魔女の138日目
深い眠りの中何も無い所を歩き続ける。
きっと終わりなんて無いのだろう。
ただ終わりが無くては夢は覚めない。
私は今どこにいるのか。それすらもわからない。
わかることは自分が誰かと言うこと。
私の目の前に誰かが立ちはだかった。
身長は私と同じで、けれど顔は見えない。いや、きっと私は見ようとしていないのかもしれない。
一歩近づくと一歩引かれる。一生その手を握ることは出来ないのか。
夢だと分かっている。きっとこれは夢なんだ。
けれど分かっていても意味がない。
この空間を抜けない限り絶対に......
そして私は暗い闇の中で今も彷徨ってる。
終わりのない道をひたすらに歩いている。
誰かわからない手を握るために......
そして多分それは私より先に終わりに着き、消えて行くのだろう。
おいて行かれるような気分を味わうのは何だ。
あとどれだけ歩けばいいのか。
もしかしたら道が間違えてるのかもしれない。きっと真逆が世界なのかもしれない。
けれどその手を引くまではその手に向かって歩かなきゃいけない。
使命感なのか何なのか。わからないが。
今はそれだけに集中せざるを得ない......
何やらまた謎が増えましたね......一体誰なのか、そしてどこなのか......