魔女の225日目
ここが現実なら確実にオルニアのどこか。創造世界なら出口がどこかにあるが、ここが現実世界なら話は別だ。あの世界は痛みが無い。痛みがあるということそういうことなのだろう。
「なんか。お姉ちゃんまずいね。魔女の血でも入ってる?」
「もしかして、あなた吸血鬼?」
「あれ?もう正体気付いちゃったの?早いね」
オルニアで絶滅されたと言われている種類の一つに吸血鬼がある。かなり前は一緒に過ごしていたが、いつからか人間を襲うようになった生き物。
すべてが殺されたはずだったが......どういう状況か。
「何が目的なの?」
「久しぶりに目が覚めたから食べ物を!って思ってさ」
「吸血鬼らしい考え方だね」
「褒めてくれた!ありがと!」
改めて実感したが、確かに握力が人間ではなかった。子供の手なら簡単に振り解けると思っていたのにそう簡単に取れなかった。というか、食われた後で力も入らないしおまけにまだ掴んでる。
「それでさ。もう一回聞くけど。お姉ちゃん魔女?」
「魔女だけど何さ」
「へぇ~ここの家はドラゴンと魔女って人間が居ないんだね」
「......オルウルに手を出したの?」
限りなく低い声で問いをかけた。それでも吸血鬼は一歩足りとも下がることはなかった。それだけ余裕なのだろう。
「何?手を出したら殺すとでも言いたいの?」
「うん。問答無用で太陽の光浴びせるけど大丈夫?」
「流石魔女。怖いね。破壊の魔女みたい。あの魔女のせいで私たちは99.9%が死んだんだよ」
「へぇ......それで?手を出したの?」
「安心してよ。あの子は無事。部屋の空間だけ切り取ってるから何ともないよ」
現実世界なので下手に破壊の魔女を呼ぶことができない。しかも空間切り取りなんて普通の吸血鬼でもそう簡単にできることじゃない。どうしたものか。
「血はあげるから帰ってくれない?」
「そりゃ名案だね。でもダメだよ」
「どうして?」
「魔女を喰い尽くすのが私の役だからね」
「あっそ」
ならこっちだって、吸血鬼全滅にご協力しましょうかね。っていうか。破壊の魔女さんに生き残りを排除してもらいましょうかね。
「そっちがその気ならこっちだってやるよ?『 』」
現実世界と知っていながらこの技をまた使うとは......
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福岡から帰ってきました!!!滅茶苦茶楽しかった。人生18年間で一番楽しくて幸せと感じた時間でしたね。また機会があれば行こうと思います!そして最終目標は福岡に住むことなので、それに向かってこれから頑張っていこうかと思います。
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