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魔女の364日  作者: Catch262
274/364

魔女の274日目

 時刻:セラズソ(21時) 眠りの魔女ユノライ・シュロシル

 現在地:死の丘


 目を開けると、そこには何もなかった。本当ならミオルが作った世界があるはずなのだが、前と同じ暗い闇の中に居るような状態だった。


 「何してるのさ。ミオル......」


 発した言葉は反響して戻ってくる。要は閉じ込められていると言った方が正しいのではないのか。


 「どいつもこいつも......からかいすぎだってば!『創造破壊』」


 激しい音と共に明るい光が差し込んだ。やはり予想通り閉じ込められていたのだろう。まぁ、その理由は目の前に居る奴に聞けばすべてわかるだろう。


 「久しぶりだね。ミオル。見ない間に変わった?」

 「久しぶりに感じないが、まぁ久しぶりなんだろう。俺の方は特に変わったことは無いよ」

 「......なんで嘘なんてつくの?」


 何も無いなら、何もないに越したことはない。けれど、槍を持って後ろに控えているクオルを見て普通じゃないと思うのは当たり前だろう。


 「ねぇ。何があったの?」

 「だから何も無いって、みんな無事だろ?」

 「ミオルには聞いてないよ。ね?エルエネ」


 クオルよりも後ろからエルエネが出てきた。違和感があったのはエルエネが居ないこと、それだけだった。


 「久しぶりだねシュロシル。生きてたんだ」

 「早く元に戻してくれない?」

 「ん~?何の話?」

 「世界の権限を持っているのはミオル。そしてそれを操れるのは近くに居た魔法を使える魔女。または魔猫のみ。何が目的なのか、それも全て分かった上で言ってるんだけど」

 「そう?じゃあ話は早いでしょ。断る」

 「だよね。そう簡単に引かないよね。光の魔女」


 光の魔女はトレースとティグリスが倒した。けれど、その時本当に倒していたのか疑問に思った理由は簡単だった。魔女の権限が委託されて居ないことだ。この世界は10人の魔女で構成されている。1人でも欠けたら1人を追加するようにできている。


 要は旅の魔女も死んでいなければ、光の魔女も死んでいない。そして光の魔女は魔法で誰かを操ることが可能。それはどれだけ自分より立場が上でも可能だった。


 世界の権限をミオルに渡したことを知って一番近くに居たエルエネを利用。そして世界権限を自分の物とした。全て火の魔女の為に......


 エルエネは思っていた以上に魔法が使える。その理由としてアルエファの魔猫という理由だ。アルエファが教えた魔法以外にも自分で覚えることが可能だった。そして覚えたのが『洗脳』。それでトレースやティグリス。その他の魔女などを洗脳した。


 全て合ってるとは思っていないが、ほぼ正解だろう。


 「でも、勘違いしてるよ。シュロシル」

 「そりゃしてるだろうね。全部あってたら私は預言者じゃん」

 「トレースやティグリスは私が操ってるんだよ。1人限定なんて誰も言ってないでしょ」

 「じゃあ、あんたを殺せば、全てが戻るわけね」

 「出来るかな。本体は消え、今となっては光と同化した私に、指一本触れられたら褒めてあげるよ」

 見ていただきありがとうございます!


 9月1日からスタートした戦争編ですが、10月突入しましたね。どこまで続くんでしょうかね......(そろそろ戻らないと尺が......)


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