魔女の245日目
時刻:ポイラク(12時) 眠りの魔女ユノライ・シュロシル
場所:ラーリトル
合流しようにも道は既に断たれていた。辺り一面が燃えていた。先ほどの爆発までは燃えていなかったのに一瞬にして燃え広がった。けど、これぐらいの火なら何とかなりそうですね。
箒で火の上まで上がり上から通った。
「行かせると思ってんのかよ」
声がした時には避けるのが遅かった。火の弾が箒に直撃した。勿論箒は燃えてそのまま落ちた。衝撃は和らいだが、それでもかなり痛かった。落ちた先は火の渦に飲まれていた。逃げ場はない。そして四方八方から火の弾が飛んでくる。その速さは目で追うのが精一杯の速さだ。
これが火の魔女本人で無いことは重々承知の上である。分身が魔法を使ってるに過ぎない。このぐらいの分身程度ならどうにかなるが、本人が出てきたらと思うと肝が冷える。
「あー鬱陶しい!『白紙撤回』」
火の渦は消え、分身が全部で5人出てきましたね。出てきたらこっちのもんですよ。先ほどのお返ししましょうか。
『複製』『威力強化』『発射』
火の弾を複製して分身に全て綺麗に当てる。すると綺麗に消えていった。攻撃を少しでも食らうと消える感じなんでしょうかね?
とりあえず先を急ぐとしましょうか。火の魔女相手に私だけだったら勝てる気がしなくなってきましたね。トレースが居て五分ぐらいでしょうかね。
さて、どこで合流できるかな。
同時刻 生命の魔女アプロカカ・アルエファ
場所:レアティア
やっぱり自分の足で歩いて風の魔女に会うのは無理がありましたかね?可能だと思ったんですけど。
『草の精よ。質問に答えよ』
すると風が吹いてないのに草が揺れ始めた。そして草が語り掛けてきた。
「どうしたの~?」
「どこかで急に風が吹いたりしてない?もっと詳しく言えば風の魔女知らない?」
「うーん。あ!知ってるよ!さっきレアティアに行ってたよ」
「あ、すれ違った感じかな。ありがと」
「どういたしまして~!」
そして草は自然と動かなく、先ほどと同じ状況になった。
風の魔女は既に向かっているようですね。今落ち合うとちょっとまずいですね。足止めしておきましょうか。
同時刻 ミオル
場所:死の丘
まだシュロシルは平然を保ってるけど、既に破壊の魔女にはなってる。それでも分身と五分五分か......相当強いな。
「ねぇ、シュロシル大丈夫かな」
「ああ、あいつは死なねえよ。死んだとしても俺がここで受け止めてやる。なんせここは」
「死の丘......死者を呼び止める場所。でしょ?」
「あ、ああ」
急にエルエネとか言う喋る猫が横切ってきた。この場所を知っているのを不思議に思ったが、今はスルーした。
「まぁ正直今の段階じゃよくわからねえ。これからだな。オルウルが信じなきゃ誰が信じるんだよ」
「そうだよね......シュロシル信じなきゃね」
まだ始めったばかりだ。何があるか分からねえ......
見ていただきありがとうございます!
さて。まだまだ戦争は始まってませんよ。どちらも準備段階......それでも火の魔女は仕掛けてくる。
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