魔女の181日目
アンラウに行くと変化が......?
こんなにも寝付けなかったのは何年ぶりでしょうかね。しっかりと寝た気分になれませんでした。それだけ自分にも腹が立ってる証拠なんでしょうかね?とりあえずアンラウに行きますか。マーシャレイに会ってトレースと話しましょうか。ちょっと裏技があるんですよね。
家を出るまえにオルウルの様子を見てから行きましょうかね。
ノックをしてオルウルの部屋に入ると今までとは違いすごく楽な表情で寝ていました。助けれて良かったです......
「行ってくるね」
朝食も食べないでまずはアンラウを目指しました。
箒で空を飛んでいるとエルエネを見つけました。ついでなので近くまで一緒に行きましょうか。こんなことだったら昨日泊っていけばよかったですね。
箒を一旦地面に降ろしエルエネと合流します。
「やっぱりエルエネの足だと遅いよね」
「猫なんだから人間と同じだと思わないで欲しい。あと少し変なんだよね」
「変?」
「まぁそれは向かいながら話すかな」
エルエネは一旦箒に乗り一緒にアンラウへ向かいます。エルエネ曰く行く村すべてが閉まっていただとか。アンラウへ行ったら何かわかりそうなのでエルエネも一緒にアンラウに行くことになりました。
アンラウの門が見えてきた時にはそれに気付きました。門が開いていないことに。
「おかしいね」
「とりあえず魔女権限で入ろうか。それでも無理なら上から入るよ」
門の前まで行き箒から降りる。そこには普通門番さんが居るはずなのだが誰一人としていなかった。上から入りましょうか。
箒で門の高さまで行き超えようとしたときエルエネがいち早く気付きました。
「待って!魔法陣張られてる!ぶつかったら危ない!」
すぐさまブレーキをかけて止まる。確かに魔女対策用の魔法陣があった。このまま行ってたら本当に危なかったですね。
「これは誰の仕業?」
「状況から考えて闇の魔女かな」
「んじゃー......やりますかね。私のアンラウを自分の物みたく扱って流石に頭に来てますよ」
とりあえず門を破壊しましょうか。この前工事していたのにすいませんね。
『爆破しろ』
その瞬間ドカーンと大きな音がして門に大きな穴が開きました。これで入れますね。
アンラウの中に入って一瞬で不自然な点に気付きました。誰一人外に出ていないと言う状況。これは流石に変過ぎますね。家をノックしても音が一つもしない。何がどうなっているのか。
誰もいないが故に足音が響いた。それも私たち以外の足音が聞こえた時それを実感した。後ろから誰かが来ていることに。
「だれ?」
「振り返らないほうが身のためだろう。振り返れば命の保証はない」
「質問には答えたらどうなの?闇の魔女」
「答えを知っていて聞くとは君らしいね。××の魔女」
「絶対に殺す」
そして声のする方を振り返った瞬間魔法陣が発動した。
「あーあ、だから言ったのに。今やアンラウの至る所に魔法陣が設置されてる。下手に動くと君のペットみたく死んじゃうよ?」
「分かってやってたのか......!」
「まぁまぁ怒らない怒らない。もう既に隣の猫ちゃんは意識無いみたいだけどね」
振り返るとエルエネは倒れたまま一切息をしてませんでした。
「絶対に許さない」
「ああ、あの世で悔やんでくれ。それじゃおさらばだ。××の魔女......これで2人目」
そして目の前が見えなくなる。声が聞こえなくなる。手や足の感覚がなくなってきた。ああ、死ぬのかな。オルウル置いてきちゃった......ごめんね......
見ていただきありがとうございます。
特に言う事はありません。この結果で後悔していることも何もありません。それでは......
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