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魔女の364日  作者: Catch262
293/364

魔女の293日目

 朝目を覚ますと私の部屋で足を組みながら椅子に座っている時間の魔女が居ました。


 「おはよ。何偉そうにそこに居るの」

 「あ。起きた?いやね。あまりにも気持ちよさそうに寝るからついね」

 「あっそう。じゃあさっさと出て行ってもらえる?」

 「冷たいなぁ。一緒に寝ようとか無いの?」

 「時間の魔女ってこんなに絡みだるかったんだ」

 「あ、私の事はシペリシでいいよ」

 「分かった。シペリシ。部屋出てけ」


 半強制的に部屋から追い出し着替える。そして居間に向かった。


 「おはよオルウル」

 「おはよ~今日も寒いね~」


 昨日ほどではなかったが冷える。今日もお茶漬けかなと思ったが普通にパンが出てきた。


 「そういえば、なんでシペリシは私の部屋に居たの?」

 「それね。時間の感覚が戻ったよって言いたくてね」

 「あ、戻ったんだ。良かったじゃん」

 「うん。だから今日で帰ろうかと思って」


 シペリシはヤヌトラの住人なので徒歩で帰るとなると相当時間がかかる。そうじゃなくても地下鉄を使っても、箒で飛んでも時間はかかる。けれど、時間の魔女だけあってその辺りの事は一切考えてなかった。本人曰く『時間がなければ増やせばいいだけ』と言っていたのが怖いです。


 まぁ何はともあれこれでうるさい人がまた一人と私の家から去っていきますね。


 朝食を食べ終わったら帰る準備をして外に出た。結構厚着していたが、外に出ると『寒くない?』などと言っていた。


 「それじゃ、短い間だったけど、ありがとね」

 「いえいえ、こちらこそ、色々とありがとね。気を付けて」

 「うん。アルエファによろしくね」

 「分かったよ」


 シペリシはナナウガ方面に向かって歩いて行った。箒も出さず、アンラウに行って地下鉄も使わず、歩いて帰っていった。


 「やっと、元に戻ったね」

 「そうだね。長かったね」


 シペリシが居なくなると急に静かになった気がした。それでも家にはオルウルが居て、一緒に過ごしている。これが今まで普通だったのに、自然と静かに感じた。


 「さてと、昨日は起きれなかったし、私が晩御飯作るよ」

 「やった~今日は何かな~」


 戻ってきた日常を無駄にはしたくない。折角今があるんだから今を楽しみたい。そう思った。


 「今日はオムライスにしようか」

 「楽しみに待ってるね」


 自分で救った世界だ。少しは自由に、私らしく生きようと。改めてそう思った。

 見ていただきありがとうございます!


 時間の魔女シペリシ・ヴォルトウリスが帰りようやく日常編へとなりましたね。そして次はいよいよ年末編ですよ......終わりが近いですね。50日ぐらいになったらカウントダウンをしましょうかね。


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