魔女の218日目
例のアイスを食べに!
トレースと戦いのあと体力等は始まる前のままだったけど、それ以上に倦怠感がやばかった。疲れというのかなんというのか。元に戻っているはずなのに何故かつらかった。それはトレースも同様だったみたいでそのあとは何事もなかったかのように家に戻ってお互いに寝た。
という昨日の記憶が残っていると言うことは酔って寝たわけではなさそうですね。さーて、もう帰りましょうか。長居しましたし。
「シュロシルもう大丈夫?」
「あ、オルウルおはよ。もう特に異常はないと思うよ」
「そっか、よかった。昨日の試合すごかったね。あれが本当にシュロシルかって思うほどだったよ。観客もすごい熱気だったよ」
「ありがと。あれね。意識的に半分私で半分は破壊の魔女。そして死の白夜に至っては完璧意識は消えるよ。だから私なのって聞かれたら私じゃないかもね」
「知らなかった。そんなことできたんだ。」
「そうだよ。そういえばさ、話し変わるんだけど、アイスって食べたの?食べたなら帰ろうかなって思ってたんだけど」
「シュロシルと一緒に食べようと思って食べてない。フィンに来た本来の目的はアイスでしょ」
「それもそうだね。準備したら行こうか」
「うん!」
フィンに来てから色々ありすぎてオルウルと過ごす時間が少し少なかった気がした。だから今日で全部埋め尽くそうと思った。というか、純粋にアイス食べてみたいって気持ちのほうが大きかった。
準備をしてオルウルと一緒に本場のアイスを食べるために例の店に行った。時間的に真昼まで人も多かった。そしてかなり暑かったのでアイス日和だった。
それにしても不思議なもので私が街中を歩いても誰も声をかけてこない。昨日までの出来事が嘘かのように誰も話しかけてこない。
「なんでこんなに静かなの?静かっていうか。何も言われないよね」
「ああ、それならトレースが言ってたよ。邪魔はしないために魔女にあっても何にしないのがフィンなんだって、観光を楽しみたいのに邪魔されたら嫌でしょ?だってさ」
「すごい良心的だね」
フィンの街中は入り組んでいたがわからないほどでもなかった。それ以上に人が多く、暑い日になんでこんなに集まるのか頭を悩ませるほどだった。
「着いたよ!ここが例の店ロールアイス!」
「おお~早速食べようか」
「うん!」
ロールアイスは初めて見たがなんか鉄板の上でアイスを刺してるんですかね?よくわからない作り方してますが完成系はすごいですね。綺麗なものです。魔法で作ってるのかと思うほどに。
近くにあったベンチに座りながら出来たアイスを食べ始めた。本当に暑いのだろうか溶け始めるのが早かった。
「ありがとねシュロシル」
「どうしたのさ改まって」
「いや。何でもない!この後どうしようか」
「適当に回る感じでいいんじゃない?お土産も買わないとね」
「それじゃシュロシルが疲れるまで回ろうか」
「オルウルに合わせるよ。ゆっくり回ろ」
「うん!」
そのあとはゆっくりと店を転々とした。暑かったので熱中症にならないように水分補給をこまめにしながらゆっくりと回った。
トレースの家に帰る前に晩御飯を食べてから帰った。何よりもオルウルは楽しそうだった。その分私も楽しかった。
「ただいま~」
「帰ったよトレース」
「......ここはあんた達の家じゃなんだけど」
「んなこと言わなくてもいいだろトレース人数多いほうが楽しいだろ」
「ティグリスは最近飲みすぎだと思うんだけど」
「あ~大丈夫大丈夫。あれ酔ってないから」
「え。あれで酔ってないの」
「酔うわけ無いだろ。いつトレースが死ぬか分からねえんだから」
「勝手に殺すな」
「死んだらの話だよ」
「だから殺すなって」
仲が宜しいことで。私たちは風呂に入った後寝ましょうかね。色んなところ歩いたせいで疲れましたよ。
オルウルとこうやって街中を歩いたのは正直初めてだったのかもしれませんね。また今度アンラウでも同じように街中を歩きましょうかね。
見ていただきありがとうございます!
オルウルと街中を歩くとか......美女2人が歩いてたら目を引きますよね......
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