魔女の251日目
時刻:サッシ(9時) ティグリス
現在地:ヤヌトラ
旅の魔女死んでねえよな......って言うのも無理か。綺麗に首を切られてる。そしてトレースの意識も多分無いだろう。完全に操られてる。
「死ね」
「お生憎様トレースに劣るほど弱くないんでね」
トレースが振りかざしたナイフを平然と避けて剣で対応する。リーチが長いと短いとじゃ話が違う。まぁ元の意識のトレースなら話は別だが......トレースは相手が剣だろうが銃だろうが構わず殺すバケモンだ。
「なぁトレース。誰に操られてんだ?」
「何言ってんの?」
「光の魔女だろ」
「......流石全てを見ているだけあるね。全部わかってんじゃん」
「まぁ俺らでも分からないことはある。光の魔女が死ねば戻るのか。それとも倒せば戻るのか」
「さぁね」
本体の居場所は分かっている。多分今水の魔女とフィンで合流してるだろう。水の魔女が負けることはないと思うが、それまでは耐えなきゃいけないってことか......
今現在もトレースのナイフを避けながら攻撃できる時に攻撃する感じになってる。ただいつ技を使われるかわからん。束王なんて使われたら俺でも少しの間は動けなくなる。
「おいトレース。もうお遊びは十分じゃないのか?少しは目を覚ませ」
「無理無理。やめておきな。そんな誘導尋問じゃ元には戻らないよ」
「......それはどうかね。うちのトレース甘く見すぎだよお宅」
軽く声をかけてみても特に反応は無かった。トレースはいいとして、旅の魔女を助けることは不可能なのか......なんで旅の魔女が優先して殺された......?しかもあの時束王を使った。それ以降は使われてない。
「おい。光の魔女......」
「あ、その感じは気付いたかな?」
「まじかよ......もうお前と相手する必要なくなった。急ぐわ」
「行かせないよ?」
「なら力尽くで通らせてもらおうか。あまり元戦闘の世界の住人を舐めるなよ」
同時刻 眠りの魔女ユノライ・シュロシル
現在地:ラーリトル中心部
「さて、どこまで逃げれますかね」
「逃げるつもりは一切無いけどね」
「これを見てもそれが言えるでしょうか?『消える槍』」
「え?」
感覚で避けれることはできたが、それ以上にその技は......
「それ。闇の魔女の技だよね?」
「よくご存じで」
「もしかして......」
「ええ、先ほど光の魔女ヤカテシス。ネイトゥナが旅の魔女アイレク・レイレアナを殺し。その権限が私に委託されました」
「......」
「あら、もう言葉が出ないほど怒ってるのですか」
「......殺す」
「遠慮なくどうぞ。こちらもその気なので」
見ていただきありがとうございます!
北海道の地震凄かったです。初めて震度6ぐらいを味わいました。そして2日ほどの停電。まだ付いてない家もあります。震源地は特に大変だと思いますが、頑張ってください。他人事の様に言ってるように見えるかもしれませんが、一回体験すると本当に心配になります。
皆様の無事をお祈り申し上げます。
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