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魔女の364日  作者: Catch262
253/364

魔女の253日目

 時刻:サッシ(9時) 眠りの魔女ユノライ・シュロシル

 現在地:ラーリトル中心部


 実質闇の魔女との戦いは二度目。技もある程度覚えている。ただ、それ同様にこちらの技も全て把握されているだろう。


 「立ち止まってたら死にますよ?『闇の(トークェム・)(テネブリズ)』」


 見たことある。


 『カウンター』

 「ふーん。『魔術返し(マギキャエ・レトロー)』」

 『過去書き換え』

 『過去を(レポシトクェ・)入れ替える(プラエターリター)

 『反射鏡』

 『反射(インバーサズ)

 『反転』 

 『位置(シットゥー・)変換(コンバーシオネム)

 「おっと、『反影』」

 『裏返し(インタズ・サント)

 「あーーーーーめんどい!『自然破壊』」


 はぁ。なんかこんなやり取り闇の魔女の時もやりましたね。あの時よりも種類は増えてますね。厄介な魔法なのは変わってませんね。


 止めるなんて不可能な事をすればいいのか。それとも殺すしかないのか。このまま戦っていても前回と変わりは無さそうですし、無駄に体力が削られるだけ......


 今無駄に体力を削ってしまうと火の魔女の分が無い。白夜になったところで勝ち目がゼロになる。ならどうするか。


 逃げる。そんな言葉が頭に浮かんだ。正直それ以外の発想が無かった。今ここで闇の魔女を相手に火の魔女なんて勝てるはずがない。戦略的撤退。


 「逃がさないからね?『終焉(レックス・タリアニズ)』」

 「あれ?心読まれてた?『白紙撤回』」

 「顔に出てたよ『死の(ダムナティオネム)宣告(・モーティス)』」

 「だったら逃がしてよ『魔法破壊』」

 「殺してあげるから地獄にでも逃げたら?『死を招く(ポーターズ・)(モーティス)』」

 「それはごめんだね『  』」


 一瞬意識が飛びかけた。やっぱりこの魔法は破壊の魔女でも負荷がある魔法なのか......使い時は考えないと......というか、やっぱり厄介ですね。


 「さて、次で最後としよう」

 「ん?もう諦めてくれるの?」

 「これを防げばね『さようなら』」

 

 ......何も起こらなかった。この技は闇の魔女と戦っている時も使われたことがあるが、すべてを消滅させる最強魔法だった。


 「なんで......?」

 「もう遅いよ。『魔女魔法禁止指定:アルクランド・サックイレ』」

 「なんでその名を......」

 「名乗ってくれなかったから見ちゃった。『詳細規定』」


 この技は名前を見ないと使えない技。闇の魔女の時にも一度使ったが、まさか相手が忘れてるとは。まぁ名前を知られてなかったから大丈夫だと思ったんでしょうね。


 「このまま生かしておくのもあれだから、じゃあね『し......』」

 「ちょっと待てよ」


 闇の魔女よりも奥から声がした。聞いたことは無いが、口調で一瞬で判断した。


 「俺の仲間を殺したら許さねえぞ?」

 「そういうあんただって、私の仲間殺したでしょ」

 「さぁ?何のことやら。サックイレ下がってな」

 「ごめん」

 「気にすんな。あれは俺の標的だ」


 逃げる?いや、時間稼ぎした後運が良ければ逃げれる。


 「逃がさないよ?『火の檻』」

 「どいつもこいつも......少しは逃がしてよ」

 「この技ね。生命の魔女アプロカカ・アルエファにもやった技なんだけどよ。あいつ生きてるのかね。この檻は時間で収縮する。そして相手してるのは時間の魔女だ。あとは何が言いたいかわかるな?」



 

 「殺す」

 「あんま熱くならん方が身のためやで」

 『不老不死:死の白夜』

 「ならこちらも『不死鳥:祈願の朱雀』」

 見ていただきありがとうございます!


 眠りの魔女ユノライ・シュロシルvs火の魔女ドリュナル・セトトリアの戦いがついに始まりそうですね。どちらも最強を誇る強さ。けれどこれはシュロシルの望んだ事なのか......?

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