魔女の284日目
......騒がしい。ほかの魔女が早起きなのは構いませんが、私まだ寝てるんですけど、いや、もう起きましたけどね?アラームより先に起きるなんて、久しぶりですよ。まぁうるさくて目が覚めたんですけど。
てか、魔女って基本早起きが得意なんでしょうかね?それともそういう感じになってるんですかね?
とりあえず苦情を言うために居間に行きましょうか。
「ちょっと~うるさいよ?誰の家だと思って......ん?」
ドアを開けて居間に入ると昨日より人数が増えてるんですけど......私部屋間違えたのかな?
「おーシュロシルやっと起きたか。邪魔してるぞ~」
「魔女の中で一番遅いんだね。流石眠りの魔女だけあるよ」
「お邪魔してま~す」
「シュロシル!久しぶり!」
ティグリス、トレース、水の魔女ハピリウス・ヴィーアグニ、気候の魔女テミリョ・ディルウヒの4人が増えてました。と言うか、私の家の居間は宴会状態になってました......今朝ですよね?
「えーっと......何してるのって聞いた方がいい?」
「見てわからねえのかって!宴会だよ宴会!酒は持ってきてるから飲め飲め!」
ティグリスが酒を勧めてくる。既にかなり酔っている様子だった。この状態じゃ誰も手に負えませんね。
「宴会って......そう言うのやるのはトレースの城でいいじゃん」
「疲れてるかな~って思ってわざわざ来たのに」
「どうせ空間の魔女に頼ったんでしょ?」
「あら、もうバレたか」
それにしても、ここまで人数が多いと居間も狭く感じますね。いつもはかなり広いと思っていた居間ですが、この人数は初めてなので逆に驚いてます。
「てか、風の魔女は?」
「急ぎの要があるって言ってまだ来てないよ。あとで来るらしいけどね」
「そう......食べ物無いとこの人数で宴会って少し困るね。作ってくるよ」
キッチンに行こうとすると既にオルウルが色々作っていた。そして空間の魔女が私を止めて酒を出した。
「食べ物は私が空間から取り出すから安心して。作り置きは沢山あるし、トレースの城の冷蔵庫から取っていいよって言われてるから!」
「じゃあオルウルは何してるの?」
「ちょっとしたつまみ作ってただけだよ~今日の主役はシュロシルなんだから楽しみなよ!」
「ほらほら~飲めるんでしょ~一気飲みだ~」
「時間の魔女あなた酔ってるでしょ」
まだ朝と言いたいところだが、既に昼になって居た。何もすることもないし、この人数が揃ってしまうとやりたいこともできませんね。今日は大人しく宴会に参加しましょうかね。まぁ私の家でやってるので私が主催したみたくなってますけどね。
それから5時間程宴会を楽しんだ。外は暗く、酒の弱い者は既に寝ていた。私は外に出て外の空気を吸っていた。
「ふ~やっと着いた」
「あ、スカアリヤじゃん」
「お~シュロシル。この間の件はお疲れ。もう宴会は終わった感じ?」
「お疲れ。まだ飲める人は飲んでるけど、弱い人は寝てるよ」
「そっかそっか。じゃあ参加しようかな。シュロシルまだ飲むでしょ?」
「うん。まだ飲めるよ」
「よーし!二次会と行こう!」
寒くなってきたので家の中に入り焼酎を飲んだ。体が温まるような気がする。酔いが回ってきたのだろうか。因みに今起きてるのは私とティグリス、トレース、アルエファ、水の魔女、風の魔女。ほかは全員寝てしまった。逆にティグリスとかずっと飲んでるけど、まだ潰れませんね。
「ティグリスいつまで飲んでるの?大丈夫なの?」
「あ~?実際平気だぞ。2日ぐらい続けて飲めるぐらい平気だぞ」
「それ冗談で言ってるのか本当か分からなんだけど」
「それ、本当だよ。私とティグリスはこの世界の酒じゃ全く酔わないからね。結構度数は強いほうだけどね」
強いほうって......アルコール度数80とかを普通に飲んでるんですけど、あの人達のみ過ぎて狂ったんでしょうかね。そう言うことにしておきましょう。
なんだかんだ言って、私はそろそろ限界ですね。あとは起きてる人に任せましょうか......もう動く気もしません。居間でねま......す......
見ていただきありがとうございます!
アルコール度数80って本当にあるのかな~って調べたところ。ストロー80オリジナルってお酒があるらしいですね。きっとティグリスやトレースはそれを飲んでいたのでしょう......そう考えると怖いですね。(因みにティグリスは一気飲みしてたとか......)
感想やアドバイスがありましたらコメントまで
高評価、ブックマークお願いします!
明日もお楽しみに!