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魔女の364日  作者: Catch262
133/364

魔女の133日目

今日は少し早く起きてしまいました。

 「おーきーろー!」っとまだ太陽が出てきて間もない時間に布団を思いっきり引っ張り寝ている人を起こしたのは......私です。


 「......なにごと?」

 「ほら、起きて起きてメラ(3時)だよ!」

 「......気が狂ったの?おやすみ......」

 「あ......」


 アルエファはそのまま布団を引っ張り二度寝してしまった。流石に早すぎたか......けれどいつも起こされているので仕返しをしたかった。


 目が覚めてしまったものは仕方ないので折角ですし少し散歩でもしてきましょうか。


 ホテルを出て場所を見失わい程度の場所を歩く。そこにはまさに昨日見た顔が居た。


 「おはようございます。ハピリウスさん」

 「おはようございます。ユノライさん。私の事はヴィ―アグニでいいですよ?」 

 「そうですか?それなら私もシュロシルで構いませんよ。ここではあれですしどこか座れる場所で話しましょうか」

 「それもそうね。近くに公園があるからそこにしましょ」

 

 私とヴィ―アグニさんは近くの公園を目指して歩いた。その時は特に会話も無く、ヴィ―アグニさんが私の前を歩いていた。


 公園のベンチに着き、二人とも腰かける。


 「ところでヴィ―アグニさんはこんな時間にどうしたんですか?」

 「それはお互い様では?まぁ私は早めにこっち側に着いてしまっただけですよ。シュロシルさんは?」

 「ちょっと目が覚めてね。アルエファは起きないから暇だし少し歩いてたの」

 「なるほどね」


 私からは特に聞く事もなく、同じようにヴィ―アグニさんも私に聞くことは無かった。時間はゆっくと過ぎて行った。向いている方向が太陽が上がる方向だったのでどれだけ時間がたったのか、はっきりわかった。


 「ヴィ―アグニさんはこの辺りの店は分かるんですか?この街のパイル(北)の方から来ましたよね?」


 私が少し眠くなってきたのでとりあえず話題を振った。


 「一度訪れた場所はある程度記憶してあるの。記憶力だけはいいからね」

 「なるほど。納得しました。それで魔法も詠唱なんですね」

 「そうね。それが一番の理由ね」

 「......こんなこと聞いてあれですが、水の魔女って異名どう思います?」

 「それはどういう意味?」

 「○○の魔女って異名って邪魔だと思いません?私は邪魔だと思っています。だって、一度異名が付けばそれ以外の事をできないじゃないですか。魔女なんだから自由に魔法を使いたいじゃないですか」

 

 実際私は自由に魔法を使っている。使おうと思えば、火の魔法も水の魔法も使える。


 「......確かにそうね。でも、昔水の魔法使いになりたいって思ったからね。夢が叶ったと思ったらいいんじゃないかな」

 「なんで水の魔法に?」

 「昔住んでいた街に水の補給が乏しくて脱水症状に何度もなったの。だから水の魔法が使えたらどれだけいいかって」

 「......辛い過去をお持ちなんですね」

 「そういうシュロシルさんも辛い過去があるのでしょ?」

 「そうですね。」


 会話は途絶え、気づけばレアル(8時)になっていた。一度ホテルに戻って朝食を取りましょかね。


 「一旦ホテルに戻りますね。また後で会いましょう」

 「ええ、私はもう少しこの辺りを歩いてます」

 

 ホテルに戻りアルエファが急に消えたことに対してうるさく言ってきた。起きないほうが悪いのでは......


 それは良しとして朝食を食べて準備をする。私はすでに準備を終えているのでアルエファを待つだけだ。


 アルエファが準備を終える頃には街の店が開店し始める時間になっていた。


 「さぁ、今日で最後だし楽しみましょうか」


 アルエファとヴィ―アグニさんは既に待ち合わせ場所を決めていたらしくすぐに合流できた。全員が集まったのはメグライ(12時)だった。


 お土産の物が並んでいる商店街があるみたいなのでそこを歩くことになり、そこで話しながら買い物をした。


 私はお土産をバイトとヴァルガンに渡すだけなので特に買うことは無かったです。手荷物が増えるのも好まないので。


 そして商店街を一周し時間はコウ(17時)となっていた。私は起きたのが早かったせいか、この時点でかなり眠くなっていた。


 「それじゃ、ヴィ―アグニこの2日間ありがとね!楽しかった」

 「うん。またいつでも来てね。シュロシルさんも」

 「ええ、暇があれば来ますね。是非ヴィ―アグニさんもラーリトルに来てください。案内しますよ」

 「暇があれば行くね」

 

 明日にはもう地下鉄で帰るのでヴィ―アグニさんとはここでお別れです。私達はホテルに戻り、ヴィ―アグニさんはパイル(北)の方へ向かっていきました。


 ホテルに着いた時には私は既にかなり睡魔に追われていました。


 「シュロシル眠いの?」

 「早く起きすぎて眠たい。晩御飯食べたらすぐ寝るかな」

 「多分もうすぐで来ると思うけど」


 その話をしていると晩御飯が届いた。最終日は鍋という、少し時季外れであるが、ものすごく美味しかったのでよしとしよう。

 

 私は少し食べた後風呂に入り、日記を手にした。


 「それなに?」


 私と同じように眠たそうにしているエルエネが話しかけてきた。


 「日記。今年から始めたの」

 「ふーん......」

 「眠いなら寝たら?」

 「そうする。お休み」

 「おやすみ」


 私も日記を書いて寝ましょうかね。

 

 『朝早く起きたので散歩をしていたらヴィ―アグニさんに会った。少し話してもう一度ホテルに戻り、その後商店街を歩きお土産を買った』


 明日はまた地下鉄ですか......乗ってるときはいいんですが、降りるときなんとも言えないんですよね。


 まぁ今日はもう眠いので寝るとします。


 それではおやすみなさい。また明日。

 見ていただきありがとうございます。 


 今日でアルジャニア編は終わりになる感じですかね。一応まだ帰る日があるので続きますが、水の魔女編は終わりですね。さて、明日はまた地下鉄ですね......


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 明日もお楽しみに!


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