魔女の178日目
オルウルが?
「やぁ。目が覚めたかい?」
やけに体が重いなっと思ったらエルエネが乗っていました。この猫は人を起こすのに特化した猫なんでしょうかね?
「朝?」
「うーんとね。コウ(10時)」
「は?」
時計を見てみると確かにコウ(10時)でした。アラーム鳴らなかったんですか?
「あ、アラーム鳴ら止めておいたよ」
「......これだから泊めたくないんだよ......わかるかい?」
「まぁなんとなく理解はしてるよ」
「もういい。昼食食べよ」
エルエネと居間に向かい階段を降りる。この時間だったら既にオルウルも起きていて朝食を食べ終わってるぐらいでしょうかね。多分家事を始めてるんじゃないですか?
「あれ?オルウルは?」
居間には人がいる気配、いや、居た気配すらない。と言う事はオルウルは起きていないのか?
「まだ今日は見てないね。まだ寝てるんじゃない?」
「昨日も寝不足だったみたいだから寝かせておいてあげようか。正直今日家具を見に行きたかったんだけどな」
「まぁ休憩も大事だし無理はさせないようにね」
「分かってるよ」
朝食と言う名の昼食を食べて1日をスタートさせましょうかね。今日の予定はヴァルガンの所に行く予定だったんですけど、オルウルが起きてこない限りは何も出来ないので家事でもしてましょうかね。
「エルエネはいつ帰るの?」
「気が向いたらかな」
「今日中には帰ってね?」
「気が向いたらね」
結局エルエネは居座るそうなのでとりあえず掃除をしましょうかね。それにしてもオルウル起きてきませんね。顔ぐらい出してもいいと思いますが......
掃除が終わったのがソウ(15時)だったんですが、未だにオルウルは起きてないので起こしに行きましょうかね。流石に寝過ぎるのもどうかと思いますし。
「オルウル~部屋は居るよ~」
ノックをしても返事が無いのでとりあえず入りましょうか。
「......オルウル?」
そこにはすごく辛そうな顔をしたオルウルが横になってました。顔は真っ赤で呼吸も荒い感じでした。すぐに体温計を持ってきて計ると38度9という高熱でした。
「なんで黙ってたのさ。辛かったらすぐに言ってよ」
「 」
オルウルは口パクで何かを言っていましたが声を出せないほどの重症でした。
「エルエネ。こういう時って人間用の薬?それともドラゴン用?」
「うーん。どっちもどっちかな。見た目は人間だけど中身まで人間なのかどうかは多分アルエファが知ってると思うけど」
「とりあえず人間用の薬上げてみる。それで無理ならドラゴンの方を買うしかないね」
オルウルにとりあえず解熱剤を無理やり飲ませて様子を見ましょうかね。これで熱が下がらないようならやばいですね。
それにしても高熱が出ていたなんて知らなかったですよ。なんで教えてくれなかったんですかね?それとも言えなかったのか......
何はともあれ様子見でしょうかね。早く気付いてやればよかった......後悔しか無いですね。
「そしてさエルエネ。結構疑問に思ってたんだけど、アルエファどうした?」
「大事な用があるからって私だけ派遣された」
「お気の毒に」
ソウレイ(18時)になりもう一度オルウルの部屋に行き熱を計ってみると39度2とさっきよりも上がってますね。これは普通にやばい奴ですね。
「どうしたらいい?」
「こればかりはなんとも言えないかな。薬飲ませて安静にさせとかないと」
「......」
「大丈夫。中身がドラゴンだとしたら元からドラゴンは体温が高いから」
「......うん」
一旦居間に戻りお茶漬けを作ります。オルウルが食べやすいようにしたいので。それでも胃に何か入れたらやばいですかね。でも食べないよりましですよね。
私も食欲がなかったのでお茶漬けで済ませました。私が寝ている間の事はエルエネがやってくれるそうなので任せるとしましょうかね。何かあったら私に言うように言ってありますし。
日記書いて風呂入ってもう寝ますね。
『起きたらエルエネが乗っていた。オルウルが中々起きてこなくて部屋に行ったら高熱が出ていた』
正直寝たくないですが、寝ないとダメなのでエルエネにあとは任せましょうかね。本当に心配ですけど......
私が魔女じゃなかったら傍に居たかったんですけどね。体力の消費があるので寝なきゃダメなんですよ。どうか無事で居て欲しい......
見ていただきありがとうございます。
さてさて、ここから新しい編に入っていきますよ......オルウルの運命はいかに!
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明日もお楽しみに!