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魔女の364日  作者: Catch262
304/364

魔女の304日目

 ゆっくりと目を開けると目の前にオルウルが寝ていた。私は昨日ミオルと会っていたのでオルウルには迷惑をかけましたね。しかもハロウィン前日なのに。


 「あ、シュロシルやっと起きた」

 「おはよ。ごめんね。ミオルに誘われてね」

 「そうだったんだ。まぁ、いいや!トリックオアトリート!お菓子くれなきゃいたずらしちゃうぞ!」

 「朝から元気だね。居間に行ったらお菓子あげるから待っててね」

 

 思ってた以上にオルウルは元気でアンラウに行く気満々でした。まぁまずは朝食を食べてオルウルが着替えたら行きましょうかね。


 オルウルも今起きたとこの事なので朝食を一緒に食べて準備を始めた。いつもならオルウルは準備が終わっているのだが、今日は結構ゆっくりしていた。


 オルウルは魔女の格好をするので余計に時間がかかりましたけど、準備が終わったみたいなので行きましょうかね。


 「じゃあ、今日はオルウルが前乗ってね。魔女なんだから箒ぐらい制御しないとね」

 「む~。シュロシルの意地悪」

 「あら、可愛い。まぁ冗談だよ。後ろで制御するから前乗りな。ちょっと派手に行くから」

 「え?」


 オルウルには派手に行くって意味が分からないと思いますが、今回は派手に行きますよ。マーシャレイにも既に許可は取ってあるので。


 オルウルが前に乗ると正面が見えなくて意外と制御が難しいですね。思っていた以上でした......


 アンラウの門が見えてきて、いつもなら降りる所をそのまま箒で突っ走ります。


 「あれ?シュロシル。もう止まっていいよ?」

 「しっかり掴まっててよ。落ちるよ」

 「え?ちょっと!」


 そのまま箒を45度に傾けて門の上を目指す。異様な高さの門を上から入ると言う派手な入り方。今回は許可貰ってるので大丈夫です。


 門の上で一旦止まってアンラウを眺める。こんな経験中々できない。アンラウ全てを見渡せる高さから見ることは無いだろう。この門の上は立ち入り禁止になっているからほかの一般市民でも入ることは不可能なのだ。


 「どう?アンラウが小さく見えるでしょ」

 「うん。こんな上から見たの初めて......」

 「上から見るとアンラウのどの範囲でハロウィンを楽しんでるか分かりやすいでしょ」

 「どの範囲って言うか......全領域だよね」


 ハロウィンはアンラウ全部分で行われていた。だからアンラウの中では有名なのだ。


 「さーて、オルウル行くよ。ここからが魔女の見せ所だよ。箒乗って」

 

 オルウルを先頭に乗せて門の上から一直線に降りる。半分ぐらいまで来たら中心地までゆっくりと箒で向かう。その間に下からは「魔女だ!」「飛んでる!」などの声が聞こえてくる。勿論今日はイベントと言うわけで全てに関して許可は取ってある。


 「降りたらあとは頑張ってね」

 「それってどういう......」


 箒を地面にゆっくりと着陸させてオルウルを最初に下した。勿論周囲には人だらけだ。魔女が飛んで来たらそうなるだろう。しかも中心部だ。


 「トリックオアトリート。お菓子くれなきゃいたずらしちゃうぞ?」


 オルウルはかなり緊張していたみたいですが、噛まずに言えましたね。周りでは大反響でしたよ。ちょっと見ていて面白かったです。オルウルはみんなからお菓子を本当に貰っていました。


 「トリックオアトリート」

 「あら、珍しいね。毎日が仮装状態のアルエファさん」

 「珍しいのはどっち?毎年来ない癖に来たと思ったら派手に演出して」

 「オルウルがハロウィンをすごく楽しみにしてたからちょっとね」

 「子供思いの親は大変ね」

 「そう?楽しいよ」


 アルエファは毎年ハロウィンに参加しているらしく、既に常連さんだった。意外と街の方との面識があり、話したりもしていた。


 そんなこんなで楽しいハロウィンは楽しいまま幕を閉じた。


 

 「シュロシル。ありがと!」

 「こちらこそ」

 見ていただきありがとうございます!


 トリックオアトリート。お菓子ください。どうも作者です。今日でハロウィン編も終わりましたね~残り60日......本当にもう終わりますね。終わり際に何か盛大にやりたいですけど、何がいいんでしょうかね。


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