魔女の248日目
時刻:レアル(8時) 眠りの魔女ユノライ・シュロシル
現在地:ラーリトル中心部
巨大なドラゴンが現れてたか姿を隠しつつ行動してるんですが、案外バレるような事は無さそうですね。しかも火の魔女の分身も消えましたし。ようやく体力切れでしょうか。
見ている限りドラゴンは建物を破壊しつつ何かを探してる感じでしたね。多分私でしょうけど。どうしましょうか。また被害増やすものあれですよね。不意打ちで思いっきり強い魔法打ち込むのが正解でしょうか。
あの大きさだと鱗がかなり硬そうに見えるんですが、的が大きいので魔法を外すことはないですよね。回避性能も皆無だと思いますし。気付かれてない今がチャンスですよね。
『曲がった剣』『巨大化Max』『強化』『爆破』『複製』
90度に曲がった剣をドラゴンと同じぐらいの大きさにして強度を高める。そして何かに当たった衝撃で爆発するように設定。それを10個複製。
「その大きさで避けれるのもなら避けてみな『発射』」
剣は全てドラゴンの方に行き、全弾命中した。巨大な爆発音と煙でドラゴンがどうなったかは分からなかった。
煙が空に消えていった時にその強さを知った。無傷だった。最高まで強化したのでこれ以上の攻撃は無い。純粋にまずい。
するとドラゴンはこちらを向き大きく口を開けた。ブレスですかね。
その予想は的中して口から巨大な炎が出てきた。1000度近くあるかのような熱い炎。周りの家は灰となって消えていく。そしてその炎は私に向かってきていた。
「......破壊の魔女舐めるなよ。『万物の破壊』」
こちらに来ていた炎は私の目の前で綺麗に消えていった。
「破壊の魔女の由来も知らないやつが、よく私を殺そうとしたな」
すべてを壊す。それが破壊の魔女。
「さぁ、フィナーレだ。『完全破壊』」
その瞬間。ドラゴンは砕け散った。文字通り硬かった鱗は全て飛び散り原型を留めていなかった。
「今ので確信したよ。ねぇ火の魔女。いや......」
同時刻 火の魔女ドリュナル・セトトリア
現在地:不明
「やっと気付いたのか。遅いよ」
「どうしたの?」
隣にいた時間の魔女が心配そうに聞いてきた。そりゃ一人で勝手に喋ったら変か。
「いやね。破壊の魔女が誰に殺されたか。やっと気が付いたみたいなんだ」
「へ~。そういえば破壊の魔女って誰かに殺されたんだっけ。誰なの?」
「それはね......」
同時刻 トレース
現在地:フィン
「ねぇレイレアナ」
「はい?」
「あなたには期待してるよ」
「さっきも言いましたけど、まだ箒しか乗れませんよ」
「うん。だからこそ期待してるのさ」
同時刻 生命の魔女アプロカカ・アルエファ
現在地:レアティア
あ~......誰もいない。風の魔女どこ行ったの......気候の魔女と会ってればいいんだけど、相性悪いんだよね。
それよりも、そろそろシュロシルの体力がやばいかも......このままじゃ持たない。火の魔女が現れた瞬間勝ち目がない。どう手を打つか......
見ていただきありがとうございます!
シュロシルが何かに気付いた。そしてトレースの思惑。アルエファの行動。すべてが終わったとき、すべてが分かる。
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