魔女の206日目
軽くアンラウを一周した後、門の前で降りた。門にも特にヒントはなく、極普通の門だった。人がいないことを除けば......
「もう十分苦しんだんだけどね~この世界に居座るつもりもないし」
「クオルが考えそうな事を考えればいいんでしょ?」
「でも実際はそこまで時間は使えない。現実世界でどれぐらい月日が経ってるかわからないからね」
そしてここからはサポートがされないため命に関わる問題になってくる。早く戻らないと本当に危ないだろう。まぁそうは言っても何も見つからないんだけどね。
「一回家戻らない?」
「家に戻ってどうするの?」
「ヒントならあるのかなって思って......」
「根拠は?」
「......」
無いのね......けれどオルウルが言うのなら可能性はあるってこと。今信じないでどうするのか。いや、実際は何も思いつかないし、オルウルの提案を飲むことしかできなかった。
「わかった。乗って、時間が惜しいから飛ばすよ」
「うん!」
箒をものすごいスピードで飛ばして家に向かう。道中もオルウルに見てもらって移動することにした。道中にあるなんて一切思ってませんけど。
家に着いてオルウルがすぐに家の中に入り早速声が聞こえた。
「あったよ。シュロシル」
オルウルが持ってきたのは紙切れだった。それが正解の紙なのか、はたまたヒントの紙なのか。それを確認するのが怖かった。
「最初はヒントの紙かと思ったけど、そうでもないっぽいよ」
「ってことはここが正解なの......?」
紙切れをオルウルが読み上げた。
『ここに来るのは時間の問題だと思っていたけど、意外と早かったね。またオルウルかい?よく助けられるねシュロシル。けれど良かったんじゃないか?居なかったら今頃現実世界では死んでいただろうね。オルウルに感謝するんだね。さて、約束通り元の世界に返してあげよう。
オルウルだけはね』
その瞬間オルウルの足が徐々に薄れていった。
「え。ちょっと待って!シュロシルは?!」
「まだ帰れないっぽいね。先に戻ってて」
「でも......」
「大丈夫。一人でも何とかして帰るから。私を信じなさい」
「......うん。絶対戻ってきてね」
オルウルは笑った顔で薄くなり消えていった。
見ていただきありがとうございます!
サイクリングに行くのであと数日間はこの内容で行かせてください。パソコンも戻ってきたので長文が書くことが可能になったので今後の文字数は戻ると思います。
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