魔女の149日目
朝食を食べて家に帰りますよ。
フカフカな布団で寝ている時に外からノックする音。一回では終わらず何度もノックがしてようやく目が覚める。
「流石に魔女様の部屋に入る気にはならん。朝食を別室に用意した。準備が出来次第来い。部屋の前には案内人を手配しておく」
そういって消えていく足音を聞き、起き上がる。今の声はマーシャレイですね。
あの人は密閉した空間以外では昨日のように話さないんですよ。上から目線と言いますか何と言いますか。そういうキャラでここまで来たみたいなので文句は言いませんが......
とりあえず軽く準備をして部屋から出ます。オルウルは悪いけどちょっと待っててね。
案内人に連れられて長い廊下をひらすら歩く。そしてゆっくりと足を止める。
「この部屋にバイレクア・マーシャレイ様がいらっしゃいます。どうぞごゆっくり」
そういって再び案内人は姿を消した。あの話し方はきっとマーシャレイが教育しましたね。
ドアをノックして部屋に入る。そこには豪勢な朝食とマーシャレイが待ち構えていた。
「おはよマーシャレイ」
「よく眠れたかね。ユノライ殿」
「それはそれは良いベッドで寝られたので、そして朝まで豪華とは。来て正解でしたね」
「まぁ座りたまえ。ゆっくり話しながら食べようではないか」
「座ったら口調は戻してね」
長テーブルを真ん中に挟み、またマーシャレイと向き合うように座る。パンがあったので早速手に取る。
「それで?もう話す事は無いんじゃない?」
「まぁシュロシルとは久しぶりだから話す事も多いんだ」
「そうかもね。1年に1度会うか会わないかだし。去年は会ってないよね」
「去年はフィンに居たからな」
「そうだったんだ。そういえば、フィン出身だよね。トレース様とはお会いに?」
「何度か顔を合わせているよ。あの方は本当にすごい方だ」
そりゃそうだ。このオルニアを創り上げた人だ。そして今ではすべてを見ている。
「そしてこれがもう一つの本題。トレース様からの伝言で今年の夏は必ずだよ?だそうだ。名にやらかしたんだ」
「......今年の夏は必ずですか......いいですよ。私も話したい事ありますし」
「穏便に行けよ」
「分かってるよ」
朝食を食べ終えこの後の予定を私から話す。
「これから部屋に戻って支度出来たら帰るけどそれでいいの?」
「おう。問題ないぞ」
「それじゃ。怜奈ちゃんの事よろしくね」
「任せておけ」
私は部屋を出る時に深くマーシャレイに礼をして部屋を出た。
部屋に戻ってオルウルに朝食を上げて私は家に戻る準備をします。帰りはオルウルも飛んでもらいましょうかね。それにしても怜奈ちゃんの件でここまでになるとは......
オルウルが朝食を食べ終わり私も支度が終わり屋敷を出る。勿論お見送りなどは無く。案内人が外まで案内してくれるだけだった。
「2日間案内ありがとね」
「いえ。これが仕事なので」
「そうだ。マーシャレイに伝えといて、今度来るときの朝食もパンでお願いねって」
すると案内人は少し微笑み「承りました」の一言を私にくれた。
あの案内人は多分私の意図が分かったんでしょうね。じゃなきゃ微笑みなんてしませんよ。
実はマーシャレイはパンが嫌いなんですよね。私の為に今日はパンにしてくれたんですよ。
少し歩いてアンラウの門を出て箒に乗ります。オルウルはここから飛んでもらいましょうかね。途中に工具屋に行くのかな?だとしたらそこで別れましょうか。
しばらく飛んでいるとオルウル違う方向に行きました。そっちの方向は工具屋なので大丈夫でしょう。
家に着いたのはコウ(17時)でした。流石に時間かかりましたね。晩御飯を作ってオルウルが戻ってきたら食べましょうかね。
今日は何にしましょうか。昨日美味しい物食べましたからね。無難にカレーなんてどうでしょう?簡単に作れますからね。
晩御飯を作りながらオルウルを待ちました。そしてオルウルが帰ってきたので食べ始めます。勿論オルウルにも上げますよ。
食べ終わったら風呂を沸かして日記を書きましょうか。
『マーシャレイとの話し合いの結果が出た。そして朝食がかなり豪華だった』
2日間でしたが色々ありましたね。まさかこんな事になるとは思っても居ませんでしたよ。まぁマーシャレイに久しぶりに会えたのでいいとしましょうかね。
さて、今日はフカフカではないベッドで寝るとしましょうかね。なんか心なしか固く感じます......気のせいですよね......
それではおやすみなさい。また明日。
見ていただきありがとうございます。
長い名前の人物ってその分だけ文字数持っていくので便利ってことに気づきました。まぁ文字数何文字以上って決めていないのでどうでもいいですが。『バイレクア・マーシャレイ』ね?長いでしょ?これで12文字ですよ。
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