魔女の193日目
先生の告げた判決とは。
......気づいた時には拘束は外れていて、時計の針がズレイ(7時)を差していた。まさか丸々1日寝ていたんですか?あの先生は何を考えているんですか。
「お目覚めでしょうか?」
昨日のナースさんがドアから少し顔を出して聞いてきました。私が今どういう気持ちか分かっているのでしょうかね?
「ちょっと先生呼んできてもらってもいいですか?」
「今すぐに!」
ナースさんは駆け足で先生を呼びに行きました。なんですかその急ぎ方。またおかしくなったとか言いませんよね?結構正常なんですけど。
そしてナースさんが呼びに行って少ししたら駆け足でこちらに来る音が聞こえました。
「ユノライさん!体調の方はいかがですか!」
「......昨日から正常ですけど?」
「昨日は色々あったので覚えていないかもしれませんが、リハビリもしていない右腕を振り回したんですよ?」
あ、この人達駄目だ......完全に私が変な事したって思ってるじゃないですか。そりゃそうですよね。普通の人間ならまずありえない話ですもんね。何もしてないのに治るとか......
「あー、えーっと、魔法です。魔法」
「え?」
「魔法で治したのでリハビリは要らないんですよ」
「......」
「まぁ、魔女の専門の方では無いので知らなかったのも無理は無いですよね」
先生はすごく驚いたのか、一歩引いて頭を下げました。隣にいたナースも一緒に頭を下げてくれました。
「本当に申し訳ございません!てっきり違う病気が発病したのかと思いまして......それと意識無い状態で暴れられると私達も手の付けようがないので......」
「とりあえず顔を上げてください。先生は正しい選択をしたと思いますよ。本当の人間なら麻酔が必要な状況であったし、もし仮に私が意識無くて麻酔を打ったなら正解です。なので正しい選択をしたので謝らないでください」
これで一件落着ですね。先生にもう一度腕見て貰って大丈夫なら退院したいですね。
「因みに腕こんな感じなんですけどもう大丈夫ですよね?」
「あー、確かにこれは大丈夫だ。本当に魔女ってすごいんだな」
「そうですよね。私も自分に驚いてます」
これで一件落着ですね。すごくめんどくさい誤解も解けましたし、ご飯食べたいですね。
「明日には退院していいよ。体の調子も特に悪い所無いし、腕や目も大丈夫なら問題は無いよ」
「分かりました。では明日退院しますね」
「今日はこの場所でゆっくりしていってくれ。特に何かをするわけじゃないが、暇つぶしにはなるだろう。今朝食を持ってくる。待っていてくれ」
「何から何までありがとうございます」
「いえいえ、元はと言えばユノライさんに助けていただいた命ですので」
それもそうでしたね。まぁ今はいいとしますか。朝食を待って、食べたら少し寝ましょうかね。健康的かもしれませんが、正直先生でも気づいてない体力の回復が追い付いて無いんですよね。食べないからかもしれませんが......
「今日の朝食はパンです!どうぞごゆっくり召し上がってください」
出てきたのは久しぶりに見るパンだった。けれど病院と言う理由があってか、パンは1個そしてコーンスープが付いてくるだけと、ただそれだけだった。
「少なくないですか?」
「元は患者さんの食べ物なのでね。ちょっと我慢してくださいね。明日には退院なんで美味しい物食べてくればいいじゃないですか」
「それもそうですね。いただきます」
案外食べてみるとすぐにお腹が一杯になってしまった。原因は食べなかったせいで胃が小さくなっているのでしょうね。小さく見えても今の私に取ってはすごく大きいのかも知れませんね。
まぁ予想通り食べ終わったら眠たくなってきましたね......丁度いいので寝るとしましょうか。体力回復用の魔法でも使っておきましょうかね。あれ昼寝とかその辺りじゃ効果は低いので、それは覚悟の上です。
『体力回復・睡眠』
さて、これで寝ましょうかね。これで起きたらズレイ(7時)とか嫌ですよ。
見ていただきありがとうございます。
非常に眠たい......それでもこれから冒険者で異世界をseason2を書かなきゃいけないので寝れませんね。それ終わったら寝ましょうかね。
寝れるかな......
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