魔女の199日目
ある場所とは何処なのか。私たちは一切検討がつかなかった。その前の月と太陽は驚くほどすぐに分かったが、問題はそのあとだった。
夕方までにある場所を見つけないと次の日の夕方まで待つことになる。そうなると現実世界でどれだけの時間が過ぎているのか全く予想が付かない。
「どうする?」
オルウルが不安そうな顔でこちらを見てきた。正直すごく頭がいいオールドドラゴンのオルウルでさえ解けない問題を私が解けるんですかね?いや、無理ですよ。
悩んでいる間にも太陽は沈み、月がでてくる。時間は刻一刻とゆっくり私たちに襲うように流れていった。
「とりあえず動く?」
「いや......ちょっと待ってね。今考えてるから」
こういう時こそ焦らないでゆっくりと考える。勿論時間が無いのは知っている。けれどここで諦めない。適当に行動しても絶対に良い結果にはならない。ミオルが教えてくれたことだ。だから今一度冷静になってみる。どんなに頭が良くても分からない問題をゆっくりと冷静に考える。
要は夕方の時だけ道が開かれる場所。夕方の時しか現れないもの。夕方に道が現れる場所......
「......ねぇオルウル。間違ってても怒らないでね」
「シュロシルが決めたことなら間違ってても何も言わないしもう一回考えるよ」
「それじゃちょっと駆け足で行くよ」
「どこに?」
「墓地に」
この答えが合っている可能性は極僅かだった。けれど合っている可能性も極僅かだがあった。その極僅かの方に賭けてみた。
「でもなんで墓地なの?」
駆け足で墓地に向かっている最中オルウルが聞いてきた。
「道が無かったのって墓地からだよね。そしてあの場所は開けてるし夕方には綺麗に見える。それが新たな道を生むんじゃないかと思って」
「なるほどね。そういう考えもできるわけね」
「合ってるか分からないけどね」
「それは行ってみればわかることだよ」
駆け足で墓地についた頃には夕方寸前だった。そしてさっきまで道が途切れていたのに夕日に照らされて新たな道が出来上がっていた。
「合ってたみたいだね」
新たな道に従って進むと紙切れがあった。どうやら正解らしい。
『おお、これも一発か。ちょっと驚いたよ。ここで1日を無駄にするのかと思ったけど、そうでも無かったね。さぁ、問題はまだまだ続くよ。早く解いて行かないと現実の自分達が少しずつヤバくなっていくよ。それじゃ次ね。一番近く、そして遠い。そして遠い。さあ、どこだろうね』
......一難去ってまた一難とはこの事だろうか。全く分からない。
「どう?」
「......全く」
「だよね......」
見ていただきありがとうございます。
正直消えすぎてすごく萎えてます。何回書き直したことか......早くパソコン買ってきて~
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