魔女の200日目
とりあえず来た道を戻ろうと後ろを向いた時そこにも紙切れがあった。
『そうそう。伝え忘れてたけど、今日で現実世界は200日目だよ。さぁこれが何を意味するか。シュロシルならわかるんじゃないか?』
......は?まだこの世界では1日も経っていない。もっと言えばこれから夜になる所だ。なのに現実世界では既に5日ぐらいの月日が経っている。もしそれが本当だとすると少しやばい。
私は多分魔法で何とかなりますが、人間は長時間寝ていると流石にやばいんですよ。今の状況で言えばオルウルがそれに値しますね。
「予想以上にやばいかもね」
「やばいのは覚悟の上だよ。急いで出れるなら出たいけど問題が問題だからね......」
今回の問題もそうだ。正直言って全くわからない。近くて遠く遠くって......分かるように言ってほしいな......行くだけでも大変なんですから。
「けど夜は視界が悪くなる。紙切れがあっても気付かないかもしれない。適当に宿入って泊まろ?」
「......その提案はすごくいいけど、現実世界がね......」
さてどうするか。ここで寝たら3日ぐらい経つかもしれない。それは命の危険性にも伴う。
「焦っても意味無いんでしょ。多分また紙切れ見つけたら次の問題になるんだし、今日は休もう?宿で答え考えよ」
「それもそうだね。この近くに宿屋あったっけ?」
「たしかあったはず」
辺りは少しずつだが暗くなっていく。夕方が終わり夜が近づいてきた。正直私も頭使って歩いての繰り返しで疲れたので寝たいのは確かだった。
宿の場所もわからないので門の方へ向かいながら歩いていると宿を見つけた。入ってみても誰も来ない。忘れていた。人がすべて消えている事を......アンラウの様でオルニアでは無い世界。クオルが作った世界だと......
誰も居なかったのでオルウルがマスターキーだけ取って適当に部屋に向かった。
正直部屋でゆっくりしている暇もない。問題を解決しなければならない。
「まぁまぁ。頭使うのは一旦終了」
「気楽だね~オルウルは」
「だって、こんな紙切れがあったらね......」
......ん?紙切れ?って事はここが正解なんですか?
あ『正解だと思った?ごめんね。あまりにもシュロシルが現実世界の身の危険を考えてたからさ。それについては安心してくれ。一切害のない状態にしてある』
......それはそれは親切にどうも。次クオルに会ったらぶん殴ってやりましょうかね。
「とりあえずもう寝る?なにか食べる?」
「あー。そう言えばクオルの世界だからなのかお腹は減らないね」
「じゃあ私は寝るけどシュロシルはどうする?」
「寝ておこうかな。結局明日も謎解きでしょ......」
所々に休憩を挟まないと本当にこの世界で倒れてしまう。それだけは避けたいので今日はもう寝ることにした。
「それじゃおやすみオルウル。また明日ね」
「うんおやすみシュロシル」
見ていただきありがとうございます!
今日で200日を迎えました......!まさかここまで来るとは本人も思ってなかったです。そして200日目の日にパソコンが無いという状況になるとも思ってませんでした......
何はともあれ、200日を突破しました!これも見てくださっている皆様のおかげです。あと残り164日ですがこれからも見守ってください。
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明日もそしてこれからもお楽しみに!