魔女の319日目
「はぁ......よく寝た」
「ちょっと遅いんじゃない?目が覚めるの」
「そう?これでも結構早く終わらせてきた方なんだけど。あの二人は元に戻った?」
「しっかりとね」
起きた時にはまだマーシャレイの家の中だった。今この部屋には私以外のほかにアルエファとオルウルが居た。他の部屋に残りの人たちがいるのだろう。
「シュロシル......私に内緒でどこか行ったりしないで」
「ごめんね。今回ばかりは前が見えてなかったかも」
「よく言うよ。すべてを見通してから動いた癖に」
「うるさいな~アルエファは黙っててよ」
「それでも、無事でよかった」
「ごめんね。ありがと」
こちらはひと段落付きシペリシとマーシャレイ、メルクアースに会いに行く。あと使用人にも。4人の居る部屋のドアを開けると深く頭を下げているお偉いさん(マーシャレイ)と魔女が私を出迎えてくれました。
「この度は申し訳ございませんでした」
二人は意気投合してまだ操られているのかと思うほどに息がピッタリだった。
「マーシャレイは仕方ないとしよう。それでも自分の地位を低く思いすぎ。このラーリトルを仕切ってるんだから、もう少し自信持たないと、また操られるぞ。そしてシペリシ。もう何も言うことは無い」
「え!ちょっと!ごめんなさい。本当に!悪気は無かったの!」
「ねぇアルエファ。私言ったよね?全部見通して動いたって」
「言ってたけど?それがどうかした?」
「ね。シペリシ。白状したら?」
シペリシはうずくまり、何かを考えた。そして何かを決断した。
「本当にすいませんでした。一度吸血鬼と会って交渉されたのですが、勿論断りました。けど......」
「断ったから戦いになって、出す手無しに負けて操られた。そうでしょ?」
「御もっともです......」
多分シペリシも死の丘に行ったんでしょうね。あの数の吸血鬼と戦ったらそりゃ私でも勝ち目無いですもん。だからミオルを呼んだわけでして......
「まぁ全て片付いたことですし、これで終わりってわけには......」
「そうね。マーシャレイ、トレースに全部報告しておいて、マーシャレイの口からね」
「はい......」
「じゃあオルウル。私達は帰ろうか。メルクアース。お願い」
「あいよ」
メルクアースが私たちの家に繋がる空間を出してくれた。私は躊躇なく家に戻った。この魔法多分距離が遠ければ遠いほど体力を消費するんでしょうね。あと人数。だから前の紅葉を見る時も相当な体力を持っていかれたんじゃないでしょうかね。まぁ......どうでもいいですけど......
これで火の魔女。そして吸血鬼の件が全て終わった。何もこの先起こる事はない。そう確信したかった。まぁ、多分大丈夫でしょうね。ハイ。大丈夫だと思います。これから先はこのような大きい事件は無いと思うので、今年の残り日数を楽しみましょうかね。
残り行事はクリスマスと大晦日ですかね。本当に今年が終わるって感じがしますね。
見ていただきありがとうございます!
残り45日!ようやく雪が降ってきましたよ。ラーリトルではいつ雪を降らせましょうかね。もう初雪は確認できてるので、あとはいつラーリトルに雪を降らせるかですね。
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明日もお楽しみに!