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魔女の364日  作者: Catch262
247/364

魔女の247日目

 時刻:アクジア(11時) 旅の魔女アイレク・レイレアナ 

 現在地:フィン

 

 トレースとティグリスと一緒に行動して少し変な点があった。急いでいるつもりなのか分からないけど、すごくゆっくり歩いている。普通に散歩するかのようにゆっくりと歩いていた。ラーリトルまでの道のりは遠いので普通は急ぐのかなって思ったんですが......


 「急がなくていいんですか?」

 「ん~。ねぇ、レイレアナって魔法使える?」

 「まだ箒を乗る程度しかできてないんですよ」

 「その箒を自由に操れるならそれに乗って急いでもいいんだけど、私たち飛べないからさ」

 「飛べなくても走ればいいんじゃないですか?」


 するとトレースに話かけていたのに後ろを歩いていたティグリスがトレースの代わりに答えた。


 「向こうに行って体力無いです。ハイ終了なんて馬鹿げたこと言えないだろ?俺らは援軍だ」

 「でも、そんなこと言ったらシュロシルさんが」

 「あ~。あいつなら心配ないぞ。火の魔女と互角だ。まぁちょっと厄介なだけだ」

 「厄介?」

 「それは歩きながら話そうか」




 時刻:アクロウ(13時) 水の魔女ハピリウス・ヴィーアグニ

 現在地:アタイスラ


 光の魔女がどこにいるのか全く分からない......向こうから出向いてくれると思ったんだけど。さすがに難しかったのかな。


 このルートだとトレースに会えるのかな?一応合流しておいた方がいいかな。


 そう思いヤヌトラの方を眺めていた。この場所は唯一3つの大陸に繋がっているので2方向から人々がフィンに目掛けて逃げてくる。でも、その判断は本当に正しいのか......もしフィンに一人でも魔女が居るなら大問題なんだけど......




 時刻:コウ(17時) 気候の魔女テミリョ・ディルウヒ

 現在地:レアティア


 「あ」

 「あ」


 レアティアを歩き回っていたら目の前に相性の悪い魔女が出てきた。最悪な展開だが、正直今は嬉しかった。


 「何でここにいるの?」

 「別にいてもいいじゃん。道に迷ったの。風の魔女ヨルセムさんこそ、なんでレアティアに?」

 「シュロシルの援護に行こうと思ってたからね」

 「じゃあここに居ないで早く行ったらいいじゃん。勝てるのであればだけどね」

 「だから困ってるんでしょ。火の魔女に勝てる魔女とか中々居ないでしょ」


 やっぱりこの人とは合いませんね。話してても時間の無駄でしょうか。


 「ねぇ。一時的。この戦争が終わるまで、手組まない?」


 そうやって言ってきたのは私の目の前に居る。紛れもない風の魔女ヨルセム・スカアリヤだった。


 「あんたと私は相性最悪だけど、魔法に関しちゃ合う。火の魔女は無理でもほかの魔女なら太刀打ちできると思わない?」

 「......」

 「嫌なら別にいい。私は私で何とかする」

 「......分かった。私はあんたが嫌いだけど、その魔法は信じれる」

 「交渉成立ね。この間よろしく」

 「よろしく」




 時刻:ソルジメ(23時) 眠りの魔女ユノライ・シュロシル

 現座地:ラーリトル


 あれからかなり時間が経った感じがした。そしてようやくアンラウの門が見えてきた。それでも尚、火の魔女の分身は追ってくるんですが、底なしの体力ですか。


 門が見えただけでは安心はできなかったです。中が燃えてる可能性は十分あるので......まぁ燃えてたら流石に正気を保てないと思いますけど。


 ゆっくりと分身を倒しつつ、門の中に入った。そこはいつもの光景だが、人の姿は一切なかった。避難の為、フィンに逃げてるんでしょうか。まぁそれが一番の安全柵ですよね。良かったです。まだここが燃えてなくて......誰も死んでなくて......


 さぁ、私は死ぬならここって決めてるんで、早く出てきてくれないかな。


 構えていると後ろから巨大な爆発音が聞こえた。振り返ってみるとビル一個分はある大きなドラゴンが街を徐々に壊し始めていた。なんですかあれ......


 ドラゴンを生み出せる魔女とか居ましたっけ?てか、あんな大きいドラゴンなんて存在するんですか?時間の魔女が過去から持ってきたとか?何ですか本当に......


 まぁ殺さないと始まらないですよね。ええ、やってやりますよ。今更ドラゴンなんか怯えてたら話になりませんもんね。

 見ていただきありがとうございます!


 徐々に進んでいく。そして徐々に終わっていく。巨大なドラゴンの正体。風と気候の魔女の合流。トレースの冷静さ。火の魔女の脅威。まだまだ序盤に過ぎない。


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