魔女の146日目
ある日の1日
「この世界を見て君はどう思ってるの?」
「さぁ。よくわからない」
隣で水の神と名乗る人物が私に話しかけてくる。
「まだ途中だからね。無理も無いか」
「途中?」
「そうだよ。だってまだ奥の方出来てないしょ」
奥の方を見えるが、霧で奥が見えない。多分水の神と名乗る者は見えているのだろう。
「そういえば、名前......シュロシルだっけ?」
「そうみたいだね」
「私はミュリエル少しの間だけどよろしくね」
「?よろしく」
「私さ。あの二人と行動していて思うんだけど。本当に楽しかったなって」
ミュリエルは大きな世界を上から眺めながらゆっくりと話し始めた。
「そして今もこうやって頑張ってるでしょ。見ていて飽きないな」
誰の事を言っているのか。さっぱりわからない。多分ミュリエルには見えているのだろうけど、私には何も見えない。
「何を言ってるの?」
「あ、そっか。こっちに来たから記憶が定かじゃないのか。まぁ仕方ないよ。どうせこの会話も忘れるだろうからね」
「こっちって?」
「天界と現世だよ。ここは天界ね」
天界とは何か。それについて聞きたいし、現世とは何か。それも知りたかった。けど、今知ったところで意味は無いのだと理解はした。
「なんでミュリエルはここにいるの?」
「その質問はいい質問だね。正解はある人の為に戦ったからだよ」
「それってさっきの......」
私が何かを言いかけた時ミョルニルはそれを止めて急に驚いた。
「あー!ほら、もう時間」
「時間?」
「うん。じゃあね。また会える日があるならそれはきっと奇跡に近いだろうね」
最後の最後まで何を言ってるのか全く分からなかったが、ミョルニルが非常に悲しそうな顔をしていることだけは理解した。
「それじゃ、目を瞑って」
「うん」
「......もし覚えていたらでいい。あの二人にあったら言ってほしい」
「何を?」
「遠くから見守っているって.....」
微かに聞こえた声は、すごく寂しそうな。そして悲しい声だった。
見ていただきありがとうございます。
皆さんの頭の中では何が起こった?と思っていると思います。まぁこれも醍醐味の一つと思ってください。正直6月に予定しているネタがあるのですが、それまでの間のネタが無いと言うのが本音でもあったりするので、お許しください。
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