魔女の158日目
やっと目を覚ましました。
ゆっくりと目を覚ますと横で心配をしてくれたのか寝ているオルウルが居た。1日も寝ていたんだ。本当に迷惑かけたな......
私がゆっくり起き上がろうとするとオルウルはそれに気付いたのか目を覚ました。その瞬間思いっきり飛びついてきた。
「やっと起きた!!!!」
少し涙目になっていたオルウルを優しく撫でた。
「心配させてごめんね。でももう大丈夫だよ。ちゃんと記憶がある」
「本当に心配した。これ以上目を覚まさないのかと思った」
「ごめんね」
「......うん」
「それで早速だけどオルウル。この現象を止めに行くよ」
その言葉に対してオルウルは何を言っているのかわからない顔をした。まぁ当たり前だね。
「これからアンラウに行ってマーシャレイに会うよ。そこで全てを終わらせる」
「何が何だか分からないけど付いていくよ」
「内容は移動中に話すからとりあえず準備しよ」
「まずは朝食だね」
居間に降りて私達は朝食を食べて街に向かう準備をした。マーシャレイに会えばすべて解決するはずだ。
準備が出来て箒に乗りアンラウを目指す。その道中でオルウルに話しましょうか。
「夢の中で最初は悪夢かと思っていたの。暗闇の中『手』だけがある。そんな光景だった。最初は恐怖を感じたけど。それも段々慣れた」
「うん」
「そして誰かが来て言ってくれた。ここから出るにはあの『手』に触れる他ないって。それか外部からの手助け。要は大きな物音とかね」
「じゃあ私が大声で叫べば戻ってこれたの?」
「まぁそういうことだね。もし今度なったら耳元で大声で叫んでね」
「わかった!」
これで夢の中に入っても対処は出来そうですね。これでいつでも戻る事が出来るので。
「そして私はその『手』を触れて戻ってきたわけ。『手』に触れない限り記憶を保持したまま戻れないからね」
「なるほどね。それでなんでマーシャレイの所に行くの?」
「この夢を作ってる原因が多分この世界を作ったトレース。そしてヒントをくれた士郎に会うためかな」
「......大体は分かった。それじゃ急ごう」
箒のスピードを少し早めてアンラウへ向かった。アンラウについて門番さんと少し話した後すぐにマーシャレイの家に向かった。
マーシャレイの家に着いたのは既に遅い時間だった。まぁ起きるのも結構遅かったのも理由の一つだろう。
そしてマーシャレイの家から出てきたのは以前お世話になった案内人だった。
「これはこれは、ユノライ・シュロシル様。本日はどのようなご用件で?」
「バイレクア・マーシャレイは?」
「ただいま留守にしております」
「うーん。いつになったら戻る?」
「明日には戻られるかと思いますよ。泊っていきましょうか?」
「流石気が利くね。そうするよ」
「そちらの付き添いの方もご一緒で?」
「うん。私の弟子だから」
「それは失礼いたしました」
部屋に案内されて晩御飯を持ってくると言われて部屋を後にされました。
「今日はここでお泊りか~。2度目だね」
「まぁ悪い所じゃ無いから甘えようか。先風呂入っておいで」
「うん」
オルウルが風呂に入っている間に日記を書いてしまいますか。一応持ってきてたんですよね。泊る事分かっていましたし。
『目が覚めたらオルウルが隣にいた。急いでアンラウに行ってマーシャレイの家に行ったが留守だった』
オルウルが上がってきたら次に私も入ります。上がったら既に晩御飯が届いていました。しかも結構豪華です。流石ですね。
「シュロシルのご飯に比べたらまだまだだね」
オルウルは一口食べてそういった。
「それはどうも」
食べ終わったらとりあえずすることも無いので寝ることにする。
「オルウル。もし私が起きなかったら耳元で叫んでね」
「分かったよ」
「それじゃ、おやすみ」
「おやすみシュロシル」
見ていただきありがとうございます。
久しぶりにサッカーをしたらすごい疲れました......まぁサッカー自体そこまで経験なかったけど久しぶりに体動かしたら疲れますね。
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