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魔女の364日  作者: Catch262
270/364

魔女の270日目

 時刻:アクジア(11時) 眠りの魔女ユノライ・シュロシル

 現在地:ラーリトル中心部

 

 辺りは火の渦に巻き込まれていた。安全地帯など無く、火の魔女の独壇場になっていた。火を破壊したところで、再び火は使われる。要は()()()()を破壊しないことには変わりはない。


 『火の雨』

 『空よ。雲を隠さず、本来の姿を見せよ』


 魔法の対応の仕方は少しばかりだが、把握していた。ただ、即座にその魔法が出てくるか、と言われれば、難しい話だ。


 『火の粉よ。奴に燃え移れ』

 「ちょ、来ないでよ。燃えるでしょ」

 「焼け死ぬ姿拝んでみたいものだな。魔女狩りに火あぶりは最高なシチュエーションだろ?」

 「本当に悪趣味ね『浄化』」


 あの火の粉。少しでも触れたら一瞬ですべて燃えて灰になるんでしょうね。殺すことを前提とした魔法......


 「トレースは来ないよ」


 火の魔女が急に言った。それは私の気を紛らわせるためなのか、それとも本当の事なのか。考えを揺さぶってくるような事だった。

 

 「なんでそんなことが言えるの?」

 「『密閉空間』それが空間の魔女が使った禁忌魔法。どこからも入ることは不可能。空間の魔女以外出入りは不可」

 「へ~......ねぇ。そんなに喋ってていいの?もう反撃は始まってるよ『錯覚』」


 火の魔女が喋ってくれていたので魔法の準備ができました。一部の魔法には時間を必要とする魔法もあるので、少し助かりました。


 「ただただ喋ってるとでも思ったの?同じように時間稼ぎだよ『加熱』」


 辺りの温度が上がった。今60度ぐらいだろうか。正直熱くて死にそう。ただ、この環境が火の魔女の有利な状況だとしたら、それを確信した瞬間。勝てる方法がある。


 「随分と熱いね」

 「そう?」丁度いいけど」

 「狂ってるよ。でも、今はありがたいね『適正破壊』」


 相手が有利な状況。環境になった時に使える魔法。その有利な状況をすべて破壊する魔法。要は、今火は消え、周囲の温度は元に戻る。そういう魔法だ。


 「せっかく作ったのに」

 「残念だったね......」

 「とても残念『残り火』『着火』」

 「もう無駄だよ『魔法制御不能:光の魔女ドリュナル・セトトリア』」

 「面倒なことしやがって」


 これで暫くは火の魔女を恐れなくてもいい。魔法は使ってこない。あとはこちらの反撃を......


 「幻影の魔女『トラウマゲーム』」

 「そう来るのね......『  』『幻影破壊』」


 幻影の魔女のトラウマゲームは正直精神をやられるどころではない。幻覚だと知っていても、死ぬレベルの魔法だ。しかも、これが禁忌ではなく、普通の魔法ということ......


 けれど、幻影の魔女は対策済み。幻影破壊で大抵の魔法は何とかなる。


 「火の魔女無理ならこっちで暫くやろうかな」

 「相性悪いってわかってるのによくやるね」

 「違うよ。『火の魔女:開花』『業火:夢物語』」


 火の魔女と幻影の魔女のコラボ技......!流石にこれは予想外だった。


 「さぁ。踊り狂え」

 「断る!」

 見ていただきありがとうございます!


 火の魔女と幻影の魔女のコラボ技。この2人の戦いはまだ続く!


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