魔女の249日目
時刻:ユメ(10時) 水の魔女ハピリウス・ヴィーアグニ
現在地:ヤヌトラ
フィンに入ってくる人も少なくなり、この場所も静かになっていった。そしてフィンから3人ほど出てきた。フィンから出てくるってことは、普通の人じゃないですよね。
「あ、水の魔女ハピリウス・ヴィーアグニかな?」
「どうも、トレース。ティグリスそして......」
「初めまして、旅の魔女になりましたアイレク・レイレアナです」
「どうも、水の魔女ハピリウス・ヴィーアグニです」
そういえば、闇の魔女が死んで他に魔女ができたって聞きましたけど、この人だったんですね。最近テレビ見てないので知らなかったですけど。
「ハピリウスはなんでここに?」
「生命の魔女アプロカカ・アルエファより光の魔女と相手してだって、だからここに居ようかと思って」
「それならフィンの中にいてくれるとありがたいかな。今フィンの中守れる魔女が誰もいなかったのさ」
「トレースとティグリスがいなくなったらフィンは何もないですからね。承りました」
「それじゃお願いね」
トレース達がアルジャニア方面に歩いて行った。私はトレースに言われたようにフィンの中に入っていった。するとそこは人で溢れていた。予想を遥に超える人の量。すべての人が今ここに集まっているので無理はないですね。
でも、ここに魔女が入ってきたらどうするんですかね。その為の私なんですけど......太刀打ちできるかな。
同時刻 ティグリス
現在地:ヤヌトラ
ようやくフィンを出たのはいいけど......本当にこのスピードで歩くのかね。トレースは冗談半分で言ってるかと思ったんだが、冗談でもなさそうだな。
シュロシルが火の魔女に勝てるなんて思ってもいない癖に......
「なぁトレース」
「ん~?」
「なんでこっちから向かってんだ?」
「え?あっち火じゃん」
「あー......なるほどね」
その瞬間レイレアナを抱き抱えてトレースから距離を取った。
「どうしたんですか?!」
「お前は箒で逃げろ。俺も後から追う。生命の魔女に会いに行け」
「え、何なんですか」
「いいから行け」
「はぁ~バレたか。まぁ逃がさないけど」
トレースがレイレアナに瞬間的に近づきナイフを振りかぶった。勿論感知できたが、既に束王を使われていたらしく、動けなかった。技までコピーとかなんだよこいつ。
「避けろ!」
「まずは一人目」
トレースのナイフは綺麗にレイレアナの首を落とした。
「この悪魔が」
「次はお前だよ。ティグリス?」
同時刻 生命の魔女アプロカカ・アルエファ
現在地:レアティア
あ......誰かが殺された。場所的にヤヌトラ。ヤヌトラってことはトレースかティグリス。最悪旅の魔女......ハピリウスにも向かわせたけど、流石に死ぬってことは無いよね。
それにしてもやっと動き始めたのかな。早く合流しないと......
同時刻 時間の魔女シペリシ・ヴォルトウリス
現在地:不明
「ねぇセトトリア。もう動いてるの?」
「そうみたいだね。やっと、始まったね」
「さーて、どっちが勝つのかね」
「さぁ~」
「何気眠りの魔女に勝てるか不安なんでしょ」
「いや、あれには勝てるよ。でも、それ以上の強敵が潜んでるからね。そっちを警戒しないと」
「眠りの魔女、破壊の魔女以上に強敵......面白いくなりそうだね」
「ああ、とても」
見ていただきありがとうございます!
やっと動き始めましたね。そして開始と同時に旅の魔女が殺される......これは遊びなんかじゃない。魔女戦争そのものだった。
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