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魔女の364日  作者: Catch262
166/364

魔女の166日目

今日のバイトは混むのでしょうかね?

 眩しい日差しがカーテンによって閉ざされた私の部屋は暗い空間に満ちていました。


 いつもより少し早いアラームに起こされて今日が始まります。私は起きた瞬間なんでこんなに早いのか。一瞬考えるが、すぐに答えが出ました。今日はバイトでしたね。


 流石にクイレア(5時)だったらオルウルは起きていないと思ったのですが、居間に降りてみるとそこにはオルウルの姿がありました。


 「......まだクイレア(5時)だよ?」

 「あ、おはよ~。知ってるよ?今日シュロシルバイトでしょ。バイトの日はクイレア(5時)に起きるしょ」

 「別にオルウルまで起きなくてもいいよ」

 「気にしないで~起きちゃうんだ」

 「そうなんだ」


 私はパンを持ってきて椅子に座る。オルウルは既に食べたのかテレビを見ていた。


 「あ、そういえば、アルエファから手紙届いてたよ。バイトの時にでも読みな」

 「やっと届いたか。ありがと」


 私は朝食を食べた後、アルエファの手紙を貰ってアンラウに行く準備をします。


 「今日は掃除してもしなくてもどっちでもいいよ。結構綺麗だからオルウルに任せる。合鍵は玄関にあるから外に出たかったら使ってね」

 「分かったよ~ありがと」

 「それじゃ行ってくるね」

 「いってらっしゃーい。がんばってね」


 オルウルに見送られながら私は箒に乗ってアンラウを目指しました。今日のバイトは人来ますかね。この時期は微妙で中々来なかったりしますからね。


 風に煽られているとアンラウの門が見えてきました。やっぱり箒だと早いですね。


 「おはようございます」

 「おはよユノライさん」


 そこには門番さん1人だけでした。以前まではそれが普通でしたが、今は少し違和感を覚えますね。


 「あれ?紗枝さんは?」

 「澤江さんならもう一人立ちしてるよ。エラルダー(月曜日)とバリデダー(木曜日)は一人でやってるよ」

 「そうだったんですか。エラルダー(月曜日)とバリデダー(木曜日)にアンラウに来ることが無いので会う機会は中々無さそうですね」

 「そうだね。私は何回かあるから伝言があるなら伝えておくよ」

 「今のとことは無いので大丈夫です。あ、代わりますよ」

 「そう?それじゃ後はお願いね」

 「はい。お疲れ様です」

 

 門番さんと変わってしばらくしましたが、人の気配は一切しませんね。なんでこんなに暇なのか。原因は一つあるんですよね。今フィンで小規模ですが、祭りみたいなのを開いてるんですよ。多分そっちに人が集まってるんじゃないでしょうかね。


 まぁその分私は楽なのでいいんですけどね。さて、アルエファからの手紙読みましょうか。


 『ユノライ・シュロシルへ


  私の魔法が成功するなんて当たり前でしょ。だてに生命の魔女なんてやってないから。あと、その成功を目で見たいので近々そちらにお伺いするから


  アプロカカ・アルエファより』


 まぁ来るのかなと予想はしていたので驚きはしませんが、この人少し言葉使いがおかしいですね。敬語だったりタメだったり......まぁ通じるからいいんですけど。


 その後も何事もなくバイトは終わりコウ(17時)を迎えました。まぁこんなもんですよね。


 アンラウを出て少し歩き、箒に乗ります。門のすぐそばで箒に乗ると魔女だとばれてしまうので......まぁ大半の人間が私の事魔女って知ってますけどね。


 箒に乗っている時、今日の晩御飯を考えようとしたのですが、今日はオルウルが作ってくれる日でしたね。火事でも起こしてなきゃいいけど......家に着いたと思ったら燃えて無かったとか冗談は無しですよ?

洒落にならないので......


 ソウレイ(18時)になり、まだ外は明るいですが、既に太陽は沈んでいました。そして月が出る方向に私の家は存在していました。良かった。しっかりありましたよ。


 「ただいま~」

 

 私が玄関を開けると奥から小走りでオルウルが来るのがわかりました。


 「おかえり!ちょっときて!」

 「どうしたの急に」

 

 オルウルに連れられてキッチンまで連れてこられました。どうやらオルウルはどの皿に盛ったらいいのか分からなかったみたいです。なんでも良かったのに。


 家に帰ったら既にご飯が出来ているっていいですね。今までそんなこと無かったので少し嬉しいです。


 さて、食べてみましょうかね。


 「......!美味しいじゃん」

 「よかった~」


 オルウルはホッとした感じで自分のご飯を食べ始めました。正直オルウルのご飯は普通に美味しいです。そこら辺に売っているレトルトカレーなんかより何十倍も美味しいですよ。

 

 「本当に作るの初めて?」

 「初めてなのはシュロシルが一番よく知ってるでしょ」

 「まさかここまでとは......ぬかされる日もそう遠くないかもね」

 「冗談言わないでよ~」

 「冗談なんて言ってないよ」


 オルウルのご飯をペロリと食べ終わり、その後は私が食器を洗いオルウルが風呂に入りました。正直予想の遥か上を行っていましたね。


 オルウルが風呂から上がってきたので私も入りましょうか。少し食器をゆっくり洗っていたので日記を書く時が無かったので後で書きましょうか。


 『バイトに行くと既に紗枝さんは独り立ちをしていた。家に帰るとオルウルが晩御飯を作ってくれていて、初めてなのにめちゃくちゃ美味しかった』


 正直毎日作って欲しいですけど、これも交互に作る感じにしてもいいかも知れませんね。1週間ごとにって感じでも良さそうですね。そこはオルウルと相談しましょうかね。


 それじゃ眠くなってきたので私はもう寝ます。


 それではおやすみなさい。また明日。

 見ていただきありがとうございます。 


 そうそう。忘れていましたが、既に残り200日を切っているんですよ!そう考えると短いのか長いのか微妙なラインですね......


 感想やアドバイスがありましたらコメントまで

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 明日もお楽しみに!


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