泊まるので精一杯だったらしい。
準備ができてレイレアナさんは玄関の前で立ち止まった。
「送って行かなくて大丈夫?」
「うん!雪が降る特殊な環境を味わうには歩いたほうが実感できますから!」
「そう。それじゃ気を付けてね。土産話待ってるよ」
「分かったよ!年越し前に会えてよかった!今度アルジャニアに訪れた時にはちゃんと寄ってくださいね!」
「気が向いたらね」
そう言ってレイレアナさんは歩いて帰っていった。魔女だから勿論箒はもう使えるだろう。だけど彼女は自分の足で歩いて行った。それは魔女じゃなく、旅人としてだろう。最初と最後は魔女ではなく、最初に会った旅人を演じたかったのだろう。
見ていただきありがとうございます!
残り10日!
レイレアナさんも帰ってしまい本当に終わっていく感じがしますね。けれどレイレアナさんが魔法を使った時には何故か作者も安心した気分になれました。レイレアナさんの存在って結構大きいんですよ。
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