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魔女の364日  作者: Catch262
242/364

魔女の242日目

さて、殺し合いの時間を始めようじゃないか。

 「やあ」


 今回は暗くなく、目の前には以前会った吸血鬼が居た。


 「こんにちは」

 「流石眠りの魔女だね。寝てる時しかこっちに来れないんだ」

 「そうみたいね。なんか私に要件でもあったの?」

 「うーん。大したことじゃないけどね。軽く警告しておこうかと思って」

 「警告?」


 なんでしょうね?魔法の使い過ぎとか、そんな感じでしょうか?でもなんで吸血鬼に?


 「今すぐ知り合いの魔女と合流することをお勧めするよ。出来るならトレースとか、強いほうがいいよ」

 「どうして?」

 「私はどっちの味方もする気はないから教えれるのはこれぐらい」

 

 吸血鬼の言ってることが一切理解できなかった。けれど、何かが起こるのは察しがついた。昨日オルウルが言っていたのはこの事だったのでしょうかね?


 「多分全ての結果を変化できるのは眠りの魔女だけだと思うから」

 「なんで私がキーなの?」

 「さぁね。長年生きてるけど、それは私でも分からないや。まぁ頑張って」


 そう言って吸血鬼はその空間から出ようとした。けれど、一瞬立ち止まってこう言ってきた。


 「闇の魔女なんか比じゃないぐらいの最悪がこれから訪れるよ。覚悟しときな」


 吸血鬼は振り返って言った。そして満足して空間を出て行った。これって目を閉じたら戻れるんでしょうかね?


 

 目を再び開けるとそこは私の寝室でした。しかも夕方ですね。まぁ起きれただけ満足です。


 「ねぇシュロシル!起きてる!」


 オルウルが急いで階段を登ってくる音が聞こえた。騒がしいですね。何ですか。


 「どうしたのオルウル」

 「いいから居間に来てテレビみて!」


 そう言われて居間に急いでいき付いていたテレビを見た。


 その画面には辺り一面炎で包まれた街が写っていた。


 『現在ヤヌトラが大火災になっています。直ちに避難してください。繰り返します。原因不明の大火事になってます。すぐさまヤヌトラから離れてください』


 なんですかこれ......ヤヌトラが全て燃えている映像が映っていた。それは偽物ではなく、本当の映像だった。


 「どうやらアルエファの予想は当たったみたいだね」 

 「この声は......エルエネ?」

 「やぁ、シュロシル」


 段ボールを置いている部屋から出てきたのは、少し埃を被ったエルエネだった。


 「アルエファは今向かってると思うよ。多分かなり急いで」

 「今何が起きてるの?」

 「まだ犯人が出てきてないから100%とは言えないけど、魔女が暴れてるんだと思うよ。しかもその魔女の候補がすごい人物なの」

 「あの火を見たら大体察したよ。火の魔女でしょ」

 

 火を得意とし、戦闘に長けている人物と言ったら火の魔女以外居ない。


 「それだけならまだいいよ。けれど、火の魔女に加えて時間の魔女。空間の魔女。光の魔女この3人の魔女も追加されているはず」

 「え......」

 「まだ詳しくは分かってないけど、時間の魔女は確定かな。ほんの数秒で一気に火が回ったのを見たら可能性はあると思わない?」

 「時間を早めた......」


 最悪なメンバーが揃ってしまったというわけか......今回ばかりはトレースに任せたい所だけど、トレース一人で魔女4人を相手にできるかって言われたらどうなんでしょうね。


 「ねぇ、シュロシル......この後どうなるの......」

 

 オルウルが不安そうな顔でこちらを見てきた。


 「大丈夫。絶対にオルウルは守るから。今何の目的かわかっていない以上手出しはできないし、こっちに被害が無いのならトレースに任せる」

 「それで、こっちに被害が出るのなら?」

 「勿論やるしかない......よね」

 「そうだよね......」


 正直戦闘は避けたいが、多分避けては通れないだろう。


 「今アルエファは他の動ける魔女を連れてこっちに来るはず。候補は水の魔女、風の魔女、気候の魔女、旅の魔女」

 「そして運がいいならトレースとティグリスって感じかな」

 「本当に魔女の全面戦争みたいになってるね」

 「どこから崩れたんだろうね。この世界」


 楽しかった日常が一瞬にして消える瞬間だと感じた。そしてテレビでは発展があった。


 『やぁ、破壊の魔女こと、眠りの魔女。俺が火の魔女ドリュナル・セトトリアだ。今回はお前を殺すと同時にこのオルニアすべてを破壊しようと思う。眠りの魔女がやる気が無いのなら、それはそれでいいとしよう。その時はこの世界が滅ぶだけだ。


 今ヤヌトラを燃やしているのは余興だ。これが全部になりたくなかったら対等に俺と勝負しろ。


 そして、今いる10人の魔女。こちらは4人の魔女が居る。そちらには6人の魔女とこの世界を造ったトレースとティグリスが居る。その全員でこの世界で全面戦争をしようではないか。


 歴史に名の残る殺し合いにしようじゃないか』


 テレビで俺と言っていたのは正真正銘魔女のローブを着た女性。火の魔女ドリュナル・セトトリアだった。


 そしてここから魔女による全面戦争が始まった。

 見ていただきありがとうございます!


 9月からいつになるか分かりませんが、魔女の全面戦争編が始まりますよ。ここではシュロシルの目線だけでは無く、ほかの魔女の目線からも描いていこうと思っているのでどうぞお楽しみに!


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