魔女の235日目
「やっほ~」
「......は?」
「そんな怖い顔しないでよ眠りの魔女」
「いや、するでしょ」
目が覚めた時には前に見た空が赤い世界。クオルの世界だった。そして勿論クオルが居た。前に一度殺されかけているので正直今すぐにでもぶん殴りたかった。
「何の用?確かに私が寝ている時しかこっちの世界に持ってこれないのは知ってるけど」
「何って。眠りの魔女って名前になったことに対する祝いだよ」
「有難迷惑って知ってますか?」
「さぁ。そんな言葉知らない」
少し手が出ましたけど、いったん落ち着いて話を聞く。
「まぁまぁ怒らないの。今回は俺だけじゃないから安心して」
「まーそういうことだ」
クオルの後ろから聞こえてきた声はミオルだった。だが、この世界にミオルが居るのはおかしい。前も同じように出てきたが、それもクオルによる偽物だった。二回目は流石に騙されませんよ。
「あーなんだ。今回は偽物じゃねえぞ。シュロシルにポーションあげただろ。張本人だ」
「なんでこっちの世界にいるの?」
「そりゃ祝うためだろ」
「そんなに祝われても困るんだけど、だって眠りの魔女になっただけだよ?」
「破壊の魔女よりはマシになったでしょ~」
「ちょっとクオルは黙っててね。じゃなきゃ私が直々に追い出すよ」
「ここ俺の世界なんだが......」
まぁ軽く話を聞いた所本当に祝うためだけに呼んだらしい。まぁクオルはこの世界の処分に来たとも言っていた。この世界を消して自分の世界にミオルを連れて行くらしい。
世界規模の話を普通にしてますが、この光景結構異様ですよ。
でもあれですよね。眠りの魔女って名前になったので1日寝てても現実世界では違和感ないんでしょうね。案外助かりますね。
「んまぁ。要件はそれだけだ。帰りたかったら目を閉じてくれ。自動で戻るから」
「あ、本当に今回はこれだけなのね」
「なんかあった方がよかった?!」
「ミオルはマジで黙ってて......ありがとねクオル」
「おう」
そして私はゆっくりと目を閉じた。これで1日が終わるって考えるとあっけないですね......
見ていただきありがとうございます!
パソコンを起動していると暑くてヤバイ......もう秋じゃないんですか?はっきりしませんね......
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