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魔女の364日  作者: Catch262
156/364

魔女の156日目

食材にオルウルの服にヴァルガンに......!忙しい!

 アラームの音で目を覚ますといつもの状況......だと思っていた。目の前には擬人化したオルウルが居た。しかも私のアラームと止めに来ていた。


 「おはよ。何してるの?」

 「あれ?起きたの?おはよ」

 

 何事もなかったかのようにオルウルは部屋を立ち去り居間に降りていった。私も続いて居間に降りる。


 そこには朝食が用意されてあった。まぁパンが置いてあるだけだが。オルウルもちゃっかりと自分の分を置いていた。


 「いただきまーす」

 「いただきます。それでオルウルなんで朝私の部屋に居たの?」

 「ああ、あれね。最近シュロシル起きないじゃん?それで毎日私がアラーム止めてたんだよ」

 「そういう事ね」

 「そういう事」

 「今日は朝食食べたら街に行くよ。食材の買い出しとオルウルの服を何着か。それと帰りにヴァルガンの所寄る。忙しいよ」

 

 それを聞いたオルウルは戸惑ったような顔で聞いてきた。


 「別に私の服なんて買わなくてもいいよ?今着てるのさえあれば十分だから!あまりシュロシルに迷惑かけたくないし」

 「かけたくないと思うなら私の言う通りにして、しない方が迷惑だよ」


 オルウルはしてやられたかのような顔をして諦めた。


 朝食を食べ終わり、街に行く準備をする。準備が出来たら外に出て箒に乗る。オルウルは飛べなくなっているので後ろに乗せる。2人乗りが可能なので大丈夫だと思いますけど。

 

 オルウルを後ろに乗せてアンラウを目指します。門番さんになんて言いましょうかね......


 アンラウの門が見えてきて近場で箒から降りて向かいます。


 「おはようございます」

 「おはよユノライさん」

 「おはようございます!」

 「ん?ユノライさんそこ子は?」

 「最近弟子を取ったんですよ。今日は弟子のコーディネートの日です」 

 「ほー。弟子なんて取ったのかい。コーディネートなら今日はシヴル(南)の店に行くといいよ。食材も安いし服も見れるからね」


 私は一瞬シヴル(南)と言う言葉に反応してしまった。どこかで聞いたような。それでも気のせいだと思いスルーした。


 門番さんに言われた通りシヴル(南)の店に行き食材を2人分買い、オルウルの服も何着か買いました。これだけで1日の出費2アールと4ディールです。


 因みに100コールで1ディール。10ディールで1アールですよ。1アールもすれば結構な値段です。大体の相場が1ディールとかなので。


 買ったものを家に転移し次はヴァルガンの店に向かいます。理由としては簡単で、オルウルの擬人化の説明です。毎日行っていたようなので来なくなったら心配かなと思いまして。


 門を出て再び箒に乗るとオルウルが話しかけてきました。


 「そういえばさ、あの転移魔法。家に居ると結構ビックリするんだよ。急に物音がするから」

 「あ、そうなの。ごめん」

 「まぁいいんだけどね。それよりなんでヴァルガンの所行くの?」

 「あんたの自己紹介だよ」

 「なるほどね」


 話していると工具屋に着きました。


 「やっほヴァルガン」

 「何しに来たくそ魔女。それよりその連れ誰だ」

 「なに?一目見て惚れた?」

 「んなわけねえだろ」

 「それはそれで可哀想な事言うね。ほら、自分で言いな」

 「なんだ?万引き犯か?」


 私は一発ヴァルガンを殴り黙らせる。


 「今までありがとね。ヴァルガン。オルウルだよ」

 「......?ドラゴンの?」

 「ドラゴンの。諸事情で擬人化しちゃってね。もう今後頻繁には来れないかなって」

 「......なるほどな。理解した。魔女のせいで人生狂わされて大変だな」


 そう言いヴァルガンは私の方をチラッと向いた。けれど私は視線を逸らした。


 「それでも人間になれて少しは嬉しいよ。こうやってヴァルガンと話せるのも」

 「まぁそうだな」

 「本当に今までありがとね」

 「いいんだ気にすんな」

 「ヴァルガン私以外には優しいのね」

 「魔女は別の類だ、黙ってろ」

 「酷いわね。ほらオルウル、挨拶終わったなら帰るよ。晩御飯作らなきゃ。今日はオルウルにも手伝ってもらうよ」

 「え......」

 「それじゃあねヴァルガン......これからもオルウルをよろしく」

 「......ああ」


 再び箒に乗り家を目指す。家に着いたら晩御飯を作る。今日は焼き魚にしましょうかね。オルウルには焼いてもらいますよ。今後オルウルにも作らせたいですし。


 オルウルにやらせると最初は苦戦していましたがコツを掴んだのか。慣れるのは一瞬でした。やはり呑み込みが早いですね。


  出来上がった焼き魚は少し焦げていたが、それでも美味しく食べれた。


 「今後はオルウルにも晩御飯を作ってもらいたいから少しずつ覚えてね」

 「まぁ努力するよ」

 

 晩御飯を食べ終わったらオルウルは風呂に入り、私は食器を洗う。これも日替わり交代でいいかもしれませんね。


 オルウルが上がってくるまでに日記を書いちゃいますか。


 『街に行き、食材とオルウルの服を買った。ついでにヴァルガンに挨拶に行った』


 オルウルが上がってきたら私が入ります。


 私は基本的に上がったらそのまま部屋に行くのでオルウルとそれ以降は話さないんですよね。それなのに......なんで私の部屋に居るんですか。


 「ちょっとぐらい話そうよ。寝るときはちゃんと自分の部屋で寝るから」

 「......わかった」


 そして少し話して私が眠たくなったのでオルウルを部屋に戻して私は寝ます。

 

 それではおやすみなさい。また明日。

 見ていただきありがとうございます。 


 オルウルが擬人化してから文字数の増え方が尋常じゃ無いですね......打つこっちが大変ですけど、話す事が多くて楽しいです。


 感想やアドバイスがありましたらコメントまで

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 明日もお楽しみに!


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