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魔女の364日  作者: Catch262
215/364

魔女の215日目

ようやくフィンに着きましたよ

 「間もなくフィン中心部に到着いたします。本日はトレース様の誕生祭で賑わっておりますので、どうぞお楽しみください」


 機内でアナウンスが流れた。時間にしてレイズ(7時)だった。意外と早く着いたのでそれはそれで驚いている。


 「やっと着いたね」

 「意外と早く来れたね。着いたら最初にアナウンスにあったトレースの所行くよ」

 「え~アイスは?」

 「何日か滞在するからその時ね」

 「むー」


 オルウルは不満そうな顔をしてましたが、本来の目的はトレースに会うためなので仕方ないですね。まぁアイスは食べに行くと思いますよ......多分。


 地下鉄が止まり降りれるようになった。降りたらすぐに盛り上がってるのが分かるほどうるさかった。うん。正直に言う。うるさい。


 この世界を作った神を崇めるのは良いことだと思う。けど、私たちが騒ぐことなのか......トレースと知り合いだからそう言えるのだろう。


 地下から出て地上に出た。久しぶりの太陽に目がやられる。それは私だけでなく、オルウルも目をやられたららしい。


 フィンに来たのは実に初めてだったりしてテレビなどで見たことあるだけで実際に来たことは無かったが、予想を遥かに超えていた。高々と並ぶマンションやアパート、ここに来れば全てがあるんじゃないかと思うほど。というか、多分全部ある。


 「ねぇシュロシル。トレースの居場所分かるの?」

 「招待状にご丁寧に住所書いてあったからね」

 「招待状?」

 「オルウルは知らないか。正月に年賀状として来てるのさ」 

 「へ~だから今回来ようとしたんだ」

 「そういうこと」


 あの正月に届いた年賀状にはもう一枚入っていて住所がものすごくわかりやすく書いてあった。とりあえず地図の通りに行きましょうかね。


 街中はトレースを祝う者で一杯だった。ある意味お祭りの一種ですね。道中前に進めない時があるほど混雑してる時もありましたよ。どうなってるんですか一体。


 「ここか......」

 「え~......ここなの......」


 地図の通り歩いてきたら大きな城の目の前に着いた。門番は2人。周りは壁に覆われて入ることができない。しかも等間隔で見張り役の人がいるほどだった。話したくないけど、話す以外の選択肢無いんですよね。


 「すいません。魔女ユノライ・シュロシルですけど。トレースはご在宅中でしょうか?」

 「ん?お前がユノライ・シュロシルか。少し待ってくれ」


 あ、案外優しい人ですね。安心しました。


 「よし。中に入っていいぞ」

 「ありがと」

 

 大きな門を門番2人でゆっくりと開けてる。中は豪華な庭にその真ん中に城の入り口があった。


 コンコン


 「ユノライ・シュロシルですけど、トレース~」

 「ちょっと待って今開けるから」


 そう言って玄関のドアが開いた瞬間すぐに家の中にいれられた......?家......?見るからに玄関で部屋は4つ、2階もある感じだがそこまで大きくない。魔法で見せていたのか。


 「トレース!誕生日おめでとう」

 「ありがと!さぁさぁ上がって、ティグリス。シュロシルきたよ~」

 「お~シュロシル来たのか上がれ上がれ」


 奥の部屋からティグリスの声もした。奥に入る確かにティグリスもいた。


 「丁度いい時に来たな。今日がトレースの誕生日って知ってたのか?」


 ティグリスは既に出来上がっている感じだった。朝から飲ませていたのか。


 「一応ね。正月の年賀状でおいでって言われたから来たんだよ。ほかの魔女は来てないの?」

 「何人か来たよ。今は観光中だと思うけど、そうだ。レイレアナもどこかにいると思うよ」

 「え!会いたい!」

 「明日にはまたここに来るって言ってたから会えると思うけど」

 

 5か月ぶりですね。早く会いたいですね。今から探しに行きましょうかね。この人混みの中探せたらめっちゃすごいですけど。


 「まぁ今日観光に出るのはやめて方がいいね。来てわかったでしょ?」

 「この波は明日になったら引くの?」

 「うん。今日は私の誕生日だからね」 

 「流石だね」

 「おらおら!シュロシルも酒飲め。今日はどうせこの家から出れねえんだから飲め。酒強いんだろ!」

 「そんな強くないけどね。もしあれだったらオルウル一人で観光してきてもいいよ。もう場所は覚えたでしょ?」 

 「そうだね~シュロシル動けなそうだしちょっと軽く見て回ってくるかな~」

 「遅くならないようにね」

 「わかったよ~」


 オルウルは一人にしても大丈夫ですね。あの子が迷うとかまず考えられないので......


 「よかったの?一緒に行動しなくて。ティグリスなんて振り払って行けば良かったのに」

 「この人混みで私が動くと思ったの?」

 「まぁそれもそうだね」

 「お酒ある?私の分無いなら買ってるけど」

 「大丈夫。めっちゃあるからどんどん飲んで」

 「それじゃ頂きます」


 「そんじゃ改めて乾杯だな!トレース誕生日おめでとう!乾杯!」

 「かんぱーい!」

 「乾杯!」

 見ていただきありがとうございます!

 

 終わり方的にいつもとは違う感じですね。まぁこの後は酒に酔って寝たとでも考えてください。さーてフィンでは何をしようかな~めっちゃ楽しみだな。


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