魔女の163日目
オルウルに家事を教えます。
アラームの音で目が覚めた。そこはいつもの自分の部屋だった。安心感と共にこれが当たり前なんだなと思う。少し窓を開けて涼しい風を感じた後居間に行く。
居間に降りると既にオルウルは起きて朝食を食べていました。
「おはよオルウル」
「あ、シュロシルおはよ~」
「随分と早いね。何時に起きてるの?」
私は朝食のパンを持って来ながら聞きました。
「そんなに早く起きてないよ。ローツ(6時)に起きたぐらい」
「いつもそんな感じなの?」
「そうだよ~」
「そんな早く起きて何してるのさ」
「特に何もしてないよ~。レアル(8時)にシュロシルが起きてくるって分かってるからそれに合わせて朝食を食べに来てるぐらい」
なんか。人間になってまだ間もないんですが、予想以上に人間になってますね。と言うか、ドラゴンの面影もありませんね。逆にドラゴンなんだよって言っても信じなそうですね。
「それでシュロシル今日の予定は?」
朝食を食べ終えたオルウルがコーヒーを飲みながら聞いてきました。質問の答えの前にそのコーヒーどこから持ってきたんですか。私コーヒー飲まない人間ですよ。
それに気付いたかのようにオルウルがコーヒーに目を向けて答えてくれました。
「シュロシルが1日中寝ている時あったからその時にちょっと街中散歩してきたのさ」
「なるほどね。よくわかった。今日の予定ね。今後の事も考えてオルウルに家事を教えようと思って」
「むー。やっぱ家事しなきゃダメ?」
「内職ぐらいはしてもらうよ」
「わかった。まずは何するの?」
「洗濯をした後洗う食器があれば食器洗うし、無ければ部屋の掃除かな。主に使ってる部屋だけでいいよ」
「わかった。じゃあシュロシルは見ててね」
「う。うん?」
オルウルは私に口出しするなと言いたげに行動し始めました。もしかして全部わかっていたりします?
オルウルがテキパキと家事をこなすので私はアルエファに手紙でも送りましょうかね。あなたの魔法は成功したよって。
私が手紙を書いて書き終わったぐらいにオルウルもすべて終わりました。時間としてライ(14時)ですね。私より遅いですが、初めてにしては早いですね。
「ねぇシュロシル。この部屋何?」
「ああ、その部屋ね。魔法を作る部屋だよ」
オルウルが見つけたのは昔使っていた魔法の研究所ですね。多分埃かぶってると思いますけど。
「入ってみていい?」
「いいけど、マスク付けて行きなよ。埃っぽいと思うから」
「わかった」
気になったので私も付いていくことにしました。部屋の中は予想通り埃まみれになってました。部屋の中心に長机とその上にビーカーが少々。周りには何も置いていない棚が並んでいた。床には良くわからない本が何十冊か落ちていた。
「魔女っぽい部屋だね」
「魔女だからね......?」
「この部屋綺麗にして私が使ってもいい?」
「構わないけど、この部屋でいいの?」
「うん。シュロシルが使ってた部屋なんでしょ」
そういってオルウルは掃除を始めました。私は邪魔になりそうだったのでとりあえず部屋から出ておきました。代わりに掃除道具を幾つか持ってきておきましょうか。
ソウレイ(18時)になってもオルウルは掃除をしていたので先に晩御飯食べてしまいましょうか。と言うか、やり続けると大変なのでこの辺でやめてさせましょうかね。
晩御飯は力が付くように肉料理にしましょうかね。というか、元はドラゴンなので体力は既に付いているのでは?まぁいいですか。
晩御飯が出来たのでオルウルを呼びましょうかね。
オルウルが部屋から出てきてご飯を食べますか。
「どれぐらい進んだ?」
「ある程度埃は無くなったかな。あとは整理するだけ」
「今日はもうやめておきなよ。時間は無限にあるんだから急がなくていいんだよ」
「うん。わかった」
食べ終わったら今日は私が風呂を沸かして先に入ります。その間に食器でも洗ってもらいましょうか。
上がったら自分の部屋に行って日記を書きますか。
『オルウルに家事を教えようとしたら教えなても自分でやってた。今は使っていない魔法研究室をオルウルが見つけて掃除した』
明日は1日中掃除してそうですね。部屋の置物だったら工具屋に行けば何かしらあると思いますし、そんな遠い距離じゃないので行ってみるのもありですね。
オルウルが自分の部屋に行く音が聞こえたので今日は来ないんですかね。
まぁ、今日は寝るとしますか。
それではおやすみなさい。また明日。
見ていただきありがとうございます。
今週は色々ありすぎて小説書いてる暇じゃないぐらい忙しい作者です。それでも毎日書くぞ......余談ですが、昨日アマゾンで購入しようと思っていた商品が今日には消えていたのがあまりにもショックでした。
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