魔女の162日目
家に帰りますよ
目が覚めるとそこはマーシャレイの部屋の一室だった。まだ早かったのはオルウルは寝ている。少し早いがマーシャレイにあって話でもしてきましょうかね。
勝手に部屋を出ると長い廊下が続いていた。1人で適当に歩き回っても分からないですし、まずは案内人でも探しましょうかね。
適当に歩いていると案内人がこちらに向かってきました。
「おはようございます。ユノライ・シュロシル様。どうされました?」
「おはよ。マーシャレイに会いたいんだけど、広すぎて分からない......」
「それならこちらですよ。ご案内します」
案内人に付いていくとすぐにマーシャレイの部屋の前に案内された。「どうぞごゆっくり」と一言残して去っていきました。
「居るの?」
「その声はシュロシルか。ちょっと待っとれ」
少しの間部屋の前で待っているとマーシャレイがドアを開けて歓迎する。私は部屋の中に入り椅子に座る。
「酷い顔をしているな。何かあったのか?」
「そうなの?鏡見てこなかったから分からないな」
「折角の綺麗な顔が台無しだぞ」
「......昨日ね。士郎の家に行ったけど、既に息を絶っていた」
「なるほどな。気の毒に......」
「それが言いたかっただけ、葬儀は任せた。金は私の口座から取ってもらって構わないから」
「いや、それはこちらで負担しよう」
「それはありがと。それじゃ私たちはもう帰るから。長い間迷惑かけたね」
私はその後のマーシャレイの言葉も聞かずに立ち上がり部屋を出た。来た道を辿っていけば元々居た部屋に戻れるのでそれは苦労しなかった。
まだ寝ていたオルウルの布団を引っ張り起こす。ここを出る準備をしてもらいましょうかね。私はいつでも出れるので。
オルウルの準備が終えて外に出ようとしたとき、既に案内人は部屋の外に居ました。
「お帰りですね。ご案内します」
屋敷を出るぐらいなら多少は道を覚えているので大丈夫だと思ったんですが、案内人が居れば確実ですね。
「それではお気を付けて」
「あなたには迷惑かけたね。ありがと」
「いえいえ、それがわたくしの務めなので」
お見送りを終えた後私達は門を目指してゆっくり歩きました。時間はありますし、急いでも仕方ないですからね。
ゆっくり歩いていても門は見えてきました。そういえば、紗枝さんにお礼言っておきましょうか。
「紗枝さん。先日はすいません。代わりに出て貰って」
「いえいえ、気にしないでください。何が諸事情がおありなんですよね」
「ありがとうございます」
門を出て箒に乗り家に向かいます。かなり冷たい風が向かい風で当たってきますね。もう夏だと言うのに何でこんなに冷たいんでしょうかね。
「ねぇシュロシル?」
「ん?どうかした?」
「表情が硬いように見えたから......」
「ああ、ごめん。ちょっとね......」
「......確かに亡くなったのはシュロシルにとって大切な人なのは分かる。でもその人はシュロシルがそんな顔をするのを望んでないと思うよ。余計なお世話かもしれないけど......」
「......そうだね。ごめん。間違ってた」
「うん」
そして家に着いた時間はコウ(17時)でした。晩御飯でも作りましょうかね。オルウルに聞いたところシチューが食べたいそうなので作りましょうか。
その間にオルウルにはお風呂を沸かしといてもらいましょうか。
「ん!やっぱりおいしい!」
「それはどうも」
オルウルは一口食べると目の色を変えたかのように驚いて言ってました。
「マーシャレイの家で食べた料理も美味しかったけど、やっぱりシュロシルの方が美味しいね」
「ありがと。オルウルもここまで美味しく作ってもらうよ」
「ぅ......頑張る」
晩御飯を食べ終わったらオルウルは風呂に入り、私は食器を洗った後日記を書きましょうか。
何日か日記を書いてませんが、仕方ないですね。
『マーシャレイに士郎の事を話して家に帰ってきた』
オルウルが風呂から上がったら次に私が入りましょうか。
上がったら自分の部屋に行きましょうかね。そして寝ましょうか。
部屋に戻るとオルウルが居ました。自分の部屋は......?
「何でここに居るの?自分の部屋あるでしょ?」
「あれを部屋と言うなら部屋なのかもね。ベッド一つだけど......」
「そっか、あの部屋何も家具無いんだ。今度買いに行こっか」
「うん!」
「それじゃ私はもう寝るから、部屋に戻りな」
「家具が揃うまで一緒に寝る」
そういって布団の中に入ってきました。まぁ1日ぐらい良しとしますか。
「おやすみオルウル」
「おやすみ」
見ていただきありがとうございます。
1度全部消えてもう一度0から書き直しは正直辛いものがありますね......このバグ治らないですかね。正直ガチでSAN値削られますよ......
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