魔女の343日目
アラームの音が私の眠りを妨げた。まだ寝てたかったような気もしたが、正直起きれたのがかなり嬉しかった。当たり前の事を当たり前の様にできないと辛いものですね。
今日はメイダー(日曜日)なので買い物に行きますよ。私が寝ていた間の食材が多分残っていると思うのでそれも考慮して買ってきましょうかね。
「おはよ」
「おはよ~今日はちゃんと起きれたんだね」
「アラームが無かったら私はまだ夢の中だけどね」
「アラーム様様だね」
朝食を食べて買い物に行く準備をして箒を持ち、家を出た。外は以前と変わらず雪景色のままだった。さらに誰も家に出てないのでかなりの雪が積もっていた。明日雪投げ確定ですかね。
箒で空から見ると本当に綺麗なもので足跡一つ無い真っ白な床でした。そんな中を箒で飛んでいると一つの足跡を発見しました。足跡の先には男性が雪に埋もれた状態でが倒れてました......倒れてました?
私は急いで目の前まで行き生存確認をしました。息はあったけれど呼吸も疎かで体温が低い。このまま放置しておけば確実に死んでしまう。私が箒に乗っけて運んでもいいけど時間的に間に合わない。そうなれば手段は一つだけ。
「メルクアース」
魔法の言葉を言うように私は小さく名を呼んだ。これで来る......はずだった。空間は何一つ変わらず、状況も何一つ変わらなかった。
私はやけくそになり箒に男性を落とさないように乗せて猛スピードでアンラウに向かった。なんで必要な時にメルクアースは来ないんですか。
アンラウの門が見えても私は箒から降りないでそのまま門の前まで行った。
「すいません!病院はどこですか!」
門番さんは箒の男性の事を見て状況を理解して一番近い病院の場所を教えてくれた。ここからは箒は禁止なので歩いて運ぶ他無かった。
「はいはいーい。シュロシル呼んだ?」
運ぼうとした時、メルクアースは顔を出した。ちょっと遅いですが、まぁいいでしょう。
「至急、この人を病院にお願い!」
「なるほどね。状況は理解した」
メルクアースは男性を抱えてそのまま空間に消えていった。これで何とか山場は乗り切った。私は買い物をすぐに済ませて病院に向かった。
メルクアースが色々と説明してくれたらしく、私は行った頃には一命を取り留めたらしい。それでも男性はまだ眠っているようでした。
「ごめんね今日は遅れて、他の人を送ってたからさ」
「いいや、むしろそれでも来てくれてありがと、あそこからじゃ私は何もできなかったし」
「今日の代金はタダって事にしておいてあげるよ。それじゃ」
メルクアースは自分の空間に入っていった。私も帰りましょうかね。猛スピードで箒を飛ばしたので体力的に疲れました......道中で落ちないように気を付けましょうかね。
「おかえり~」
「ただいま」
家に帰ると晩御飯は出来ていた。私は晩御飯を食べた後すぐに自分の部屋に向かった。風呂は明日の入りましょうかね。実際動く気力ないです。と言うか、ここまで体力下がりましたっけ?
布団に入った時点で疲れていたのかすぐに眠ってしまった。
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手が悴む中、頭も真っ白になりながら小説を書いていた作者です。ちょっと余談ですが、悴むって使うのは北海道だけなのか。ちょっと疑問に思っただけです。意味としては手などが冷えて動かなくなる。です。
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