表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔女の364日  作者: Catch262
257/364

魔女の257日目

 時刻:ソウレイ(18時) 眠りの魔女ユノライ・シュロシル

 現在地:ラーリトル中心部


 「やっぱり、あんただったんだ」


 その姿を見て確信した。『不死鳥:祈願の朱雀』を使えるのは彼女一人だった。


 「昔は随分とお世話したんだよ?」

 「だから今回は逆の立場って?」

 「まぁ、そんな所かな」

 「そう......」


 昔。破壊の魔女が暴れ、それを止めるために多くの魔女が加勢した。それに最も貢献したのが、その時、『不老不死:死の白夜』に匹敵する『不死鳥:祈願の朱雀』を使えた魔女。幻影の魔女。彼だった。


 「まさか、火の魔女も昔の魔女との共有ができるなんてね」

 「しかも幻影の魔女とできるとはこちらも思っていなかった」


 過去通りで行くと、確実に負ける。実際一度この勝負は負けている。勝ち目が無いわけでは無いが、勝率はかなり低いだろう。


 「攻めてこないのなら、こちらから行くが?」

 『戻れ』

 「ん?」


 一度全て解除して眠りの魔女の状態に戻した。勿論疲労などはなかった。さすが破壊の魔女だ。


 「何の真似だ?今この状況で解除して、死ぬことしか考えてないのか?」

 「あの状態でやりあっても、負けることは目に見えてる。だったら、変則的な技を使おうかなって」

 「へ~。成長してるんだな。破壊の魔女」

 「私は眠りの魔女だよ『  』」

 

 火の魔女はそのまま私の攻撃を受け止めた。『  』は破壊の魔女になるための魔法でもあり、直撃すれば即死のレベルだ。


 「なんだ。こんなもんか。衰えたな破壊の魔女」

 「そう?あなたも変わらないね『光弾』」


 火の魔女は避けることなく、何かしらの魔法を使って光弾を止めた。普通は止めれない技だ。貫通するのが当たり前だが、そんな当たり前は彼女には通用しなかった。


 「さーて、問うが、火の魔女と戦いか、幻影の魔女と戦いたいか、選べ」

 「なら、勝機のある火の魔女で」

 「ああ、わかったよ。んじゃ『戻れ』そして『劫火の魔女』」


 その場に火の魔女は存在しなかった。存在したのは改名した劫火の魔女だった。


 「さぁ、ここからは真剣勝負だ。余所見してると死ぬぞ」

 「今のは余興でしかないと、面白いね」

 

 ここからは時間との戦い。トレースが来れば勝ち。私一人では勝率は皆無に等しい。


 「行くぞ眠りの魔女ユノライ・シュロシル!『炎の剣』」


 出てきたのは炎を纏った大剣だった。『火』なんてレベルじゃなかった。見た目からして『炎』と呼べるものだった。


 「武器か......『壊れかけの刃』」

 「流すので精一杯だろうが、頑張ってくれよ」

 『音読み』


 火の魔女の大剣が大きく降らさり、そのまま私に落ちてきた。流すなんて無理だろう。骨すら簡単に切り裂けそうな強い剣だった。


 「面白いね。昔を思い出すよ『登り龍』」

 

 火の魔女の上から振り下ろされる大剣と私の下から切り上げる刃が激突した時、異様な歯軋りがオルニア全体に響き渡った。これが、戦争開始の合図となった。

 見ていただきありがとうございます!


 なんか、思うように事が進まない。考えていたシナリオと少し変わりましたが、ここからスタートです。まだ今までのは余興でここからが本番です。


 感想やアドバイスがありましたらコメントまで

 高評価、ブックマークお願いします!


 明日もお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ