魔女の351日目
太陽の光が目に当たり眩しさで目が覚めた。微かに空いていたカーテンの隙間からその光は入り込んでいた。恰も朝ですよっと呼び掛けているかのように私を起こしてくれた......迷惑な話ですよね。アラームと言う私を起こすための道具があるのにそれ以外の何かに起こされるとは......
私は気分が上がらないまま居間へと降りて行った。そしてドアを開けるとまたしても不幸が訪れていた。
「あら、やっぱり起きるのが遅いのね。眠りの魔女と言うだけあるかしら」
「......勝手に私の家に入り込んでいるのはどちら様でしょうか」
「嫌だな~忘れたわけじゃないでしょ?生命の魔女アプロカカ・アルエファ。あなたの大親友じゃないですか」
「......」
私がいつも朝食を食べるときに座っている椅子に堂々と座って尚且つパンを食べていた。オルウルはそれを見なかったことにして掃除をしていた。
「オルウル」
「ん~?どうしたの?あ、おはよ!」
「ちょっとここにゴミがあるんだけど」
「......それはゴミじゃない気が」
アルエファを持ちオルウルに投げつけた。まさか今日来るとは思ってませんでしたよ。というか、アルエファには色々と言いたいことがあったのでいいんですが、それでもまずは勝手に入ってきたこと、私の席に居ること、朝食のパンを食べたこと!どれも許せませんね。
オルウルが代わりのパンを持ってきてくれた。アルエファを投げたので私の椅子は空いた。アルエファはそのまま炬燵に入り込んだ。
「というか、なんで来たの?」
「あら、顔出したらダメだった?年越しも近いからね。丁度今かなって思って」
「まぁタイミング的には確かにあってるかもね。色々聞きたいことあったし」
「知ってる範囲内なら応えるよ~」
「『眠りの魔女』って何さ。そして何してもいいって解釈は誰がしたんだい?」
「『眠りの魔女』に関しては特に怒るような事でもないでしょ。事実だから、それを他の魔女に言うのは私の仕事だと思ってるからね」
「とりあえずそれは許すとして、何してもいいって何さ。ディルが来て暴れたんだけど?」
「あはは、ちょっと遊んだだけ......」
「メルクアース。アルエファを家に帰して」
「ちょっと待って!」
メルクアースが空間から出てきてアルエファを持って帰ろうとしたが、アルエファがどうしても1日だけ泊まりたいと言っていたので止めてあげた。メルクアースには悪いけど一旦帰ってもらった。次ふざけたら本当に家に帰しましょうかね。
その後も軽く話して晩御飯の時間になったから昨日オルウルが言っていたようにハンバーグを私が作ります。アルエファも居るので3人分に増えましたけど、そんなに変わりませんね。
「うん!やっぱり美味しい!」
「それはどうも」
オルウルが絶賛している中アルエファは夢中で食べていた。そして食べ終わってから「すごく美味しかった」と言って食器を洗ってくれた。久しぶりに調理を作りましたが、結構上手く行きましたね。体に染みついてるもんですね。
その後は空いてる部屋をアルエファに貸して風呂に入って自分の部屋に向かった。
明日もアルエファが居るとなると気分が下がりますね。悪い人じゃないんですけどね。ちょっと面倒と言いますか......
それでは寝ます。おやすみなさい。また明日。
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残り13日!
残り全部の内容が決定したのであとは打つだけとなりました!最終日何しようか考え中です。
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