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魔女の364日  作者: Catch262
315/364

魔女の315日目

 おはようございます。今日はメイダー(日曜日)ですね。今日は買い物がてら、あの人に会いに行ってみたいんですよ。もう随分と会ってないからどう変化してるか楽しみです。


 「おはよオルウル」

 「おはよ~よく眠れた?」

 「そういえば昨日早く寝たんだっけ」

 「早くというより物凄く早く寝たけどね」

 

 そういえば昨日めっちゃ早く寝たんでしたね。しっかりと寝過ぎて疲れが全部とれた感じがしますね。朝食を食べながらテレビを見ていると今日から数日間は雨との予報だった。思い返してみれば最近雨降ってなかったですね。まぁ今時期降るなら雨じゃなくて雪ですけどね。


 朝食を食べたらすぐに街に行く準備をした。雨が降ってくる前にアンラウに着くようにしたかったが、家を出た瞬間雨が降ってきた。今日は付いてないですね。


 『雨よ。私を避けよ』


 体力が全快になったので躊躇なく魔法を使いましょうかね。これで濡れずに行けますね。この魔法を使うのも久しぶりな感じがしますね。でも、アンラウに着いてからは傘を差しましょうかね。今手に持ってるんですけど、箒に乗りながら差すと......まぁひっくり返りますよね。


 「おはようございます。急な大雨ですね」

 「おはよユノライさん。傘あるかい?」

 「ええ、今日は持ち歩いてますよ」

 「そう。それならよかった。今日はいつもの店よりちょっと離れたこの辺りがいいよ」

 「ありがとうございます!」


 門番さんに言われた場所はいつもより少し遠く、そして今日2つ目に行こうとしている場所のすぐ近くでした。


 言われた場所で買い物をし、魔法で家に送った。あとはオルウルがやってくれるだろう。そして私は孤児院を目指した。そうです。れいなちゃんに会いに行きます。本当はマーシャレイに会わないようにと言われているんですけどね。


 「やぁ、久しぶりだねユノライ・シュロシルさん」

 「これはこれは、バイレクア・マーシャレイさん。こんな所で何をしてるんですか?」


 孤児院の前で傘を差し、あたかも誰かを待って居るかのように立っていた。


 「何って、人を待って居てね」

 「そうですか。私はあなたの後ろの施設に居る人に会いに来たのでこれで」


 私が横を通り過ぎようとするとマーシャレイは止めてきた。


 「君を待って居たんだよ。ユノライ・シュロシル」

 「待たれるような覚えはありませんけどね。何か用ですか?」

 「鈴木れいなに会いに行くんだろ?」

 「ええ、そうですけど」

 「何度言ったら分かる。あの子も日々成長している。シュロシルに会えばどうなるか。分かっているはずだ。今日はもう帰れ」

 「......分かりました。けど、一つだけ聞かせてください」



 「どうして今日だと分かったんですか?」

 「優秀な()()が助言してくれたのでね」


 その瞬間シペリシ(時間の魔女)だと確信した。一昨日アンラウに来て、そしてマーシャレイに会う為に来たと言っていた。その意味がやっと分かった。でもなぜ?


 私はその場を離れた。そして素直に家に向かった。


 「お帰り~」

 「ただいま」

 「どうしたの?元気無いようだけど」

 「ん~?雨降ってたから今日回復した体力が持ってかれたのかも......」

 「ずっと魔法使ってたの?ちゃんと蓄えないとだめだよ」

 「ごめんね。ご飯食べたら今日はもう寝るね」

 「分かったよ」


 この後シペリシに会うことは出来るのか。今年中に......会うことは可能なのか......シペリシが止めた理由......それを知りたい。

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